就業継続が必要な人と愛情が必要なペットを繋げる

｜動物と暮らす責任

私の子供は身障者なのですが、幼少期から体が弱く小学校3年生の時に多重転換を起こし左脳が壊死していて右脳だけで生活しています。勿論、私にとってはかけがえのない子供です。

そんな子供が養護学校を卒業して、就業継続支援の施設に入ったのですが、仕事は大変やりがいのある仕事で楽しく励んではいるのですが、どうしても責任感がわいてきていない様な気がしていました。

私は、仕事を継続していくにあたって「責任感」は大切な事だと思っています。この様な子たちに何か責任を感じる仕事はないかと考えたときに、「生き物の世話ならば責任を感じるのではないか」と思いこのプロジェクトを立ち上げようと考えました。

｜リタイヤ生体について

平成30年から北海道ペット事業協同組合（北海道認可）の代表理事を務め、その事業の中で「リタイヤした生体を、どうにか新しい家族にしてもらえる方法は無いか」と考え、組合による譲渡会を毎月一回づつ開催して、新しい家族探しをしてきました。

『リタイヤ生体』と聞くと何だか可哀そうに聞こえますが、繁殖業者さんは業として繁殖をしているため、生体の数の関係で（勿論一生涯飼っていたいとは思っているのですが、）愛情の掛け方が少なくなってきます。

それならば「愛情をいっぱい注いでいただける一般家庭に譲渡した方が幸せになるのではないか」と思い、組合による譲渡会の開催を始めました。

しかし、繁殖生体はその環境上一般家庭で飼われているペットとはかなり違う環境で育ってきています。（例えば、リードをつけて歩くことが出来ない子達が多いなど）ですから、「繁殖生体には、人慣れするまで多少の管理が必要」だと思いました。

令和4年11月に北海道石狩の当別町太美に就業継続支援B型施設　PAW ROOM を開設することにしました。

就業継続支援B型施設　PAW ROOMへ通所する方は、身体障害や知的障害、精神障害の方が中心です。

施設利用者には動物たちの管理をしてもらいます。毎日沢山の愛情を注ぎながら、「普通の家庭環境で生活できる状態」「一般的な動物の飼い方」となるように躾、訓練、管理しながら、新しい家族（里親）探し〜譲渡を行なってもらおうと考えています。

※「繁殖をリタイヤした生体」は、繁殖者からを譲渡してもらいます。

9月現在、施設は内装・外装が終わり生体管理設備の設置、並びに利用者様の作業場、共有スペースの設備を準備しております。12畳の程の生体管理部屋が2部屋、里親希望者様の面会部屋、消耗品等の管理部屋が一部屋あり外にはフェンスで囲った運動場があります。

周りは自然に囲まれたところなので、犬の散歩や躾にも大変良い環境です。自分で運転することが難しく通所をあきらめざるをえない状況を作りたくない思いから、送迎サービスを考えております。

ここまでは自己資金で賄ってきましたが、資金が足りない状況です。

【資金使途】

いただいたご支援は、運転資金・人件費・光熱費・広告費・送迎用の車両の購入費用に充てさせていただきます。

多くの皆様からご支援をいただきたく、ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。