「遺体は誰?事件」~折山さんの再審無罪を勝ち取りたい

「遺体は誰?事件」~折山さんの再審無罪を勝ち取りたい
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は5月16日(木)午後11:00までです。

支援総額

538,500

目標金額 2,000,000円

26%
支援者
54人
残り
19日
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は5月16日(木)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

▼自己紹介

 

私たちは、折山敏夫さんの再審を支援する会です。

折山敏夫さんの再審事件には、被害者とされる人の遺体が別人の遺体である可能性が高いなど、数々の注目すべき点があります。

そのため、別名「遺体は誰?事件」として、再審に取り組んでいます。

https://enzaibusters.jimdofree.com/

 

再審請求時の写真

(写真:再審請求のため裁判所に向かう折山敏夫さんと折山敏夫さんの再審を支援する会のメンバーたち)

 

1985年、当時42歳の折山敏夫さんは、5年前(1980年)に知人のSさんを殺したとして突然逮捕されました。その当時、Sさんは行方不明とされており、遺体はありませんでした。しかし、折山さんが逮捕されて1ヶ月以上経過した後に、過去に福岡県の太宰府近くで発見されていた身元不明の白骨遺体が、S氏の遺体であると断定されました。この白骨遺体は、発見当時、様々な身元不明者との照合が行われたものの合致する行方不明者がおらず、身元不明とされていたものでしたが、折山さんが逮捕されて1ヶ月以上経過した後になって、S氏の歯形との一致点が多いという理由から、S氏のものとされたのです。この歯形の一致と、折山さんがS氏と一緒に太宰府に行ったことがあると供述したことが決め手となり、折山さんは懲役20年の有罪となりました。

 

しかし、その断定には多くの疑問が残っています。折山さんは、逮捕後一貫して容疑を争い続け、服役を終えた今も、雪冤に向けて再審請求を続けています。

 

写真左:支援する会代表の山際永三さん 、写真右:折山敏夫さん

(写真左:支援する会メンバーである映画監督の山際永三さん 、写真右:折山敏夫さん)

 

 

▼プロジェクトの内容

 

このプロジェクトは、折山さんの再審を実現させ、無罪を確定させるために、立ち上げたものです。

 

「遺体は誰?」事件には、数々のおかしな点があります。

 

◎ポイント1◎証拠のレントゲンフィルムは偽造されていた。

 

1980(昭和55)年8月13日、太宰府近くで発見された身元不明の白骨遺体がS氏のものだとする最大の証拠は、歯科レントゲンの写真です。 レントゲン写真は裏表が分かりにくいので、S氏が生前撮ったレントゲン写真には、担当医が赤いマジックで、「」「」と記入していました。 しかし、裁判所に証拠品として保管されているレントゲンフィルムには、赤マジックの「」「」は記載されておらず、黒で「」「」と記載されたものでした。証拠のレントゲンフィルムが差し替えられているということになります。

 

レントゲンフィルム写真(RL)

(赤マジックの「」「」はなく、黒で「R」「L」と書かれたレントゲンフィルム)

 

◎ポイント2◎遺体の状況が合致しない。

 

見つかった遺体は全裸で陰茎が切除されていました。両足首と、両足の親指がそれぞれビニール紐で結ばれており、ビニール紐が一カ所焼き切られていました。捜査員にも意味が不明で、折山さんの行ったとされた「自白」でも何ら納得いく説明がありませんでした。

 

◎ポイント3◎「被害者」は犯行後も生きていた。

 

判決では、S氏は1980(昭和55)年7月25日に亡くなったこととされています。しかし、殺害されたとされたS氏は、不動産の取引を巡って、1980(昭和55)年7月30日に、封筒に、「7/30 貸し」とのメモを直筆で書き込んでいます。これは、7月30日に当日、S氏がお金を貸し出すことが決まったために、その日にメモしたものであり、その日にS氏が生きていたことは確実です。

封筒写真

(「7/30 貸し」と書かれた封筒)

 

また、S氏が使っていた手帳には自分の名前や年齢などを記入する欄があり、年齢欄の「56」が「57」に訂正されていました。S氏の生年月日は1937(昭和12)年8月12日であり、亡くなったとされる1980(昭和55)年7月25日 当時はまだ56歳のはずです。まだ57歳になっていないのに、自分の年齢を57と訂正することは普通ありえず、S氏が57歳まで生きていたことの証拠になります。

手帳

(年齢の記載を「56」から「57」に書き換えてある手帳)

 

◎ポイント4◎検察官が「自白があった」と証言したら、自白があったことになる?!

 

折山さんは、判決で書かれたような犯行を自白したことはありません。自白調書もありません。しかし、裁判所は、折山さんがそう白白したと認定しました。担当検察官が、折山さんが自白するのを聞いたと法廷で証言したためです。被告人が私の前で自白したと検察官が言えば、それで白白したことになるのでしょうか(刑事訴訟法 第324条)!?このように有罪とされたのは、後にも先にも折山さんだけであり、普通の裁判ではあり得ないことです。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

折山さんは、20年の満期出所後、自分一人で第一次再審請求を行いました。

第二次再審請求は、弁護団にて行いましたが、再審を開始しないとの決定がされ、最高裁でも確定してしまいました。

2021年12月14日に、弁護団にて、第三次再審請求を行いました。現在、裁判所で審理中ですが、提訴後であっても、新たな証拠を提出することは可能であるため、引き続き新たな証拠調査を実施しています。

 

(写真:再審請求時の記者会見の様子。中央が折山さん)

 

再審開始決定を得るためには、有罪を疑わせるための新証拠が必要です。今の裁判所の考え方では、その新証拠は、かなり決定的に有罪を疑わせるものである必要があります。

「遺体は誰?事件」では、白骨化した遺体と被害者の同一性を疑わせる新証拠が必要となりますが、専門家の調査や意見を始めとする様々な調査が必要です。

無罪を獲得するために行うべき調査や、求めるべき専門家の意見は多数あります。

 

折山さんは、現在、弁当などを配達する仕事で生計を立てていますが、十分な主張立証をするためには、多くの皆さまの応援が必要です。

 

 

(弁護団と支援する会の主要メンバーたち)

応援団

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

これまでの活動では、主に、「被害者」が犯行後も生きていたこと、そして、証拠のレントゲンフィルムは偽造されていたことについて主張してきました。

 

被害者が犯行後も生きていたことを示す証拠については、前述のように、不動産の取引を巡ってS氏が書いた「7/30 貸し」とのメモや、S氏の手帳の年齢欄が「57」に書き直されていたことなどを主張しましたが、裁判所は、それらの記載をS氏がしたかどうかは分からないし、必ずしも犯行日後に書かれたものとは限らない、という理由で片付けてしまいました。

 

また、証拠のレントゲンフィルムに、もともと書かれていたはずの赤マジックの「」「」は記載されておらず、黒で「」「」と記載されていたことについては、裁判所は、鑑定に用いられた際に鑑定人が赤マジックを消したのだろう、と述べました。

しかし、「7/30 貸し」とのメモや、S氏の手帳の年齢欄の「57」との記載は、合理的に考えれば犯行日後に書かれたものと考えるのが普通です。

また、レントゲンフィルムの鑑定人は、自分たちがマジックを消すなどすることはありえないと述べています。

裁判所の判断は、折山さんを有罪と決めつけた上で、一般的感覚とはかけ離れた判断をするものといえます。

 

そこで、第三次再審請求では、こうした裁判所の判断を覆すべく、決定的に有罪を疑わせる材料となる新証拠を出したいと考えています。

無罪を獲得するために行うべき調査や、求めるべき専門家の意見は多数あります。

いただいた支援金は、こうした再審請求に必要な新証拠の調査や専門家の意見を聞くために使わせていただき、必ず再審開始、そして無罪判決の獲得をしたいと考えています。

 

現時点で予定している調査等は、次のとおりです。

 

①遺体とS氏の同一性に関する復顔

 現在では、頭蓋骨をもとに生前の顔を法医学により推定することがある程度可能になりました。遺体について、頭蓋骨の写真が複数枚残っていますので、専門家に依頼をして、復顔をしてもらい、S氏の写真と比較してS氏との同一性を確認したいと考えています。

 

②犯行の実現可能性に関する実地実験

 確定判決では、折山さんが朝一番の飛行機で東京から九州に飛び、現地で朝9時にレンタカーを借りて現場となるホテルに赴き、同ホテルでS氏を殺害した後、遺体を入れるための段ボールを購入し、遺体をビニール紐で緊迫の上段ボールに梱包してホテルの廊下を引きずりホテルから搬出してレンタカーに乗せ、遺棄現場まで運び、遺棄した、という事実が認定されています。

 しかし、当時の福岡行きの飛行機は、朝一番の便でも朝9時8分に福岡着であることが確認されており、朝9時までに電車でレンタカー屋まで行ってレンタカーを借りることは不可能です。

 また、ホテルのチェックアウト時刻である10時までに、レンタカーでホテルへ移動→殺害→段ボール購入→緊迫・梱包→搬出を済ませることも不可能です。

 また、レンタカーの返却時刻は15時とされているのですが、15時までに遺棄場所を探して遺棄しレンタカーを返却することも困難なはずです。

 このように、確定判決は、実現不可能な事実を認定しているので、私たちとしては、実際に福岡まで赴き、確定判決の認定した事実が実現可能かどうかを実験し、その実験結果を証拠として提出したいと考えています。

 

③その他調査・実験

 本来であれば、遺体とS氏のDNA鑑定を行うことが、無罪確定への最も考えやすい道筋となります。もっとも、本件では、遺体が既にS氏遺族に返還されており、遺体からDNAを取り出すことが困難な状況にあります。また、S氏のDNAの採取も困難な状況です。しかし、私たちとしては、遺体やS氏のDNAの付着した物を探した上で、DNA鑑定を行うことを追求しています。

 他にも、遺体とS氏の同一性を疑わせる証拠や調査がないか、検討を重ねています。

 現時点で明らかにできる方針は上記のとおりとなりますが、今後も調査の方針が固まり次第、お知らせして実施していきます。

 

https://www.youtube.com/watch?v=5Ras54-Yl7Y

(折山さんと小竹広子弁護士からのご挨拶動画)

 

https://www.youtube.com/watch?v=bYK0HTkzIbY

(会から皆さまへのご挨拶動画)

        

▼裁判の情報

 

裁判の情報は、次のとおりです。

・裁判の種類:刑事再審事件

・裁判の背景:えん罪判決が確定したことに対する再審事件

・裁判の内容(主要な争点):遺体と被害者S氏との同一性

・裁判の当事者

 -請求者:折山敏夫

・提訴の有無(提訴時期):2021年12月14日第三次再審請求提訴。現在裁判所と進行の協議中であり、証拠開示を要請中。

・裁判の係属裁判所:東京地方裁判所

・実行者の所属する任意団体:折山敏夫さんの再審を支援する会(折山さんのことを知り支援したいと考えた支援者の集まり(弁護団も含む))https://enzaibusters.jimdofree.com/

 ・担当弁護士 

 氏名:海渡雄一、小竹広子、河邉優子

 所属法律事務所:東京共同法律事務所

 連絡先:(電話)03-3341-3133

・クラウドファンディングを行うことについて担当弁護士の同意の有無:有

プロジェクト実行責任者:
塩田祐子(折山敏夫さんの再審を支援する会)
プロジェクト実施完了日:
2024年5月15日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

裁判所に対して証拠開示命令を出すよう求めながら、証拠開示がなされない点や、証拠開示がなされたものの不十分である点を中心として、弁護団にて必要な調査を実施していきます。 いただいた支援金は、必要な新証拠の調査や専門家の意見を聞くために使わせていただきます。 現時点で予定している調査等は、次のとおりです。 ①遺体とS氏の同一性に関する復顔・・・約50万円 ②犯行の実現可能性に関する実地実験・・・約50万円 ③その他調査費用・・・約50万円 ④裁判実費(弁護士費用は含まず)・・・約50万円

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プロフィール

1984年12月 神奈川県出身 2012年12月 弁護士登録、東京共同法律事務所所属 http://www.tokyokyodo-law.com/

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リターン

500+システム利用料


お礼メール・状況報告

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感謝のメールと状況報告をお送りします。

支援者
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絵はがき8枚セットほか

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●感謝のメールと状況報告をお送りします。
●元受刑者が、折山さんが出所した2011年の千葉刑務所の風景をリアルに描いた、超レアもの絵はがき8枚をお届けします。

支援者
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発送完了予定月
2024年6月

10,000+システム利用料


えん罪支援CDほか

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●感謝のメールと状況報告をお送りします。
●えん罪支援CD(インストゥルメンタル)1枚をお送りします。

支援者
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2024年6月

50,000+システム利用料


なつし聡CDほか

なつし聡CDほか

●感謝のメールと状況報告をお送りします。
●えん罪支援CD(インストゥルメンタル)1枚をお送りします。
●なつし聡CD(第5回CDショップ大賞関東ブロック賞受賞ソングブック)1枚をお送りします。

支援者
3人
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発送完了予定月
2024年6月

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えん罪ラジオ番組出演権ほか

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●冤罪ラジオ番組「塀の中の白い花~ほんとに何もやってません」(第1・3・5月曜日23:30/FMたちかわ)出演権。冤罪撲滅を目指す仲間に向けた3-4分のメッセージを送ることができます。あなたの声による音声、またはテキスト、どちらでも構いません。有効期間:1年以内。
●えん罪支援CD(インストゥルメンタル)1枚をお送りします。
●なつし聡CD(第5回CDショップ大賞関東ブロック賞受賞ソングブック)1枚をお送りします。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

1,000,000+システム利用料


直筆色紙ほか

直筆色紙ほか

●感謝のメールと状況報告をお送りします。
●折山さんと支援する会メンバーのイラスト入り直筆お礼色紙 1枚をお送りします。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

プロフィール

1984年12月 神奈川県出身 2012年12月 弁護士登録、東京共同法律事務所所属 http://www.tokyokyodo-law.com/

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