ルワンダの学校建設プロジェクト 終了報告
皆さまからのご支援のおかげ様で、8月23日に始まった建設工事も順調に進み、9月26日から新校舎で幼稚園をスタートさせることができました。当初「教室3部屋とトイレだけでも完成させることが出来れば有難い」と考えておりましたが、皆さまからの応援メッセージが励みとなり、約1ヵ月という短期間で、教員室やキッチンも建設することができました。心よりお礼を申し上げます。
【ご支援で実施できた取り組み】
①教室3部屋完成:未完成だった教室3部屋に、ドアと窓の取り付け工事、塗装、土間コンクリート工事、黒板設置がなされ、無事に完成しました。
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- ②トイレ完成(8/24~9/19):掘削作業から始まり、6室と便槽タンクが設置され、完成しました。
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③キッチン完成(9/20-9/23):保護者からの依頼に基づき3日間でキッチンが完成しました。
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- ④教員室の建設(8/31~現在も進行中):4室(校長室、教員室、会計室、資材倉庫)が作られ、現在はミーティングや来校者との打ち合わせ等に利用されています。当初はご支援金での建設を予定しておりませんでしたが、予定額以上のご支援をいただきました為、建設に取り掛かることができました。外観と内壁は完成していますが、教員用トイレと内装は未完成です。
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【収支報告】
皆さまからのご支援金の使途をご報告致します。全額、下記のとおり、建設費用と施設費用に充てさせていただきました。
※1円=7.334ルワンダフランで計算しています(概算で記載しております旨、ご了承ください)。
<ご支援金の使途>
・教室3部屋: 1,880,400rwf(約256,500円)
・トイレ(6室): 1,800,000rwf(約245,000)
・キッチン: 252,100rwf(約34,500)
・教員室(教員用トイレは未完成): 3,489,000rwf (約475,500)
・リアカー: 82,500rwf(約11,500)
・机・イス: 930,000rwf(約127,000)
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合計: 8,434,000rwf(約1,150,000円)
<上記、資材別の支出額>
・セメント: 1,800,000rwf(約245,000円)
・水: 210,000rwf(約28,600円)
・レンガ(土レンガ含): 730,000rwf(約100,000円)
・木: 320,000rwf(約43,000円)
・その他資材: 1,100,000rwf(約150,000円)
・人件費: 1,500,000rwf(約204,500円)
・ドア4枚(教員室): 278,000rwf(約38,000円)
・窓ガラス(教室): 470,000rwf(約64,000円)
・屋根(トイレ・教員室・キッチン):487,500rwf(約66,500円)
・リアカー: 82,500rwf(約11,000円)
・ドア枠・窓枠・ペイント: 526,000rwf(約72,000円)
・机・イス・棚等: 930,000rwf(約127,000円)
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合計: 8,434,000rwf(約1,150,000円)
<その他の支出>
・教員室の窓ガラス購入・取付け: 225,000rwf (約31,000円)
・先生のユニフォーム購入: 25,000rwf(約3,450円)
※その他の支出につきましてはパートナーと実行者の自弁となっております。
※今回の渡航費用につきましては全て実行者の自弁となっており、皆さまからのご支援は全て純粋に上記建設諸経費に充てさせていただきました。
【写真で振り返るこの3カ月】
- 8/23-9/25(開園前)
9/26-現在(開園後)
【メッセージ】
・学校長兼パートナー(Mr. Patrick NSHUTI)
Vision Academy Schoolにご寄付くださり感謝しています!私たちの地域の子供たちへコミットメントしてくださり、心から感謝しています。
皆様のご支援により、学校オフィス、キッチン、学校トイレを建設し、今年は54人の生徒がいる3つの教室も完成することが出来ました。生徒達は友達や大人との良好な関係を築き、成績は向上し、当校の教育を通して、素晴らしいスキルと知識を身に着けています。
・保護者代表(Mr. Godfrey)
私は、子供たちがVision Academy Schoolで多くのことを学び、英語の知識を習得できていることに感謝しています。私の娘と息子は、英語で挨拶や短い文章の作成ができ、質問にも答えることができますし、読み書きを学びました。今後、より多くの子ども達が、質の高い教育を提供している本校に入学することになると思います。この地域には私立校がなく、本校が初の私立校です。本校は子供たちのみならず、学校近隣に重要な役割を果たしているのです。
【園児のご紹介】
<年少/ベビークラス>
年少クラスはヤンチャで人懐っこい子が多く、いつも元気をもらっています。私が幼稚園へ行くと、走り寄って抱きついて挨拶してくれる子もいれば、外国人の私を見て大泣きする子もいます。
<年中/ミドルクラス>
「自分達は年少/ベビーではない」という意識が強く、しっかりした子が多いです。休み時間になると、私に気遣って手を繋いでくれたり、笑顔で話しかけてくれたり。。頼もしいです。
<年長/トップクラス>
比較的落ち着いた子が多く、授業でも静かに先生の話を聞いています。穏やかに近づいてきて手を繋いでくれたり、ひたすら笑顔で横にいてくれたり。。一緒にいて安心する存在です。
【今後の取組み】
<施設編>
・教員用トイレの建設
・回転ブランコ(園児の遊具)の製作・設置
・水タンクの購入・設置
・(来年度の小学校開校に向けた)教室3部屋の建設
・オフィスチェアの購入
・電気(地域担当者に電線を依頼中)
<活動編>
☆2023年度の小学校開校に向けた準備
☆NGOへの申請
☆スポンサー募集
【リターン品発送について】
リターン品につきましては、現在、真心こめてご用意しております。帰国後(12月中)に手配の上、お一人お一人に郵送させていただきますので、今暫くお待ちください。
【最後に】
あっという間の3カ月、隊員時代とは異なる立場での活動で正直ツライことも多くありましたが、大好きなルワンダで、将来の担い手となる子ども達の教育向上を目指して、学校建設に取り掛かることは、大変遣り甲斐のある活動でありました。希望に満ちた子ども達の笑顔、清潔な教室で活き活きと学ぶ姿、広大な校庭で楽しそうに遊ぶ姿を見る度に「新校舎でスタートすることが出来てよかった」とつくづく思いました。
これは何より、皆さまからのご支援の賜物であると感じております。ご支援いただく度に、「このように応援してくださっている方々がいる!」と心強く感じましたし、身の引き締まる思いで活動に取り掛からせていただくことが出来ました。パートナーや現地のスタッフには「なぜそんなに質問ばかりするんだ?」と尋ねられたこともありました。「口うるさい」と思われていたに違いありません。しかし、皆さまからの貴重なご支援を大切に明確に活用させていただきたいとの想いがあり、終始、厳しい対応に徹しました。皆さまからのご支援がなかったら、学びを深める教室も、朝食を用意するキッチンも、来校者を受け入れる教員室も建設されていなかったのかもしれないのです。
私は今月20日に日本へ帰国しますが、運営はパートナーが責任をもって進めてまいりますのでご安心ください。また、進捗状況につきましては「新着情報」にてアップデートしてまいりますので、よろしければご覧ください。
近い将来、もしルワンダを訪問されることがありましたら、ぜひとも当校へお立ち寄りください。私がルワンダへおりましたら、精一杯ご案内させていただきますし、私がいなくても、パートナー始め現地スタッフが誠心誠意ご滞在中のお手伝いをさせていただきますので、ご遠慮なくお申し付けください。
今後もVision Academyは来年度の小学校開校やNGO承認に向け、歩みを進めてまいりますので、応援いただけましたら嬉しいです。また、チャイルド・スポンサーシップ(手紙や成長の記録で子どもの成長を見守りながら、子どもたちと地域を支援すること等)にご興味ある方がいらっしゃいましたら、お知らせください。地域担当者と協力してストリートチルドレンや孤児の教育提供に向けて真摯に対応させていただきます。重ね重ね、どうもありがとうございました。
実行者:井上理恵