プロジェクト概要

重症心身障がい者の生命力溢れる写真や、オブジェを展示。

第三回「BE ALIVE展」を3月10日から開催致します。

 

はじめまして! 鈴木善博(スズキゼンパク)と申します。ブランディングをはじめ、パッケージデザイン、商品企画など、グラフィグラフィクデザイン全般を仕事としているアートディレクターです。

 

私は1993年に第1回『 be alive展〜重症心身障がい者のオブジェにふれて』と題した展覧会を東京で開催しました。その後、1995年に滋賀、第2回『 be alive展』を1998年に下関 、2000年に名古屋、2005年に新潟と巡回展をいたしました。かれこれ20年以上に及ぶ社会福祉法人『第二びわこ学園』とのお付き合いの中、改めて、重症心身障がい者と看護士の方々を応援したいという思いが高まり、今回、第3回『BE ALIVE展』の開催を決意しました。

 

第二回「be alive展」の時の写真

 

 

粘土のオブジェに打ちのめされて

 

1993年に『 be alive展』を開催したきっかけは、滋賀県にある第二びわこ学園の粘土室から生まれたオブジェとの運命的な出会いでした。

 

1992年の夏、都内某所、そこにあった土のかたまりは 「きれい」とか「美しい」という形容詞とは無縁の、しかし、圧倒されるほどの生命力あふれる造形でした。それは、人間の本能からにじみ出てきた『魂の叫び』のように感じられたのです。 この瞬間、私は自分をコントロールできないほどの衝動を抑えることができず、翌朝『第二びわこ学園』に「何かさせてほしい」と1本の電話をかけました。ここからすべては始まりました。

 

そして、いろいろと取材を重ねる中、自分は何をしようとしているのか?何がしたいのか? そう自問自答を繰り返しました。もしも自分がミュージシャンだったら、この感動を曲にしたり演奏したりしたかもしれません。でも自分は、グラフィックデザイナー。それならば、今の気持ちをポスターというメディアを通して、表現すればいいのではないか。そう考え、この感動を与えてくれた重症心身障がい者の方々へ感謝の気持ちをこめて、ポスター展を開こうと思いたったのです。

 

(学園内に展示されている粘土のオブジェ)

 

 

もっと知ってほしいという、突き上げる想い。

 

今回は粘土室だけではなく、新たに『第二びわこ学園』へ住棟の中での様々な活動や日常生活を撮影させてほしいと無理なお願いをしました。これは、私が取材を進めていくうちに、彼らをもっと知りたい、もっと知ってほしいという想いが強く沸き上がってきたからです。

 

しかし撮影は、そう簡単なものではありませんでした。まず、学園内を私たちが自由に歩き回れることは許されていません。学園の担当の方と必ず行動をともにし、午前は10時から12時、午後は14時から16時の1日4時間の制約の中で、取材撮影を繰り返しました。

 

住棟に入る前には、手を必ずアルコール消毒をし、上履きを履き替えるなど、配慮が必要です。また、撮影をして良い人と、外来やショートステイの方々などは撮影できない人がいるため、そのたびに指示をいただきました。部屋に入る前にはいろいろな取り決めやルールもありました。

 

(第二びわこ学園の粘土室)

 

 

壁をひとつひとつ乗り越えて。

 

すべてが順調に進んだわけではなく、時には、コミュニケーションが取れない障がい者の方を前に、呆然とする事もありました。しかし、学園の担当の方が皆さんの性格や行動パターンを熟知されていて、どうすればこちらの思うような撮影ができるのかを推し量って準備してくださいました。相当苦労されたと思います。そのかいあって、初めてカメラを向けた時にはそっぽを向いていた方も、2度3度と足を運ぶにつれ少しずつ表情がやわらかくなっていくのがわかりました。

 

また、中には、初めから人懐っこい方もいらっしゃいました。カメラを向けると、すぐに近づいてきたり、ピースサインを出す方もいます。 手をつなぎにきたり、一緒にテレビをみようよ!という仕草をしたり。中には、身体が不自由なために寝たきりなのに、学園の方と足の指先で文字盤を指差して、会話をしている方などもいらっしゃいました。

 

日々の看護、遊びを兼ねたリハビリテーション、散歩にも同行させていただき、いろいろな現実や、さまざまな表情に出会いました。職員の方の明るい笑顔や前向きな言葉にも、心を打たれました。そして、取材を終える頃には、個性豊かな多くの方とたっぷりと交流することができたことにも気づきました。

 

(利用者の方と看護士)

 

 

写真50点に熱い想いを込めて。

 

取材や撮影を終えると、これからがデザイナーとしての本領発揮です。延べ7日間の撮影でカメラマンが撮ったのは、約3,000カット。この中から表現したいこと、伝えたいメッセージなどを、さまざまな角度から約50点の写真に絞っていく作業です。

 

そして、コンセプトやメッセージなどと写真の整合性を検討して、こちらの表現をおおむね固めた上で、『第二びわこ学園』とのやり取りが始まりました。そこにも、さまざまな難関が存在しました。『第二びわこ学園』としては、あくまで利用者の方の不利益になるような写真や情報は極力排除していかなければなりません。ノーと言われながらも、なんとか交渉を重ねました。

 

写真にちょっとした言葉を添えたり、そのニュアンスが変わることで、その写真のイメージががらりと変わることもあるからです。さらに、こちら制作サイドと『びわこ学園』のコンセンサスが得られてから、もう一つの難関が待ち受けていました。 それは、利用者の家族や後継人の方々に、写真使用とコピー(文章)の内容の承諾をいただくことです。実は、この時点でも許諾を得られなかった方がいました。

 

でも、その数は『びわこ学園』の予想よりかなり少なかったとのこと。私はとても安心しました。そんなやりとりを経ながら、『第二びわこ学園』の皆さんに手を尽くしていただき、なんとか、この展覧会を実現することができたのです。

 

(利用者の方の散歩に同行取材)

 

 

もう一歩、近づいてみてください。

 

今回のポスター展開催にあたり、自己資金で取材、印刷まではなんとかまかなってきましたが、3月10日から始まる展覧会のギャラリー使用料、パネル貼加工料、壁面制作料に必要な150万円が足りません。どうか皆様のご支援をお願い致します。

 

この数十年で、私たちは、障がい者についてのさまざまな情報に触れる機会が増えました。 その一方で、言葉を持たない彼らの想いや叫びに触れるチャンスは、ほぼないのかもしれません。  『2016 BE ALIVE 展』は、彼ら一人ひとりの声を、熱を、いのちを伝えたいという想いから開催する展覧会です。

 

 

 

これをきっかけとして、障がい者の方や取り巻く環境、介護の方々への認識を深めたり、距離を縮めたりしてほしい。そして、なにかを受け取っていただけたら、さらに、そこからなにかが見えてきたら、とてもうれしく思います。どうか一歩前へ、近づいて見てほしい。そんな願いを込めています。

 

*展覧会詳細

日程:3月10日〜28日

会場:クリエイションギャラリー日本橋箱崎

 

〜〜・〜〜・リターンについて・〜〜・〜〜

 

・サンクスレター


・展覧会会場に支援者お名前入りポスター(希望者)

 

・BE ALIVEオリジナル缶バッジ

 

・BE ALIVEオリジナルTシャツ

 

・BE ALIVE展プレオープニングパーティにご招待

日程:3月9日(水)

時間:18:00~

皆さんとポスターや撮影秘話などの
お話が出来ればと思っています。

会場:クリエイションギャラリー日本橋箱崎

(会場までの交通費、宿泊費等は自己負担)

 

・BE ALIVEオリジナルトートバッグ

 


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