ネパールの支援事業がようやく完了しました!
大変長らくお待たせしましたが、ようやく皆様からご支援いただいたネパールの復興支援事業が完成を迎えました!
当初のプルジェクト計画からネパールの国政の変化、方針の変更によって仮設住宅の再利用を断念せざるを得なくなり、現地で建てられる支援方法に修正し、CSEB構法を活用する方針で最も復興が困難なカーストにいる村の住宅10戸を再建するプロジェクトへと変わりました。
直後にネパールを含め、世界中が新型コロナウイルスに翻弄される中、現地のパートナー団体の協力を得ながら地道にもなんとか完成まで進めさせることができました。
今回は最終的にCSEB構法(土レンガ)にてサトボテ村の貧困層で自力での再建が難しい10戸の建設を支援いたしました。以下、皆様のご支援により再建を果たすことができた10家族とその完成した住宅をご紹介いたします。
1.Dil Kumari Ranaさん
孫娘であるGomaさん(母親が彼女をおばあちゃんに預けて男性と家を出ていきました)と16年間暮らしており、震災後はかき集めた材料で補修した仮住まいで生活を続けていました。住宅再建後は、そこで小さなお店を始められ、少しながら収入も得られるようになっています。
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完成した住宅
2.Manju Nepaliさん
震災後、夫に二人の子供、そして義理の父と仮設の小屋に暮らしていました。唯一の収入源は庭で栽培した野菜と、日雇い労働で、家を再建する政府の支援も受けられていない状況でした。
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完成した住宅
3.Kumari Nepaliさん
Kumariさんは、震災後の5年間は夫と5人の子供と仮設の小屋で暮らしていました。収入はほぼ無いような状況で家の再建からは程遠かったのですが、子供が20代前半の年齢になっていたこともあり、自宅の再建を行う意欲があり、実現しました。
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4.Sitram Nepaliさん
Sitramさんは、震災後も今にも崩れそうな危険な家に夫と二人の息子と暮らしていました。収入源は日雇いで行う農業で、何とか日々の食事を取れている状況で家の再建どころではありませんでした。自らの手で建てた家は「大変でしたが、できた家を見て、頑張ったかいがあった」との感想をいただいています。
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5.Min Bahadur Adikariさん
こちらの5人家族も震災で大きく破損した自宅を収入が少ないため再建できていなかった家でした。
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6.Batuli Kushuliさん
Batuliさんは震災後、夫と二人で小さい仮設住宅で過ごしていました。農業による限られた収入により、自宅の再建ができていませんでした。
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7.Bishal BKくん(9歳)
Bishalくんは、祖父母と地震で半壊状態の自宅に震災後も続けていました。
新しく安全な家に移り、祖父母からは支援のお礼の言葉をいただいております。
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8.Sushilaさん
Sushilaさんはシングルマザーで、19歳と15歳の娘さん二人と、12歳の息子さんと震災で大きく破損した危険な家で暮らしていました。事故で夫を失い、なんとか子供たちを養っているような状況でした。
完成した家を見て「この家はヒトレンの支援がなければ実現しなかった。支援いただきました皆様、ありがとうございました」と、お礼のお言葉をいただいております。
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9.Bhagwati BKさん
Bhagwatiさんは、夫と義理の娘さんとお孫さんと震災で破損した危険な家で長らく暮らしていました。コロナの影響で仕事を見つけることができず、それにより、家の再建もできていない状況でした。
「新たな家に住むという希望を失っていました。皆様のおかけで家を再建することができました」と、お礼のお言葉をいただいております。
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10.Tikamayaさん
Tikamayaさんはシングルマザーで、地震で家は大きく破損していました。しかし、補修、再建する術がなく、仕方なく危険な家で生活を続けていました。
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完成した住宅
改めまして、温かいご支援をいただき、お礼申し上げます。また、一般社団法人ヒトレンの力を信じていただきまして、この支援事業を果たすことができました。数々の障壁により、当初の予定を大幅に超える形になりまして、皆様にはご心配をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。同時に、その中でもヒトレンを信じていただき、これまでお待ちいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
本プロジェクトにおいて皆さまからご支援頂いた資金は、10,000米国ドル(各戸1,000米国ドルx10戸)と、送金3回の銀行振込手数料、リターンの備品準備53,800円のために使用させて頂きました。
また、139,000円がクラウドファンディングの手数料となっております。
一般社団法人ヒトレンでは、ネパールの支援を継続したいと思っております。そしてその他、国内外にヒトレンが社会のお役に立てることがたくさんありますので、引き続き、一般社団法人ヒトレンとその活動をよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、残りのリターンは本年4月中には皆様のお手元に届くよう現在準備しておりますので、もうしばらくお待ちいただければ幸いです。
なお、本プロジェクトはネパールの支援は終了いたしましたが、木造仮設住宅の再利用については引き続き継続して活用する方針でおります。現在、南米チリの港町でバルパライソ市に年内に送り、公共施設として使われる計画で進めております。こちらにつきましては、本プロジェクトページの新着情報での報告の他、一般社団法人ヒトレンのホームページ、SNSなどで随時報告してまいります。こちらも、引き続きよろしくお願いいたします。
一般社団法人ヒトレン、代表 𠮷川彰布