寝たきりの方へ、髪を落とさずカットできる訪問理美容を提供したい！

 

自己紹介

 

 

はじめまして。横山勝一です。

 

新潟市で、フリーランスとして美容室で仕事をしながら、訪問理美容師（訪問美容chainon）としても活動しております。

 

美容師は子どもの頃からの夢でした。中学生の頃から理美容師さんと話をしたり髪を切ってもらうことが楽しくて地元の美容室を全て回ってました。高校生になった時には親に相談して、知り合いの美容室でバイトさせてもらったりもして、実際に現場の空気を肌で感じれたことは今思うと大きかったです。すごく楽しい仕事です。

 

それ以来、この仕事にして理美容歴は25年、訪問理美容は5年目を迎え、サロンでは主に指名のお客様を担当し、そして美容室に来ることができない方のご自宅や介護施設へ伺い訪問理美容サービスを行なっております。

 

新潟市では介助・介護が必要で美容室まで行くのが困難な方が多くいらっしゃいます。

 

その方々に向けて美容室と同じように、カットはもちろんパーマやカラーなどのサービスを提供しています。

 

 

お客様の中には障がいをお持ちの方や生まれつき難病で動けない方、適応障害で外に出ることが難しい方、そしてご家族の介護をされている場合でもなかなか外出が難しいので、そういった方々のところにもお伺いしてサービスを提供させてもらっています。

 

 

 

 

10年以上、お店に通ってくれていた年配女性のお客様がいつしか、杖をつくようになって…『店に来るのが大変になってきたから家に来てくれたら嬉しいんだけど‥‥』という一言でした。この一言がわたしの訪問理美容の始まりです。

 

このお客様は家から10分程度の距離を歩いてご来店される方でしたが、毎回タクシーでご来店されるようになってきて。。。その姿を見ていてなんとも言えない気持ちになり、お家へ出張することはできないのか？と考え始めました。

 

それから、

訪問理美容とは？

始めるには何が必要でどんな仕事なのか？

 

何もわからないところから始まって、周りに聞いたり、ネットで調べたり…。経験を増やしたくて実際に訪問理美容されている方のところへ行き、現場での仕事を学ばせてもらったり、知識も増やしたくて介護の資格（介護職員初任者研修）を取得したりしました。

 

当時、新潟では現場経験させてもらえるところがなかったため、さまざまなところへ電話で問い合わせをしたところ、心よく受け入れてくださる方々がいらっしゃり、それからは毎月東京や神奈川へ訪問理美容の経験させてもらっていました。（コロナ前に）

 

 

サロンでの仕事を終え、その夜に高速バスで東京へ向かい、数日滞在し病院や介護施設での訪問理美容に同行をしながら、実際に現場での経験を少しずつ積んできました。この時に髪を切りたくても切ることが難しい方が本当に沢山いることに直面しました。

 

帰りも高速バスに乗り新潟には早朝到着、そのままお店で朝から仕事をしたり…。数年はこれを繰り返していました。今思うとハードでしたが、楽しい思い出になっています。

 

その経験の中で訪問理美容の必要性を再認識することができました。普段、お店ではお客様にヘアスタイルに満足していただくのはもちろんですが、お話をしたりリラックスして楽しんでいただきたいと考えております。ですが、訪問理美容の現場を経験していうちに意思疎通ができない方、座っている体勢を保持できない方、自由に動けない方など今までとは全く違うお客さまがいることを知りました。

 

その経験から、お客様の身体に負担をかけないように時間短縮したり、ご本人様はもちろんご家族や施設職員の方々が安心していただけるよう、コミュニケーションをしっかり取ることを大事にしています。実際にコミュニケーションを取ることで、笑顔が増えて楽しんでいただいている実感があります。

 

 

 

 

自分が何より楽しむことが大切と考えていています。

 

サロンでもそうですが、こちらが楽しんでいないとお客様は楽しくない、こちらが元気でないとお客様を元気にすることは出来ない。そして訪問理美容を始めてみて感じたことは、必ずしも元気な方ばかりではないということ。

 

笑顔で元気に楽しみながら取り組むことによって、お客様の気持ちが上がること、笑顔になるキッカケになれたら…髪の毛を切ることでお客様がご家族が施設の職員の方々が笑顔で繋がることが嬉しいのです。

 

私のやりがいです。

 

 

私の訪問理美容サービス

 

 

訪問理美容専用の道具を用いて髪の毛を吸い込みながら、そしてデザインをしながらカットします。

そのためベッドの周りに髪の毛を落とさず、衣服がチクチクする心配もございません。

 

寝たきりの方は、座っままの姿勢を保つのも大変な方もいらっしゃいます。なるべく寝た状態のまま、無理のない体勢で且つ短時間で仕上げることが求められています。

 

その点において、私のサービスはお伺いしている介護施設様などで大変喜ばれています。寝たきりの方に限らず介護施設様ですでに喜ばれているサービスになりますし、お好みをお聞きして楽しくお話ししながら短時間で仕上げています。

 

例えば、多動のため突発的に動いてしまう方にもハサミを使用しないため安全面でも喜ばれています。

 

 

訪問理美容の仕事をしていて『髪を切ること』が本当に難しい…そう思っている人たちがたくさんいることが分かりました。

 

以前は髪が散らばらないようにベッドの周りにカットクロスをしっかりと養生して、介護士さんから補助してもらいながらカット。ご利用者様が意図せず動いてしまう時もあるので、ケガをさせないように気をつけながら切っていて、準備から後片付けまで30分ほどかかっていました。

 

 

訪問理美容を利用されるのは高齢者の方だけではありません。

 

要介護認定を受けている高齢者の方、認知症の方のご依頼は多いのですが、障がいをお持ちの方や生まれつき難病で動けない方、適応障害で外に出ることが難しい方、そしてご家族の介護をされている方もなかなか外出が難しいのが現状です。

 

 

訪問理美容は寝たきりの方以外でも施術させていただいております。

 

 

数ヶ月ぶりのご依頼で、カットカラー希望のご利用者様で短めに刈り上げて、春らしく薄紫色に。 大変喜んでいただきました！  

 

 

 

障がいをお持ちのお子様の親御様からは、

今まで美容室へ行っても…子どもが暴れたり嫌がって店内を走り回ったりして美容師さんに頑張ってもらっても結局だめだったり、、、

と苦い経験をお聞きしますが、

おうちに来てもらえることで今までのストレスがなく、これからはそれを考えなくていい思うとそれだけで嬉しい

と言っていただいたり。

 

生まれつき難病で動けない方のご家族様からは、

子どもの成長に伴い身体が大きくなってきて自分たちで連れて行くのは難しくなってきていたから、本当に助かります

と嬉しいお言葉を頂戴しています。

 

 

ご家族の介護をされている方からは、

なかなか自分の時間もとれないから一緒にカットしてもらえて助かるよ！

と言われています。

 

お伺いした際に、私との話が毎月の楽しみになっているとまで言っていただけて、訪問理美容の仕事は髪を切るというだけなく、その周りの方々にも感謝されるすごくやりがいのある仕事だと改めて感じております。

 

 

私自身もサロンとはまた違う喜びがあり、全く別の仕事として魅力を感じています。

 

 

クラウドファンディングでの支援の必要性

 

最近では、ありがたいことにご利用者様や介護施設様からのご依頼をいただくことも増えてきました。

ですが、いま困っているのは自家用の軽自動車で出張しているため、荷物がたくさん積み込めないことです…。

 

訪問先の施設でカラーやパーマなど施術する際には、ワゴンや移動式のシャンプー台など大きな荷物も必要ですが、全てを詰め込むことが難しく、また一緒に行くスタッフを乗せることもできません。

 

そのため、施設様からの大人数のご依頼やオプションメニューのご要望に応えられないケースもあります。

 

また自家用車のため、自分が車両を使えないタイミングだとお断りせざるをえない場合もあり、お客様のご希望の日時と合わせられないことも増えてきていて、自分として心苦しい気持ちです。

 

そこで、訪問理美容専用の車を購入したいと考えております！多くの荷物を載せつつ、様々なお家にもお伺いするため小回りの効く車を検討しています。

 

これにより施設様、個人宅のお客様の幅広いご要望に対応できるようになります。

 

 

今回は自動車購入費200万円のうち、100万円をご支援いただきたいです！

 

https://www.suzuki.co.jp/dealer/37362951.sj-kagawa/blog/detail/?id=127639

※画像はイメージです。

 

 

今回、クラウドファンディングを活用させてもらったのは、より沢山の方に訪問理美容の良さ、必要性、その価値を伝えたい。少子高齢化などを踏まえると、これから益々必要になってくる仕事だと感じていますので、サロンで働く理美容師さんにもお客様のため少しずつ準備していってもらいたいです。

 

そして何よりもお困りの方にこのプロジェクトを通して、ダイレクトに私の訪問理美容サービスを届けたいという想いが一番です。

 

 

プロジェクトにかける想い

 

訪問理美容の仕事をするようになり、美容室に行きたくても行けない方は高齢者の方以外にも本当に沢山いらっしゃいますし実感もまたしています。

 

そういったお客様のところにお伺いすると、ご本人様やご家族様に心から喜んでいただけて必要とされている実感も湧いてきますし、すごくやりがいのある仕事だと感じます。何より楽しい♪

 

この仕事がずっと続けられたら、できることをできる限りしていきながら自分の価値を高めていけたらと思っています。

 

新潟市だけでなくこのプロジェクトを通じて、訪問理美容をしていない理美容師さんがお客様のために訪問を始めるきっかけになれば嬉しく思います！

　

 

これからは…今お店に来てくださってるお客様のご来店がだんだんと難しくなってくる方も出てくると思います。ご来店出来なくなったら関係性が終わるなんて悲しいことですよね。

 

 

絆を深めているお客様なら尚更来られなくなったことが理由で終えるのではなくて…今度は自分がお伺いします！そう言えるような関係でありたい。

 

生涯顧客という言葉もあります。ずっとお客様に担当できる喜びがあり、定期的にお会いして楽しくお話ができることが楽しみにもなってますから。

 

 

 

 

今回は訪問理美容をする中で難しいとされるベッド上でのカットプロジェクトになりますが、 訪問理美容を求めているお客様の中には認知症の方、要介護認定を受けている高齢者の方、障害をお持ちの方、ご家族の介護をされているご家族の方など多岐に渡ります。

 

 

1人でも沢山の方に私のサービスを届けたい想いです。寝たきりの方でなくても髪を切りたくても美容室に行くことが難しいお困りの方のところにお伺いしたいです。

 

 

そして、私に限らず全国には訪問理美容を全力で行なっている方々が沢山いらっしゃいます。ですが、各地でサービスが行き届いてなくてお困りの方はまだまだ多いのが現状です。

 

このプロジェクトをきっかけに訪問理美容が価値ある仕事と認知され、必要なところに必要なサービスが届くように！たくさんのお困りの方のところに求めるサービスが行き届くことが訪問理美容師としての私の願いです。

 

 

訪問理美容はお客様の心に触れ気持ちを前向きにすることが出来る楽しくて素晴らしい仕事です！

お客様の笑顔を増やして負担を減らしたい。

 

 

このプロジェクトへの温かいご支援何卒宜しくお願いいたします。

 

 

 

横山勝一