日本のモノづくりを伝えたい「タオルの帽子」書籍化計画
みなさまからのご支援のおかげで目標達成できました!
この度は、「タオルの帽子」書籍化計画にご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。改めてお礼申し上げます。手探りの状態ではじまった今回のクラウドファンディングでしたが、終わって振り返ってみると、みなさまに支えられた毎日でした。
クラウドファンディングをとおして学んだことは多々あります。言葉にするとこんな感じです。「一日一生」、「感謝」そして「謙虚」です。人間は忘却の生き物ですが、今回の経験で得た想いを忘れることなく胸に秘め、ご支援いただいたみなさまのことを思い出しながら、これからも精進していきたいとおもいます。
1月26日(最終日)、目標金額を達成できました!
「タオルの帽子」書籍化計画では、書籍化にかかる費用、リターン品、リターン品の配送料、その他手数料や雑費などを含めて目標金額を180万円に設定しました。予算を設定する際に、絵本をハードカバーにするかソフトカバーにするか、これによって予算額が大きく変わってくるため、当初はたいへん悩みました。結果的にソフトカバーを選択することになり、可愛らしい小さな絵本が出来上がりました。ソフトカバーですので耐久性はハードカバーに比べて劣りますが、ボロボロになるまで何度も繰り返し読んでいただけると嬉しいです。
さて、2022年12月5日(月曜・仏滅)から2023年1月26日(木曜・大安)まで、クラウドファンディング期間は53日でした。長く感じた53日間でしたが、「一日一生」の言葉のように一日一日を大切に生きた気がします。「情報を拡散するにはどうすればいいか?」こんなことを、仕事の日も休みの日も、就寝中(夢のなか)も考えていましたが、クラウドファンディングに挑戦していなかったら、一生やらなかったであろうアクションがあります。
・ ラジオ番組(Spitz草野マサムネのロック大陸漫遊記)への初投稿
・ SNS(Facebook)での初投稿
・ PRTIMESへの初投稿
・ 新聞社への情報掲載依頼
いずれもたいしたことではありませんが、自分のなかでは人生初体験であり、文章を考えたり妄想したり、そのプロセスは楽しかったです。また、コロナ禍もあってしばらく会っていなかった友人にもクラウドファンディングを機に会えたり、電話で話をしたり、改めて自分を支えてくれている人たちへの「感謝」の気持ちを持つことができました。
最初から亀の歩みで推移した今回のクラウドファンディングでしたが、2022年の12月末まで緩やかな右肩上がりのご支援をいただきました。寅年から卯年へ2023年に入り、第一週目、第二週目を過ぎたあたりから一気に支援金額が上がりました。そして迎えた最終日、一日で30万円近くのご支援があり、目標金額の180万円に到達することができました。正確には、支援者175名(重複の方も含みます)、支援総額188万5千円です。READY FORの「タオルの帽子」書籍化計画のページを時々あるいは毎日訪問し、ずっと見守ってくれた方が全国にたくさんいらっしゃったと、勝手に想像しております。実際に、訪問者の数がゼロの日はありませんでした。この場をお借りして、ご支援をいただいたみなさまに感謝の気持ちをお伝えしたいとおもいます。
本当にありがとうございました!
寄贈いたしました!
〇今治市内小・中学校 40校 各1冊
〇今治市内公民館等 29施設 各1冊
〇今治市立図書館 4館 9冊
2月24日午後、今治市教育委員会に寄贈してまいりました。
秋山副教育長、井上学校教育課主幹、宇高学校教育課課長補佐、木村生涯学習課課長ほか担当者様がご対応してくださり、和やかにお渡しすることができました。
『タオルの帽子』はがん教育の普及啓発の新たな教材として活用する予定であるとのお話を伺いました。教育の場においても活用していただき、たくさんの子どもたちに手にとって読んでいただきたいと思います。
寄贈した今治市立日吉中学校の先生から生徒さんの感想文とともに学校図書館で『タオルの帽子』を紹介しますと、お礼のメッセージが届きました。
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この本に書かれてある内容は、私たちの身に起こりえることであり、既にしてもらったことがあるかもしれないことばかりで、改めて周囲の人の大切さなどを考えさせられました。また、「タオルは人の生と死に寄り添っている」ということを強く感じ、MAYA MAXXさんがおっしゃっていたように、日本一のタオルを私たちの住む今治で作っているということに、私も誇りに思いました。私は、この本をもっとたくさんの人に読んでいただきたいです。そして、たくさんの愛を感じ、「タオル」というものの温かさを知ってもらいたいです。
日吉中学 3年 高田 夏帆
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そのほかにも、玉川公民館からは早速に展示してくださった写真を送ってくださいました。
そのほかの寄贈先です。 1施設当たり1冊お送りしました。
〇今治市内愛媛県立高等学校・中等教育学校・支援学校 9校
〇今治市内私立中・高等学校 4校
〇国立波方海上技術短期大学校
〇上島町教育委員会(上島町内小・中学校・公民館) 6校・1施設
〇愛媛県内公共図書館 32館(希望館のみ)
〇愛媛県内大学図書館 7施館(希望館のみ)
〇全国がんセンター協議会加盟施設 32施設
〇愛媛県の地域がん診療連携拠点病院 6施設
お送りした施設のみなさまから、「絵本を読むと涙が止まりませんでした。」「心にしみる、そして、あたたかさも感じる絵本でした。タオルのすばらしさを感じました。」など、あたたかいメッセージをいただいています。
収支報告をさせていただきます!
みなさまよりご支援いただきました資金全額188万5千円については、次に記載する項目・金額に使用させていただきました。
・返礼品(絵本、タオル、タオル体験) 106万
・広報・交通費等 12万
・配送費(返礼品、寄贈) 35万
・READYFOR手数料等 35万
2月25日にリターン品の配送を完了しました!
2月25日にリターン品を今治からゆうパックにて配送完了いたしました。北は北海道、南は沖縄県、全国から多く方からご支援をいただきましたので、今治から遠く離れた場所は少しお時間がかかったかもしれません。この報告書を提出する頃には、すべての方のお手元に届いているとおもいます。一つひとつ、手作業でおこないましたので、万が一リターン品の間違いや絵本の乱丁・落丁などがありしましたら、絵本の「奥付け」に書いてある連絡先にご連絡ください。
コースによってリターン品は異なりますが、「お礼状のお手紙」は、愛媛県繊維染色工業組合が染色加工の段階で出るゴミ(おもに綿ぼこり)を再利用して紙に加工した「色綿紙」を使用しております。一枚一枚、微妙に色や風合いの違う色綿紙ですが、ぜひ紙の柔らかな肌ざわりを感じてください。同組合は、今治タオルの染色加工業の同業者団体であり、今治タオルブランドを縁の下から支えています。染色加工なくして今治タオルの、あの吸水性や色はありません。最近では、同組合主催の「IMABARI COLOR SHOW」というイベントもおこなわれ、情報発信に努めています。ぜひこれを機会に染色工程におけるモノづくりにも興味を持っていただけたら嬉しいです。
絵本は、102作品の応募作品から選ばれた伊藤幸恵さんの原作「タオル帽子」をもとに、今治市出身のアーティスト・MAYA MAXXさんが絵付けと文章を作成しました。印刷・製本は、北海道札幌市に本社を構える中西印刷にお願いしました。中西印刷は、MAYA MAXXさんの作品を多く手がけている会社であり、両者の信頼のうえで『タオルの帽子』が仕上がりました。
フェイスタオルはもちろん、今治製のタオルです。今治タオルのブランディングの功労者の一人である、佐藤可士和さんが今治の「白いタオル」を有名にしましたが、今回のリターン品のフェイスタオルも「白」です。そこに、僭越ながら「タオルびと」のロゴマークをポイントとして刺繍してもらいました。フェイスタオルの準備・加工にあたっては、武智商店にご協力をいただきました。今治の女傑の一人として、知る人ぞ知る武智スマさんが夫婦で創業したタオルメーカーです。日本初のクレジット商法が生まれた場所、今治市の桜井という場所に本社があります。今治には個性あるタオルメーカーがたくさんあります。ぜひ今治に直接足を運んで、タオルの街を体感してほしいです。
そして、「タオル帽子」は、伊藤幸恵さん率いる「すまいるの会」のメンバーを中心に今治タオルを使って手作業でつくっていただきました。色綿紙とおなじで一枚一枚、柄も大きさも風合いも違う、世界でたった一枚のタオルの帽子です。夏には額の汗を吸い取ってくれたり強い日差しから守ってくれたり、冬には寒さから防護してくれたり、四季折々で楽しめます。さらにタオル地ですので、何回洗濯しても大丈夫です。普段着としてご利用ください。
「タオルびと」を継続配信し、今後もモノづくりの「人」を紹介していきます!
タオルづくりは人づくり。どんな人がどんな思いでタオルをつくっているのか、あるいはつくってきたのかを、なるべく多くの方に知ってもらうために、「謙虚」な姿勢を忘れず、地道に地味にコツコツと、「タオルびと」の配信を続けていきます。現時点での目標は50人。あと5年くらいはかかりそうですが、まずはここを目標にがんばります。引き続き「タオルびと」をよろしくお願いします。
「タオルびと」: http://www.library.imabari.ehime.jp/towelbito/
また、絵本「タオルの帽子」にまつわる展示会などを城西大学水田美術館や水田記念図書館で開催します。水田美術館では、城西大学坂戸キャンパスのある埼玉県の伝統的な織物「秩父銘仙」や「唐桟双子織」などのモノづくりの紹介も兼ねて、今回の絵本づくりに関連した展示会を開催したいとおもいます。水田記念図書館では、「タオルの帽子」と「すまいるの会」のみなさんによるタオル帽子の展示コーナーを図書館内において期間限定で設けていただく予定です。詳細が決まりましたら、城西大学のホームページ等でアナウンスいたします。いずれも無料で閲覧できますので、ぜひ足をお運びください。
城西大学HP: https://www.josai.ac.jp
「タオルびと」制作プロジェクトメンバーより
みなさま、ありがとうございました!
全国のみなさまのご支援に毎日毎日、感謝感謝の日々でした。4人のメンバーでし
たけれど、みなさまから大きな輪、力をいただいた気がします。「タオル帽子」をご
提供いただいたスマイルの会のみなさまには、多大なるご協力をいただきました。そ
して、私たちの知らないところで、たくさんの方がご協力してくださったにちがいな
いと思います。
たいへんでしたけれど、挑戦して、よかったと思います。
ほんとうに、みなさまありがとうございました!
(左) 西村祐典様 (応援メッセージ)
(中央の4名) プロジェクトメンバー (左から)三好正人、辻智佐子、野口環、田中愛子
(右下) MAYAA MAXX様 (画家)