移動本屋による「子どもの集まる本屋計画」

本を通して人と人の繋がりをつくり、暮らしを豊かにしていく

私たちは、神奈川県西部の港町、真鶴町を拠点に「道草書店」として移動本屋を夫婦で経営しています。移動本屋も続けながら、

2022年5月下旬に真鶴町にて新刊書の販売を行う「本屋」×「カフェ」×「こども図書館」をオープンします！

こども図書館を中心に地域の中で顔と顔が見える関係、こども達が大人の温かい眼差しに囲まれ、多様な触れ合いを通して、安心して本を読むことができる居場所を目指します。

 

目次

はじめに

【1】創業のきっかけ

【2】2022年5月オープン予定の店舗について

　　・困難を極めた物件探し

　　・こども図書館の後継者

　　・店舗情報

【3】私たちが目指すこと

【4】ご支援金の使い道

【5】リターンについて

さいごに

 

はじめに

初めまして。本ページをご覧いただき、ありがとうございます。新刊書の移動販売を行う、移動本屋の「道草書店」、中村竹夫と申します。前職は都内で整体師として勤務していました。

（写真：道草書店の店主夫婦です）

 

扱う書籍は、新刊書のみで軽自動車に100冊ほど積み込み、テントや棚を設営して出店するスタイルです。選書は、出店をする土地、マルシェのコンセプトなどに合わせて毎回、変えています。

 

      道草書店　Instagram :  http://www.instagram.com/michikusa.books

 

（写真：二宮「あそびの庭」さんでの出店の様子）

 

現在は、移動本屋を続けながら真鶴町にてこども図書館を中心にした複合型本屋のオープンに向けて準備しています！

こども図書館を中心とした複合型本屋へ

私たちがつくりたい本屋は

新刊書の販売「本屋」×「カフェ」×「こども図書館」

 

老若男女誰でも本を日常に、そしてお茶もできる、人が集い対話が生まれる空間をつくりたいです。

 

 

【1】創業のきっかけ

元々は、家族で東京都文京区に住んでいました。子どもが生まれてから、子どもを自然のある場所で育てたいという思いが強くなりました。

子どもが自然の中で自由に遊べる小さなコミュニティの町を探しました。

仕事の関係で小田原や湯河原には訪れていたので、近隣の真鶴に遊びに行ったのがきっかけで、町に一目惚れをし、その3ヶ月後の2020年1月に家族で東京から真鶴町へ移住しました。

 

それまでは、私は整体師、妻は会社員をしていました。移住を機に二人とも会社を退職をし、夫婦で自分たちの価値観にあった事業を行いたいと考えていました。

 

移住後、すぐにコロナ禍となり繋がりを持てず孤立していた時期もありました。少しずつ地域の方々と交流を持っていくようになり、町の人々が「本屋がなくて困っている」という声を多く聞きました。

真鶴町には新刊書を扱う店舗としての本屋さんが一軒もありません。

 

「本が欲しいときは、小田原もしくは都内まで出掛けている」

「ネットで買うしかない」

「本は買う前に直接読みたい」

 

ご高齢の方ほど、不便されている現状を知り、自分たちにできることは何か？を考えたときに「本屋」を開業し、地域に貢献したいと考えたことがきっかけです。まずは小さく移動本屋「道草書店」を2020年9月にスタートしました。

 

そして、1年半の間に真鶴、湯河原、小田原、二宮、国府津、横浜など様々な場所で出店しました。また、絵本の読みきかせ会、親子映画上映会、SDGs勉強会、読書会などイベントも開催しました。

 

（写真：地域のママ中心にSDGs勉強会を行いました）

 

移動本屋を開業し、様々な地域でご縁を頂き、ワクワクする出会いに恵まれたことを感謝しております。

そのご縁を大切にすべく、より地域に根ざした本を日常的に提供でき、かつ気軽に通うことのできるカフェを実現したいと考えました。

 

「まちの本屋」さんが減っていく中で、「こどもがお小遣いを握り締めて本屋さんで本を買う」体験を当たり前にできるようにさせてあげたいです。

 

（写真：二宮SORAの家さんでの出店の様子）

 

困難を極めた物件探し

 

真鶴町にて店舗の構想を始めてから町内にて物件探しスタート。

しかし、町内は物件数が少なく中々見つからず。ようやく見つけた候補も契約直前で破棄になってしまいました。

「物件が見つからなければ、もはやオープンも出来ない」

物件探しから、1年が経つころ、町内の不動産屋さんから一本の電話がありました。聞けば、元々電気屋さんだった場所が空き家で物件を貸してくださるとのこと。

 

2021年10月、築52年の古民家を改装して、店舗をつくる計画が動き出しました。

裏庭には、井戸があり、今も現役で活用できます。

 

（写真：改装前の状態、電気屋さんだった面影が残っています）

 

【2】2022年5月下旬オープンの店舗について

 

　店舗のコンセプトは、「人が主役の本屋」です。

 

本来、本屋は本が主役かもしれませんが、私たちは人の繋がりやご縁を通して暮らしが豊になると考えています。

地域の人と旅の人が繋がる。知らなかった地域の人同士が繋がる。ここでの様々な出会いが日常を少しでも豊ににできることを願い考えました。

 

（写真：完成予定の正面入口CG）

 

空間のつくりは町との調和を重視し、真鶴町のまちづくり条例『美の基準』を体現できるよう考えました。『美の基準』とは、町の景観を守るため、キーワードでまとめた条例です。

屋根は、ただ屋根をかけるのではなく、優しく包み込むイメージ。

「小さな人だまり」ができるよう、ベンチを置きます。

 

設計・デザイン：

森田信太郎建築設計事務所

FRYGALLERY

（名称掲載の許可を得ています）

 

1階

●こども図書館

入館無料、どなたでも蔵書を閲覧していただけます。

カフェスペースに持ち込み可です。ゆっくりとコーヒーを飲みながら閲覧して頂けます。

読み聞かせ会、紙しばい、わらべ歌、お子さま向けイベント、ワークショップを開催。

 

湯河原町「こみち文庫」さんから寄贈の絵本、児童書、辞典など蔵書約4500冊以上あります。

 

イベントスペースとして活用できます。イベント、ワークショップなど小さく始めたいという方、一緒に企画から伴走していきます！

 

（写真：こども図書館イメージ図）

 

●新刊書「本屋」

新刊書の販売、古書販売、各種雑貨販売、読書会、上映会、ゲストをお迎えしてブックトークイベント等開催。

店頭の書籍数は、1500冊を目安にしています。

選書はオールジャンル、リトルプレス も充実。郷土本も増やしていきます。

店頭にない本は、ご注文にて承ります。

雑貨は、主にフェアトレード製品、オーガニックコットン製品、イラストレーター「ゆいガイア」さんによるネパールカレンダーを販売予定です。

（写真：完成予定の本屋CG→実際は奥の小上がりにカウンターキッチンがつきます。）

 

●カフェスペース

カフェスペースのドリンクはセルフ式にてご提供させていただきます。

珈琲豆は真鶴にある珈琲焙煎豆店watermarkさんのものを使用する予定です。

 

土間を活用した本屋の背後には小上がりがあり、カフェスペースとなります。

古民家の懐かしさを残しつつ、一日でも過ごせるような空間をつくります。

 

（写真：カフェスペース、イメージ図）

 

中2階

●キッズスペース

オムツ替え、授乳スペースをつくる予定です。

ミルクをつくるためのお湯もご用意します。

赤ちゃんを連れて遊びに行くには、選択肢が少ないのが現状です。

赤ちゃん連れで遊びに来れたり、ママ達が繋がる場所にしたいです。子育て中のママは孤立してしまいがちだからこそ、気負いなく小さなお子様を連れてこれる環境をつくります。

 

《店舗情報》

住所：神奈川県足柄下郡真鶴町岩259-1

JR真鶴駅より徒歩5分。店舗から岩海岸まで徒歩10分程度。

営業時間：11：00〜17：00

定休日：水・日曜日

ドリンク：コーヒー￥350〜

こども図書館入館料：無料

 

こども図書館の後継者

 

移動本屋を始めてから数ヶ月後。

知らない番号から一本の電話がありました。電話先の話を聞くと、湯河原で25年以上こども図書館「こみち文庫」を運営されている神保代表でした。地域新聞に掲載された私たちの活動を知り、ご連絡をくださりました。

神保代表は、真鶴町で長年教員として勤務され、退職後はこども図書館を開設し、読み聞かせや童歌、パネルシアター等こども達のために居場所を守ってきました。

しかし、閉鎖を検討しているが後継者がいなくて困っているとのことでした。そこで、こども図書館の運営の後継者となるご相談があり、すぐに「これは自分たちの役割だ！」と感じました。

 

代表や地域のボランティアの方のご年齢もあり、残念なことに「こみち文庫」さんは今年度末で閉鎖されることになりました。

 

そして、私たちがご縁を頂き、姉妹文庫として、こども図書館を継承させていただくことになりました。場所は、湯河原から真鶴へと変わりますが、蔵書約4500冊はそのまま寄贈していただきます。

 

沢山の数の絵本や児童書の一冊一冊にこども達や地域の方達の想いが込められています。

「本がなかなか捨てられない」とよく耳にします。本は単に「モノ」ではなく、価値を一生心に残してくれます。

 

これまで大切に守られてきた地域のこどもの居場所。

代表の方やこれまでサポートされてきた地域のボランティアの方々からバトンを受け取り、想いを引継ぎます。そして、バトンを次の世代に受け渡していくことが役割だと感じています。

 

 

（写真：湯河原町こみち文庫さんにて）

 

【3】私たちが目指すこと

私たちが店舗を持つ真鶴町は（注１）神奈川県で「過疎地」指定されています。

町にある商店は減っていき、若者は都市へと出ていきます。高齢化が進み、子どもの数が少ないのが現状です。

しかし、真鶴町には御林を中心にした自然があり、「海の豊かさ」に恵まれ、それゆえ干物など「食の豊かさ」もあります。ゆったりと流れる時間。こどもを連れて歩いていると地域のお年寄りの方は気さくに声を掛けてくれます。

 

都市に住んでいた頃の子育てや孤立感。なんでも手に入るのに、本当に欲しいものはない。そんな思いは真鶴に住んでからなくなりました。

アフリカのことわざに「こども一人が育つには、一つの村が必要だ」というものがあります。学校でも家庭でもない居場所、ななめの関係の中からこども達の生きる力が生まれる気がします。

本との出会い、困ったとき助けてくれたり背中を押してくれる大人達との出会い。

「未来に種を蒔く」ように、こども達がゆっくり自分のペースで成長していく。

その過程を大人達が見守ることができる場を目指します。

（写真：鮮やかで懐かしい街並みの残る真鶴町）

 

 

 

 

 

 

【5】リターンについて

一例となりますが

○道草書店オリジナルブックカバー

○選書プラン

○コーヒーチケット

 

体験型コースとして

●一日店長プラン

●移動本屋仕事体験などなど

 

多数、ご用意しております。

応援してくださる皆様とお会いできる機会を楽しみにしております。

 

さいごに

本プロジェクトは目標金額が達成した場合にのみ、ご支援金を受け取れるシステムとなっております。

店舗のオープンに向け、融資を受け、店舗のために貯蓄してきた自己資金を投じましたが、あと200万円ほど店舗設備のために必要です。

 

真鶴町だからこそできる「まちの本屋」の実現に向けて、皆様のお力が必要です。

ご支援のほどよろしくお願い致します。