小豆島・田浦のオリーブ畑を使って子育ちの「だんだん塾」を開きたい

小豆島・田浦のオリーブ畑を使って子育ちの「だんだん塾」を開きたい

支援総額

1,238,000

目標金額 1,000,000円

支援者
112人
募集終了日
2022年11月25日

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プロジェクト本文

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ご挨拶 

 

ページをご覧いただきありがとうございます、田浦オリーブプロジェクトの鈴木展子です。

 

これまでに二度のクラウドファンディングにご協力をいただきました。三度目となると、とてもおこがましいのですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

かつて天辺まで段々畑だった田浦、今は雑木林となっています。その段々畑をだんだんと拓き、ゆっくりとだんだんと子どもたちを育んでいきたい、そして、だんだんと若い人たちも寄り集まり、交流が始まり、プロジェクトを繋いでいきたい。そんな思いで「だんだん塾」を開きます。

 

 

 

壺井栄先生の小説「二十四の瞳」が昭和29年に木下恵介監督により映画化されたことにより、撮影のロケ地になったことで多くの皆さんに知られるようになった小豆島ーー。

 

その東側にある田浦半島の小さな分校が、撮影に使われ一躍「二十四の瞳の分教場」と呼ばれるようになりました。

 

昭和29年頃の田浦分校の子どもたちとおなごせんせ

 

そのころ私は小学4年生でした。複々式学級で1・2年生、3・4年生、5・6年生の三学級の学校です。全校生が40人前後でした。70戸ほどの小さな村でしたが、海が山に迫っていて山は天辺まで畑、いわゆる段々畑でした。

 

海は豊富な漁場でもありましたから、絵にかいたような自給自足の村の子どもだったのです。両親がここで教師をしていました。私もこの分校の職員住宅で9年間を過ごし学びました。ここでの経験、体験は一生の宝物となっています。

 

昔の段々畑

 

それから65年ほど過ぎた今は一人の子どももいなくなり、段々畑は木々が大きく育ち山となっています。沢山あった漁船は数隻、若い人のいない村となりました。近くには「二十四の瞳映画村」があり観光で訪れる人で賑わっています。

 

田浦にオリーブ公園の中塚昭仁さん指導のもと循環環型栽培でオリーブを育て初めて二年半を経過、これからは雑木林を拓き畑を増やしながら、子ども育ちの場として新しいスタートを切りたいと思います。畑で土を掘り、草を抜き、大人と一緒に働くことで学校や家庭では味わえない学びと遊びを体験してほしいのです。

                    

昔段々畑だったところです。今秋開墾予定地

  

今一か所だけ残っている段々畑

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ 

 

2020年、2021年の二度クラウドファンディングでご支援をお願いして参りました。二回のご支援によって2年半の間に荒れていた田浦の海岸通りにオリーブの畑が広がり、ボランティアの皆さんがお花を植えてくださりとても明るくなりました。

 

過疎が進み昔の賑わいがみられなくなったことが残念で、二十四の瞳の村として知られているこの田浦が、多様な人々の活動できる場所にできたらと始めたプロジェクトです。ゆっくりではありますが徐々に活動は広がっています。

 

一年目の畑です。見上げるほど大きくなっています。ルッカという種類です

 

二年目の畑です。こちらもルッカです。

 

 

|過去のクラウドファンディング 

 

 

二度のクラウドファンディングによるご支援の力で木や草の生い茂った休耕地の手入れから始まり、地元の皆さんのご協力もいただいて初めて12本のオリーブを移植できた時は、12人の子どもと思って、しっかりと育てていこうと思いました。その後、二度の植樹も体験でき毎回大人も子どもも一緒になって土を掘り、水をやり、花も植えて今に至っています。

 

壺井栄先生の残された「みんななかよく」の言葉を大切に、今まで循環型農法で育てている36本のオリーブを囲みながらこれからは子育ち、親育ち、様々の立場の人々がともに育っていく場所になるよう前に進みます。

 

|これまでの活動紹介 

 

オリーブの植樹

 

今年5月中旬三回目の移植をしました。今回も12本。みなさん自然にチームを作り、手際よく作業を進めていました。

 

道具を入れた荷車を押して子供たちは元気いっぱい楽しそうです。

 

田浦オリーブプロジェクト

「小さくたって出来るよ」三世代息があっています。

 

植えたオリーブの枝に剪定したオリーブの木で作ったプレートにメッセージを書いて結び付けました。

 

竹馬作り

昔子どもだったおじいちゃん、おばあちゃんが先生。

 

 

 

映画会

浜田寿美男先生と年齢の幅のある出席者の間で子育ちの対談対話が和やかに進みました。

 

 

\参加者のみなさんからの感想/

|1人目40代男性)

 

声の出せないおばあちゃんが都会から来た孫の為に、孫の我儘に必死に応えようとする姿に心を打たれます。 その優しさになかなか気づくことのできない孫の無邪気さに歯痒く感じられますが、最終的におばあちゃんの心遣いに気づき、慕うようになっていく姿が印象的でした。

 

もし自分が年を重ねておじいちゃん、おばあちゃんになったとき、孫の為にも、自分の為にも周りの社会についていけるように努力していきたい。もし自分が少年だったなら、自分中心ではなく相手の気持ちに気づき、そして人を思いやる気持ちに早く気づくことができるようになりたい。

 

自分が親の立場なら、仕事に生活にいっぱいいっぱいかもしれない。けれど子供に何か物を買い与えるだけではなく、一緒にその日の出来事など会話しながらご飯を食べるとか、一緒に教え合いながら宿題するとか、子供とのコミュニケーションの中で、人と人の接し方などを教えてあげたい。

 

この映画は祖父母、親、子供の三世代揃って見るのがいいのかなと思いました。そしてそれぞれがそれぞれの立場で自分と重ね合わせて今の自分を見つめ直し、家族で話し合いができるといいですね。

 

|2人目(70代男性)

 

韓国の映画で、今も韓ドラで活躍している、ユ・スンホが子供の時に演じた作品なんですね。 子育て、孫育て、自分としての大きな方向性はあるものの、具体的にはその時々の一回限りの対応が多いですよね。 今もって、息子に対するやり方が良かったのか、もっと適切なやり方があったのか解りませんが、 まあそんなに変な人間にはなってないようだし、私なりに考えたやり方だったので、それで良しとしておきましょう・・・というのが本音です。 孫に関しては、もし自分の娘側の孫だったら、もう少し「こうした方がいいかも?」と言えるのかな?と思ったりします。

 

息子が結婚すれば、その家庭のやり方も子育てのやり方もお嫁さんのファミリーのやり方が引き継がれていく方が自然で平和に進んでいくような気がするので、意見を求められない限りは口出ししないようにしています。 私は求められれば気持ちよくお手伝いをして、孫は可愛がることに徹しています。 そうしていても私の思いや、やり方は消そうと思っても消せないので、良くも悪くも自然に出てるんでしょうね。

 

|3人目(60代男性)

 

浜田先生の本、読みました。 この世の中や、そこでの子供たちのあり方。これでいいのかな?と疑問や不安に思うことを言葉にして頂いていますね。 何が豊かで幸せなのか、なにかおかしいと思っても現実にある世界の中で生きていかなければならないし、本当に難しいですね。 どんな事を伝えたり、経験させて上げれば、その子なりに満足して人生を生き抜ける力を持てるのか・・・悩みは尽きません。

 

オリーブの木にイルミネーション装飾(12月)

オーナメントや風船を飾って 夜になる前に飾り終わり、夕方の薄暗くなったところで点灯。畑でのいつもと違う半日は、とても楽しかったようです。

 

 

昨年は以上のような活動をしました。この間小豆島町子ども教育課の「小豆島町子育て応援モデル事業」に応募。活動を認定・支援をいただき、本年度も申請、審査の上引き続き認定受けております。                    

 

事業も三年目に入り、オリーブの木も36本植えることが出来ました。最初に植えた12本の木は背丈も倍に枝は大きく広がっております。実もついてはいますが、製品にできるほどではありません。三年先には期待できると思います。

 

最初に植えたオリーブの木。2年半です。

 

今年は2000㎡余の段々畑の修復に挑戦する予定です。木の伐採、開墾については助成金の支給を受けて実行できるのですが、その後の畑の整備、維持管理が必要です。その畑に「親子でオリーブ移植体験しましょう」といったイベントを3月から5月の間に企画したいと考えています。

 

今度は畑を利用して子どもたちが土や植物と一緒に学び育つ機会を提供していきたいのです。 自然に親しみながら、働くこと、のびのびと遊ぶこと、助け合うことの大切さを学んで欲しいと願っています。 今回は、畑での活動、田浦分教場での活動にご支援を宛てさせていただきます。

 

 

プロジェクトの内容 

 

これからプロジェクトがやろうとしていること(だんだん塾の概要/石井義高)

 

 

現在は、

・10月半ば「畑で楽しく収穫祭

・11月上映会」「開塾

・12月「完熟オリーブを収穫してオイルを手絞りしてみよう

・2023年3月「新しい畑にみんなでオリーブの木を植えよう

を予定しています。

 

 

皆様からいただいたご支援金は以下の通り、活用させていただきます。

・オリーブの木の購入20,000円

・リターン費用送料込み200,000円

・畑借用料(5年間分)75,000円

・人件費(畑の管理費、畑の手入れ)300,000円

・スタッフ交通費175,000円

・イベント費用100,000円

・手数料 140,000円

 

応援メッセージ 

 

浜田 寿美男先生


 

 

「だんだん塾」の開講に向けて 

 「だんだん」の向こうに新しい明日が拓かれていくことを願いながら 

 

 私たちが小豆島で子ども時代を過ごしたのは、1950年前後から1960年代の半ば。壷井栄さんの『二十四の瞳』が本として世に出たのが1952年、木下惠介さんの手で映画化されたのが1954年なのですが、ちょうどその頃、私たちは子ども時代の真っ最中でした。もっとも、この小説の始まりは1928年(昭和3年)で、その頃の小学一年生が主人公でしたから、そこに描かれたのは私たちより一世代前の子どもたち。いまの時代を子どもとして生きている人たちからすれば、もう三世代、四世代も前の子どもたちということになります。

 

 それだけの時代を経て、なお『二十四の瞳』は多くの人に読み継がれ、繰り返し映画化されている。それはとても不思議なことに思えるのですが、おそらく、この物語が子どもの、そして人の普遍的な姿を描き出しているからなのだろうと思います。

 

 人間はその世代を何万年、何十万年と繰り返して、だんだんといまの時代に至ったのですが、振り返ってみれば、ここ数十年の時代の変化はあまりに大きい。だんだんを超えて、まさに急展開という感じがします。変化が急すぎて、私たちのような古い人間は、ちょっとついて行けない気分になるくらいで、ときにギスギスと何かが軋む。そんな音が聞こえるような気すらします。

 

 思えば、私たちの子ども時代はほんとうに貧して、それは子ども心にとてもつらいことでした。その意味では、暮らしが豊かになってきたことは、もちろん嬉しいのですが、でも一方で、人として普遍的な何かを失ってきているのではないかという不安がついてまわります。もちろん生き物としての人間の本質に大きな変化はなく、たとえば一万年前の赤ちゃんをタイムカプセルに乗せていまの時代に連れてきても、おそらく、いま生まれたいまの子どもたちと何ら変わらない人間に育つはずです。子どもたちの育つ過程にはある普遍的な姿があるのです。でも、いまの時代の急激な変化によって、その普遍的な何かが失われてきたような、嫌な予感が私たちのなかにはあります。

 

 『二十四の瞳』の時代に映画の舞台となった田浦の村は、その山のほとんど頂きまで耕されていました。その段々畑が、時代の急激な変化のなかで、いまは雑木で埋め尽くされて、原形をとどめていません。ひょっとして私たちはこの時代の流れのなかで、人としての、あるいは子どもとしての普遍の姿を失ってきたのかもしれません。そうだとすれば、それはとても怖いことです。 

 

 

 いま私たちは、そこにオリーブの苗木を植えて、かつての段々畑を取り戻せないものかと考えています。もちろん急にできることではなくて、文字通りだんだんに、です。「人生百年」と言われるこの時代、最初の四半世紀近くを子どもとして島で過ごした者として、最後の四半世紀に、あらためて島の土を耕し、人としての子どもの育ちを一緒に考えていければと思っているのです。もちろん、それは急に成ることではありません。

 

 そんな意味を込めて、ここからゆっくり皆さんと「だんだん塾」をはじめたいと思っています。これまでは、私が大学で「発達心理学」なんてものを研究していたものですから、私なりの「子育ち」「子育て」観を語ったりしてきたのですが、ほんとは誰もが自分なりの「子育ち」「子育て」をしてきたはず……。自分で語るのが苦手な人は、これは面白かったというような映画や本、絵本やマンガを紹介し、あるいは子ども時代にやっていた遊びを披露したりして、一緒に楽しみ、お喋りするのもいいように思います。

 

 そうしてだんだんに若い人たちも交じり合い、子どもたちをも巻き込んで、自分の思いを語り、いまの時代を考え、明日の世界を一緒に考えられるようになれば……、それが異世代の交流の場になれば……、なんて考えています。ともあれ、何事もだんだんに成るもの。「だんだん塾」を一緒につくっていきましょう。みなさん、どうぞよろしくお願いします。

 

▼プロフィール

 

1947年香川県小豆島産まれ。発達心理学・法心理学者。奈良女子大名誉教授。田浦オリーブプロジェクト補佐役。著作「親になるまでの時間」上下。「子どもが巣立つということ」「子どもという自然と出会う」その他多数

 

石井 義高(小豆島・田浦オリーブプロジェクト:補佐役)


 

 

『誇り高き 小さな大人』

 

 小4頃(昭和31年)夏休みの仕事は、「イワシ網」船の固定(ロープ掛け)係り。夕凪時、イワシは海面近くに浮き上がり群れを成して戯れる。丘の上でその姿を追っている網元は、”今だ、それ!右へ行け! 左行け!そこで網を入れ!” と、両手に持った大きなうちわで手信号。

 

 2艘の小舟は網を左右に開けながら岸辺へ。僕の持場は、それぞれの小舟のロープを海辺の大きな石/樹木に括り付け船を固定すること。小さな石に括り付ければ船は動き網を引き揚げられない!”もっと奥の大きな石にしろ!”船からの声にやり直す…だんだんとコツを掴んできた!そして自信も沸いて来た。
            
 網の引き揚げに合せ、2艘が最後には合体するようにロープの位置を変えていく。”よいしょ~、よいしょ”網を引き揚げる大人達の掛け声、陸(おか)で聴く自分にもその日の獲れ具合を推測ができるようにてきった。 ”よっしゃ!つぎはあの大樹に巻き付けよう!”         

 

 味の良い「だし雑魚(じゃこ)」を作るには採れたイワシの新鮮さが命。陸の湯釜に向かって法螺貝が「ぶう~ぶう~ ・・・」今日は5回の大漁だよ‼陸で蒸釜を大忙しに準備する光景を目に浮かべ、帰路を急ぐみんなの顔も大漁の喜びに溢れてた。夕焼け景色の中、いがぐり頭の僕の顔も、村の人みんなと一緒に、赤く燃えていたことだろう…。        

 

 もちろん逆のこと、全くイワシに出会わずに、漁を打ち切り帰ることもありました。自然とも扶けあって暮らすみんなは ”こんなことも有るよね、今度はよろしく” と自然の神に祈りを捧げ、元気に家族の笑顔が待つ家路を急ぎました。        

 

 

あの頃から60年ーー。

 

『ふるさとを 想うシルバー 青年』

 

  おかげさまでサラリーマン生活も無事に終え第二の青春時代。今想うことは、少年時代の思い出話。なにも急ぐことなく、”急がば廻れ” 。だんだんと大きくなれば良いのじゃないか…。先ずは『誇り高き 小さな大人』を!それから、個性に応じ、スキル学習を!                        
                        
 今、これまで自分に生きる力を育んでくれた社会を想いだし、感謝しながら、

「恩返し(バトンタッチ)が循環する社会」

を夢見ています。 

 

森 一弘(田浦自治会総代 )


 

『田浦に新しい風が吹き始めています。』


 三年前のことです。同級生だった鈴木さんと1年後輩で中学時代陸上部でいっしょだった石井君から、『田浦の休耕地にオリーブを植えて広げていきたいので協力をしてもらえないか』と相談を受けたときは、正直難しいのではないかと感じました。
 

しかし、お二人の情熱を感じ、自治会とは距離を置いて始めてはどうだろうと伝え、2面の畑の持ち主に協力を求めて紹介しました。開墾をはじめ次の年の2020年3月には12本のオリーブの木が海岸の通りに植えられたときは、ほっとしたものです。最初の植樹から二年半今では36本のオリーブが元気に育っています。
 

 今では、田浦の有志の方を始め小豆島の各地の方、移住の若い方がプロジェクトに参加されています。鈴木さん石井さんはもちろん私も若くはありません。今後この田浦がこれを機会に若い世代にしっかりとゆだねていけるようにこのプロジェクトを見守りたいと思います。みなさんよろしくお願い致します。

 

塩出 慎吾(小豆島観光協会 事務局長)


 


この前オリーブ植樹に立ち会わせていただきました。使われていない段々畑などがオリーブ畑に代わり、そこに島内外の子供たちが集ってくるかと思うと今からワクワクしています。

 

横手 祐子(主婦)


 

小豆島でもトップクラスの観光地『二十四の瞳映画村』。そこへ行く道の横の畑が誰にも手入れされずに草ぼうぼうの荒地になっていくのが以前からとても気になっていました。とはいえ人の畑。勝手にどうこうすることも出来ず悶々としていたところに『田浦オリーブプロジェクト』の話。
 

オリーブの葉が風にそよぐ姿に心癒され、オリーブの実の収穫によってもたらされる喜び。土に触れ自然に包まれることによって得られるものも大きいと思います。自然相手なのですんなり思いどおりにいかないと思いますが、地道にコツコツ続けましょう🎵

 

高橋 健志(ボランティア)


 

 

『田浦オリーブプロジェクトによせて』


 小豆島で育った人なら「田浦」という地域はよく知っていると思いますが、壷井栄の名作「二十四の瞳」の舞台となった岬の分教場がある有名なところです。特に映画ロケで作られたセットを保存・運営されている「二十四の瞳映画村」もあります。先日は最新作のドラマも放送されましたね。


 私の小さな頃はこの地域に友人もおり、自転車を駆けてよく遊びにいったものです。その頃の記憶も今も昔と変わらないほどその様子をよく覚えていますが、当時でも島の中でも家も店も少なく過疎の地域で地味なイメージでした。そんな田舎島に住むそんな子供たちも高校生になり卒業するころには殆どの生徒は島から進学・就職で離れて行ってしまいます。島には大学もなく仕事も限られてしまうこともあり、便利で憧れの都会に行き、そのまま就職し結婚し、島に帰ってこれない(島は好きでも仕事が少なく賃金が安くて生活が難しい)という流れになってしまっています。


 近年は母校の小豆島高校も統合によって無くなり、ブルーラインというフェリー定期航路も無くなって、より過疎が進んでいる現実が浮き彫りになりました。このままでは自分の生まれ育った小豆島はどんどん衰退し、どんどん人口も減りこの小豆島に住む魅力が無くなってしまう・・・。何とか島を盛り上げる何かできることはないか?考えていました。
 

 そんな時でした。「小豆島・田浦に、循環型農業でつくる銀色に輝くオリーブを。」ある日、SNSを見ていた時にふと目に入ってきた田浦の文字。あるクラウドファンディングで公開されていたタイトルでした。この過疎地域に「輝くオリーブを作りたい!」と。
https://readyfor.jp/projects/m24113

こうしてプロジェクトを知った私は、この主に会ってみたいと思い、主宰者である鈴木展子さんに出会うのです。
 

 

 ここに生まれ育った鈴木さんに幼少期、田浦の様子とプロジェクトの思いを聞くことができました。山頂まで畑が続き、農業・漁業が栄えていたと当時のモノクロ写真からも伝わってきました。失礼ながら御高齢の鈴木さんが故郷の為に、これからの子供たちの為に必死に動く姿に心を打たれました。
 

 鈴木さん、今は遠くから、この田浦に戻ってきては奮闘されています。そんな鈴木さんの周りには多くの友人・知人、プロジェクトの賛同者が協力してくれており、いかにこのプロジェクトに興味を持っているか、期待をしてくれているかが分かります。クラウドファンディングも成功し、オリーブ畑も年々少しづつ増え、小さいながらもオリーブが実り始めています。

 

 これからの課題もあります。ほったらかしではオリーブは育ちません。オリーブの畑には天敵であるオリーブゾウムシが木を襲います。周りには雑草も生い茂ります。剪定もしないといい木になりません。一番大変なのは水やりです。若い苗木は水を多く必要とします。しかし畑には水道はありません。設備も十分ではありません。現実はペットボトルで何十本も畑に運び、手作業でやるしかない状態です。近所に住む谷口さん、最近開業したパーラー灯台あいうえおの鈴木さんが水やりに行ってくれています。私も時々ですが、お手伝いしています。
 

 農業に興味がある人、島に興味がある人、オリーブに興味がある人。気軽にこのオリーブ畑に立ち寄ってください。時々皆で水やりしたり色んな話したり、鈴木さんと一緒にオリーブたちと子供の成長を見守っていきませんか。
 

 いつの日か、山のてっぺんまでオリーブが並び、沢山の人で賑わい、自然いっぱいの場所で自分らしく明るく楽しい暮らしが戻ってくることを信じて。

 

北村 尚子(「猫の手貸します」なんでもやさん)


 

 

 わたしは、オリーブ畑で、木の周りの草取りをしています。作業していて、”フウッ”っと顔を上げると、風・海・山・空・雲・お日様・波・虫・鳥が、私の中に染み込んで行くここは、そんな場所です。
 

 息子を草取りに連れて行っても、"誰でもみんなが楽しめる、そんな場所って素敵よね"って、とっても温かい  ここはそんな場所です。
 

 4年生になる息子も、"おばちゃん達がいるなら草取りに行ってもいいかな"なんて言う。息子が行くと畑では"あっつ、バッタよ " "蝉の抜け殻 " "〇〇くん、これは〇〇って言うお花でね..."なんて人と自然が1つになって、その巡っている様は、花や虫も景色も、勿論人もみんなキラキラして観えてくる。ここはそんな場所です。

 

 

 田浦のオリーブプロジェクトって、きっとそういう場所を作ることなのだと、肌で感じている私。何時までも、ここにこの場所が有りますように。私も応援しています!

 

太田 翔(NO S.E.N.C.E)


 

 

 現在、田浦にあります岬の分教場(旧田浦分校校舎)の向かいでカレー屋さんをさせて頂いています。田浦の美しい景観と温かな雰囲気の中、このオリーブプロジェクトが始動したことをとても喜ばしく感じています。
 

 このプロジェクトは子どもたちの情操教育に力を入れていきたいと、プロジェクトの代表である鈴木さんや石井さんに伺ったことがあります。ここでは書き伝えきれないほどの情熱を感じました。
 

 今回、このプロジェクトを応援するにあたり、自分たちの培ってきたものが何かの手助けになれば幸いです。
応援しています!

 

鈴木謙太郎(NO S.E.N.C.E)


 

鈴木さんとは僕らのカレーイベントで紹介頂きました。小豆島の昔の風景や耕作放棄地、子どもの地域活動などに興味があった事もあり、お二人の活動の中で僕らに出来る事があればとこのプロジェクトに参加させて頂いています。
 

 プロジェクトの中身に共感したのはもちろんですが、とにかくお二人のキャラが面白く、大好きです。

 

 鈴木さんはとにかくまずはオリーブ!、石井さんはそこから発展させた教育や地域活性案。漫才のようなお二人のやりとりを楽しく、そしてそこにある熱さをそばで感じています。このお二人の熱い想いを実行し、繋げていく事が僕ら次の世代の役目だと考えています。
 

 僕らも鈴木さんの紹介で田浦にお店をオープンさせて頂きました。ここも田浦を盛り上げる材料の一つになればいいなと思っています。そして、このプロジェクトがたくさんの繋がりを持って広がっていく事を願っています!
 

 ご興味持って頂いた皆さま、是非田浦にお越し頂き、このプロジェクトに参加してみてください!
 

 鈴木さん、石井さん、頑張ってください!

 

岡本 知里(「ゆる里」オーナー)


 

 

 島で生み育てた4人の娘たちが誇れる故郷になる!
 

 ずっと先を見据えたこのプロジェクト‥次の世代また次の世代へと‥オリーブを通して引き継がれる展子さんの思い。ワクワク

 

内田 泰斗(アースハーモニー児童指導員)


 


 田浦オリーブプロジェクトさんのイベントにお誘いいただいて、僕が働くアースハーモニーの子どもたちやスタッフと一緒に土いじりをしていると、いつのまにか皆夢中になっていることが多々あります。人間の本能の奥深くに“土いじり”の楽しみや気持ち良さが遥か昔から存在しているのだろうなぁと思いながら、このチャンスに巡り合えて来なかった同世代の大人たちを、まずは巻き込んでいきたいと考えています。大人が楽しんでいなければ、子どもが楽しめるわけがありませんよね。大人も子どもも、だんだんと。

 

今川 早苗(有機園)


 


 45年前から1枚2枚3枚と耕作放棄の畑を開墾して有吉佐和子の複合汚染の本を読み、無農薬有機質肥料で野菜を作っています。私たちも年を取り、畑の手入れが行き届かなくなっていますが、荒れ地を有機的に使いそこから得る恵みは私たちの心身の健康の源になっています。

 

 一人一人が思い成し遂げられない事も人々が集まって動くとオリーブを中心に野菜、果物、花などの栽培で荒れ地が、恵みのお花畑で広がりSDGsにと。小豆島田浦オリーブプロジエクトをお手伝いくださいますと大変ありがたいです。


 100年先の子どもたちの未来のためにも。

 

プロジェクトにかける思い 

 

私たちの思い描いている未來は一朝一夕で実現できるものではありませんが、これからの子どもの育ちのために共に汗をかき、大人になっていく子供たちを見守っていきたい。

 

田浦という小さな村が持つ海と山でのくらしの歴史や今までの物語をこのまま朽ちさせるのは勿体ないと思っています。私たちの夢は壺井栄が多くの著作に書いた豊かな「人間愛」に満ちた生活空間を、雑木林に埋もれ行く段々畑に鍬を入れ,山里の大地をキャンパスに見立て蘇らせることです。小説・映画の「二十四の瞳」に魅力を感じて多くの人が訪れるこの場が、観光の場としても子どもの育ちに役立つ場所としても、昔のままの佇まいを残している今は住む人のない家の活用、社会的に不自由なみなさんも滞在できるような村づくりに発展していける可能性を持っていると信じて、今、その一歩を踏み出しています。

 

そして、書き加えるならこのオリーブ畑での結婚記念植樹も実現したいと考えています。新しい家庭を築き、家族この畑に参加してくれたらと希望は膨らみます。今、様々な形で協力してくれている若い人たちに、このプロジェクトを引き継いでいくことが課題です。

 

度重なるクラウドファンディングのお願いは心苦しく思っております。このページに少しでも目を止めていただけましたら、いちばん小さなご支援をお願いいたします。多くの方の目に触れますようにそして少しでも多くの方にご支援をいただけることが私たちの願いです。

 

オリーブの実の収穫量が収入につながるのはまだ数年かかります。法人化を進め他の方面からのご支援もいただけるように努力して参ります。どうぞ私たちの夢の実現にお力添えください。

 

小豆島オリーブ公園から望む田浦半島

 

 

プロジェクト実行責任者:
鈴木展子(田浦オリーブプロジェクト)
プロジェクト実施完了日:
2023年10月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

新しい畑の借用と整備、収穫祭、だんだん塾開塾イベント、リターン発送、オリーブの植樹を実行します。 <資金使途> ・オリーブの木の購入20,000円 ・リターン費用送料込み200,000円 ・畑借用料(5年間分)75,000円 ・人件費(畑の管理費、畑の手入れ)300,000円 ・スタッフ交通費175,000円 ・イベント費用100,000円 ・手数料 140,000円

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プロフィール

映画「二十四の瞳」が撮影された小豆島の田浦分校(昭和47年廃校)で昭和23年から9年間、教師だった両親と過ごす.。 著書「岬の分校とちいさな村の物語」 今回の「田浦オリーブプロジェクト」を立ち上げるために昨2019年11月小豆島にUターン、活動を始める。 77歳

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リターン

3,000+システム利用料


田浦オリーブプロジェクトを応援してください

田浦オリーブプロジェクトを応援してください

・感謝のメールをお送りします。
・中間報告のメールを差し上げます。

こちらからのご支援を多くのみなさまからいただけますようお願い申し上げます。

支援者
32人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

10,000+システム利用料


【小豆島名産コース】オリーブ新漬けをお楽しみください

【小豆島名産コース】オリーブ新漬けをお楽しみください

・感謝のメールをお送りします
・絵葉書と活動報告をお送りします
・小豆島名産「オリーブ新漬け」と活動報告をお送りします。

*「オリーブ新漬け」は田浦オリーブプロジェクトから発送させていただきます。保健所などへの確認はできています。発送は遅くても2023年1月末月ごろを予定しております。


支援者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

10,000+システム利用料


【10,000円】田浦オリーブプロジェクトを応援してください

【10,000円】田浦オリーブプロジェクトを応援してください

・感謝のメールを差し上げます
・中間報告のお手紙をお送りします
・リターンに費用がかからない分、ご支援の多くをプロジェクトの実施に当てさせていただきます。

支援者
36人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

10,000+システム利用料


浜田寿美男著「親になるまでの時間 前編」(1冊)

浜田寿美男著「親になるまでの時間 前編」(1冊)

・感謝のメールを差し上げます
・中間報告のお手紙をお送りします
・浜田寿美男著「親になるまでの時間 前編」(1冊)
田浦オリーブプロジェクトからお送りいたします。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

10,000+システム利用料


小豆島の味をお楽しみください・小豆島素麺とオリーブ香草塩のセットです

小豆島の味をお楽しみください・小豆島素麺とオリーブ香草塩のセットです

感謝のメールを差し上げます
途中経過のお手紙をお送りします。
小豆島の素麺「島の光」とお肉の、お魚の調理に便利な「オリーブ香草塩」をお楽しみください。

*保健所へ「食品衛生法に基づく営業許可」の確認を得ている田浦のお土産販売店「かまとこ」より発送させていただきます。

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

30,000+システム利用料


【小豆島名産コース】循環型栽培オリーブオイルをお楽しみください

【小豆島名産コース】循環型栽培オリーブオイルをお楽しみください

・感謝のメールを差し上げます
・中間報告のお手紙をお送りします
・浜田寿美男著「親になるまでの時間 前編」1冊
・小豆島名産「オリーブ新漬け」をお送りします
・小豆島名産「循環型栽培オリーブオイルをお送りします。

*「オリーブ新漬け・循環型オリーブオイル」は田浦オリーブプロジェクトから発送させていただきます。保健所などの確認はできています。発送は2023年1月末を予定しています。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

30,000+システム利用料


【30,000円】田浦オリーブプロジェクトを応援してください!

【30,000円】田浦オリーブプロジェクトを応援してください!

・感謝のメールを差し上げます。
・中間報告のお手紙をお送りします。
リターン費用がかからない分、ご支援の多くをプロジェクト実施にあてさせていただきます。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

50,000+システム利用料


【50,000円】田浦オリーブプロジェクトを応援してください

【50,000円】田浦オリーブプロジェクトを応援してください

・感謝のメールを差し上げます。
・中間報告のお手紙をお送りします。
リターン費用がかからない分、ご支援の多くをプロジェクト実施にあてさせていただきます。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

50,000+システム利用料


田浦オリーブプロジェクトのイベントにご参加ください!

田浦オリーブプロジェクトのイベントにご参加ください!

・感謝のメールを差し上げます
・中間報告のお手紙をお送りします
・浜田寿美男著「親になるまでの時間 前編」1冊
・小豆島名産「オリーブ新漬け」をお送りします
・小豆島名産「循環型栽培オリーブオイルをお送りします。

*「オリーブ新漬け・循環型オリーブオイル」は田浦オリーブプロジェクトから発送させていただきます。保健所などの確認はできています。発送は12月中旬を予定しています。
*イベントは10月に開催予定です。日時などの詳細は達成後メールにてお知らせいたします。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

100,000+システム利用料


【100000円】田浦オリーブプロジェクトを応援してください

【100000円】田浦オリーブプロジェクトを応援してください

・感謝のメールを差し上げます
・中間報告のお手紙をお送りします
リターンに費用がかからない分、ご支援の多くをプロジェクト実施にあてさせていただきます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年1月

100,000+システム利用料


オリーブの木にお名前プレートをつけてください

オリーブの木にお名前プレートをつけてください

・感謝のメールを差し上げます
・中間報告のお手紙をお送りします
・浜田寿美男著「親になるまでの時間 前編」1冊
・小豆島名産「オリーブ新漬け」をお送りします
・小豆島名産「循環型栽培オリーブオイルをお送りします。
・田浦オリーブプロジェクトが開催するイベントへのご参加案内をお送りします。
・オリーブの木にお名前プレートをつける権利をお送りします。

*「オリーブ新漬け・循環型オリーブオイル・浜田寿美男著(親になるまでの時間)」は田浦オリーブプロジェクトから発送させていただきます。保健所などの確認はできています。発送は12月中旬を予定しています。

*イベントは2023年3月に開催予定です。日時などの詳細は達成後メールにてお知らせいたします。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年3月

プロフィール

映画「二十四の瞳」が撮影された小豆島の田浦分校(昭和47年廃校)で昭和23年から9年間、教師だった両親と過ごす.。 著書「岬の分校とちいさな村の物語」 今回の「田浦オリーブプロジェクト」を立ち上げるために昨2019年11月小豆島にUターン、活動を始める。 77歳

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