プロジェクト概要

 

広島・無形文化財『弓神楽』
後継者不足の伝統をフォトブックとイベントで伝えたい!


はじめまして。村田信一といいます。1990年からフォトジャーナリストとして、戦場や紛争地での取材を行ってきました。とくに、中東やアフリカ、イスラーム世界での取材が多かったのですが、いつでも気に係っていたのは、大きな破壊が拡がるにつれて、ある民族や共同体の記憶が失われていってしまうということでした。

 

そんななか、日本でも2011年に大きな災害が起き、日本国内でも多くの文化や伝統が失われているのではないかと感じ、国内の様々な場所に足を伸ばしていきました。そこで出会ったのが、広島の弓神楽です。


この弓神楽は広島の無形文化財ですが、後継者がおらず、伝承が困難となっています。そこで、写真で実際の神事や一般家庭で行われる宅神祭などを記録し、この弓神楽が伝承されている上下町の古い町並みや豊かな自然なとともにフォトブックにまとめ、後世に伝えていきたいと考えています。

 

合わせて来年2月に、都内の古民家で弓神楽公演を行い、実際に見ていただく機会を作り、多くの方に弓神楽について知っていただきたいと考えております。

 

しかしこの神楽を撮影し、フォトブックにまとめ、実際にイベントを行うには、多くの資金がかかります。撮影のために東京と広島を行き来するのも大変です。どこかのサポートを受けているわけではないので、自分でこの資金を集めていく必要があります。そこで、ぜひ皆様のお力をお借りできればと思います。

 

弓神楽奉納の様子

 

伝承しているのは田中宮司

 

『弓神楽』とは?

 

弓神楽は、非常に古い、古代からの伝統を今に伝える神楽です。古代の神楽は、太鼓ではなく弦楽器が奏楽の中心でしたが、琴の代わりにシンプルな弓を弦楽器として使う弓神楽は、古代につながる古い神楽と考えられます。神楽に関わってきた者たちは、この単純な楽器を持ち歩き、各地に古代神楽の種を蒔いていったのだと考えられています。

 

そしてその弓が、いつしか太鼓へと変わっていったと考えられています。そのため、神楽が芸能や演劇として形を為す以前の、「祈祷の神楽」の姿を、この弓神楽は映していると言われています。

 

弓神楽は、武器としての弓を用いて悪魔を退散させますが、これは神楽が発生当初から、悪神を祓う祈祷の道具として弓を用いていたことを表しています。その一方で、弓は楽器としての役割も果たし、その音で神や仏を降ろし、神々の世界を語りました。弓神楽のみが、現在でもその物語を伝え続けています。

 

弓神楽では、長い祭文を延々と歌唱していくことで、祖先との繋がりを確認するための儀式であったということです。

 

古代の儀式を彷彿とさせます。

 

弓を祭事のための道具、そして音楽を奏でるものとしての、両方の要素を兼ね備えています。

 

 

弓神楽との出会い
正式に引き継ぐひとは、ただひとりという現実

 

昨年偶然訪ねたその地で、私は弓神楽に出会いました。非常に地味で、通常私たちがイメージする神楽とは似ていない形式で行われるのですが、古くからの神社で行われる神事としての神楽を見ていて、意識は太古へと誘われました。

 

このような形での神楽は、いまではこの上下町にしか残っていないということと併せ、とても不思議な気持ちになったことを覚えています。その後、この神楽が現在正統な後継者として継いでいる田中律子宮司の他に後継者もなく、このままでは途絶えてしまう危機にあることを知りました。

 

また本来は、一般家庭で行われたものだということですが、現在ではそのようなことも少なくなってきているそうです。その理由としては、地域の過疎化などもあり、人口が減少し、若い人が少なくなっていることとも関係あるようです。現在の多くの神楽は、この本来あったこの神事の部分が廃れ、単なる観光用になってしまったものが多いようですが、この弓神楽は人に見せる為ではなく、あくまでも古式に則って行われます。

 

広島民俗学会の先生にお話を伺ったところ、神楽というのは、元来家族の繋がりや地域の繋がりを再確認し、より強固にして、平和で皆が健康で過ごせるように願うものであることも知りました。このような伝統を絶やしたくないと考え、今回のプロジェクトを計画しました。

 

上下町の古い町並み

 

■フォトブック詳細

タイトル:弓神楽 知られざる日本伝統文化への旅(仮タイトル)

内容:弓神楽の奉納、それに関わる神社や地域の様子、日常の光景、地域の風景など

仕様:ソフトカバー B5スクエアサイズ 40P

 

部数は当初100部で、その後増刷あるいは通常の出版社からの出版ということもあり得ます。というより、その方向で他のイベントや告知含めて、力を入れて行きたいと思います。       

 

■イベント詳細

・市田邸 http://taireki.com/ichidatei/index.html

・2017年2月25日 13時〜16時

・出演者 田中律子(神職 弓神楽)、藤原幸大(NPO法人アルバトロス理事長)

・実施プログラム 広島県府中市上下町の紹介、弓神楽の紹介

         弓神楽公演

         弓神楽記録映像(広島県教育委員会作成)上映

         上下町の今、歴史、伝統、移住促進の施策など

         交流会

▶資金使途

・フォトブック印刷費

・出演者への謝礼・交通費・宿泊費

・取材費

などに、今回のご支援でいただきました資金を充てさせて頂く予定です。

 

 

上下町の町並み

 

 

弓神楽を知ってもらうことで
広島・上下町を知ってもらい、多くの人に訪れてもらえるようにしたい


伝統継承の危機にある弓神楽を、まずはしっかりと記録することにより、多くの人たちが、視覚的にどういう神楽なのかを見ることが出来るようになります。さらに、フォトブックとして世に出すことにより、より多くの人たちが知る機会を持つころとができます。

 

そして、東京での公演を経て、関心のある人が直接上下町を訪れて、現地で弓神楽を体験してもらえるようにつなげていきたいと考えています。これにあわせて、今後地域の人たちとの交流や白壁の町なども見てもらえるツアーをも企画していきたいと考えています。

 

そして、こういったことがきっかけとなり、移住や定住へと繋がっていってほしいと考えており、移住定住や空き家対策を行っている地域のNPOとも協力して、今回のプロジェクトを行う予定です。こういった流れをつくり、地域がかつてのような賑わいを取り戻していく大きな第一歩となる今回にプロジェクトに、ぜひ皆さんのお力をお貸しください。宜しくお願い致します。

 

上下町の田畑の拡がる風景

 


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