【やりがい】と【楽しさ】を仕事にする多機能型事業所を作りたい！

 

【※本文で障害と「害」の字を漢字で表記しています。「害」という漢字は否定的なイメージがある為「がい」と表記されることが多いのですが、障害は人ではなく社会にあるという考えもあり、社会を変えていきたいという思いから「害」と漢字で表記させていただいています。】

 

 

はじめまして。一般社団法人MASHの安藤真弓と申します。私は9年前より大阪府吹田市で発達障害やダウン症の方を対象としたダンススクールをしております。

 

 

ダンス療育を始めたきっかけは、子どもの療育センターで働いている友人に声をかけられ、障害を持っている子どもたちにダンスを教えたことでした。

 

「ダンスをしたいのに習う場所がない。」という保護者の声を聞き、自身でダンススクールをすることになりました。

 

 

ダンススクールではイベント参加を目標にダンスの練習をしています。

緊張しながらも堂々と踊る生徒たちの姿はとても誇らしく輝いています。

 

 

そこから、市の余暇支援活動や放課後等デイサービス、事業所などでダンスを実施するなどダンス療育に力を入れてきました。

 

 

ダンス療育を通じ、たくさんの笑顔に触れることができました。

 

踊ってる方たちの笑顔はもちろん、踊ってる姿を見ている保護者の笑顔、その光景を見ている方たちの笑顔、たくさんの笑顔で溢れています。

 

 

【1つでも多くの笑顔を作りたい！】この思いを胸に活動を続けていくなかで、もっと自分にできることはないだろうかと考えるようになりました。

 

そこで、【障害を持った方の日常をもっと有意義に】【笑顔溢れる毎日に】を理念に一般社団法人MASHを立ち上げました。

 

 

ダンス療育をしに様々な障害者施設へ足を運ばせていただいています。障害を持った方と関わる中で感じたことが【選択肢の少なさ】でした。

 

例えば事業所でのお仕事。簡単な軽作業をするだけで１日が終わることがあります。作業をしている光景を見て、意欲的にこのお仕事ができているのかな？毎日を楽しく過ごせているかな？と感じました。軽作業がダメな訳ではありませんし、誰もが望んだ仕事をできる訳でもありません。障害を持っていたら出来ることも限られるかもしれません。

 

ただ、そこには提供する側の【これぐらいしか出来ないだろう】という【障害者の仕事＝軽作業】という無意識な固定概念に縛られているように感じました。

 

障害を持っている方が仕事にやりがいを持ち、毎日を楽しく過ごせる場所がもっとあってもいいのではないかという思いが大きくなっていきました。

 

そして余暇時間の過ごし方。

 

障害を持っていると１人では出かけることもなかなか出来ないため、休日を家で過ごすことが多く、ダンススクールの保護者から

「子どもがダンスの時間を楽しみにしている。」

「楽しく過ごせる居場所を作ってくれてありがとうございます。」

「いきいきと楽しそうに踊る姿を見れて嬉しい！」

と言っていただきます。

 

 

この楽しみになっている時間を特別な時間ではなく、当たり前にある日常に出来ないかと思いました。

 

そして、障害を持った方と触れ合うなかで、【表現力の豊さ】が【人に感動を与える力】になると感じました。

 

この【人に感動を与える力】をたくさんの方に伝えたい。

そしてこの力をもっと日常に取り込んでいきたい。

 

この思いを形にする為、【人に感動を与える力】を仕事にできる場所、余暇時間を楽しく過ごせる場所を作るプロジェクトを立ち上げました。

 

 

人はみんな可能性が無限大にあります。

 

それは障害を持っている方も同じです。

 

可能性を引き出せる1歩を踏み出せる場所を作りたいという思いがプロジェクトを立ち上げるきっかけになりました。

 

 

 

今回、多機能型事業所、余暇支援活動ができる施設の設立を目標としプロジェクトを立ち上げました。

 

基本的な活動は、ダンス・ミュージカル・音楽・絵画・物作りといった様々な芸術分野を取り入れ、公演や個展を開いた入場料、自分で描いた絵や作った物を売った売上、自分の身体や能力で生産したモノをお金に変え、それを自分への収入にする日中支援の多機能型事業所です。

 

大阪府の就労継続支援B型事業所の月の平均工賃額が12,142円（令和2年度）です。（大阪府HP）

最初はそれだけの工賃をお支払いすることは難しいと考えています。

 

正直、私自身あまり工賃を支払えないなら事業所を立ち上げるのは無理だと思っていました。

 

ですが、生徒の保護者から

 

「この子たちに必要なのは十分なお金ではなく、

毎日楽しくいきいきと過ごせる居場所なんです。」

 

という言葉に背中を押していただきました。

 

 

そして、多機能型事業所が休みの土日に、ダンスや物作りのワークショップやスポーツ活動などの余暇支援活動を実施し、障害のある方もない方も年齢を問わずたくさんの方が交流できる場を作りたいと考えています。

 

 

上記をコンセプトにした日中支援多機能型事業所の設立を目指しています。

 

 

今回クラウドファンディングにチャレンジさせていただいたのは、チャレンジにかける思いをたくさんの人に知ってもらいたかったからです。試行錯誤をしながら色んな取り組みをしている施設もたくさんあります。ですが、まだまだ足りていないのが現状です。

 

こういった福祉の現場事情をたくさんの人に知っていただける機会にもなれば幸いです。

 

 

 

利用者様には舞台セットや衣装などを作り上げる工程からダンスやミュージカルの演者までの役割を持っていただき、自分が必要とされているという自信を持って社会参加ができる環境を作ります。

 

余暇支援活動で障害がある方やない方、子どもから大人まで、様々な繋がりを持ち、共生社会を目指す1つの架け橋になることを目指します。

 

 

障害者が当たり前にある喜びや楽しみを感じれる社会に。

 

障害者も健常者もみんな同じ幸せを感じれる世界に。

 

 

スタートをきる第１歩のお手伝いをしていただける方、

共感していただける方のご支援を心よりお待ちしています。

 

よろしくお願いいたします。