放課後の居場所で無料で少人数の学習支援を続けたい

 

▼自己紹介

私は、大学卒業後、教員として３４年間教鞭を執っていましたが、学校教育の場を窮屈に感じるようになり、もっと楽しく子どもたちと過ごしていきたいと退職を決意しました。ちょうどその時、東日本大震災に遭遇し、「この石巻を再生するのはこの子供たちだ！」と思い、「放課後こどもクラブBremen」を立ち上げました。

 

 

「放課後こどもクラブBremen」では、民間の学童保育所として、無償の学習支援、ファミリーサポートでのお子さんのお預かり、送迎事業などを行ってきました。生活の苦しい家庭や保護者が外国人のご家庭のお子さん、また障害をお持ちのお子さんなど、なかなか他の学童保育では受け入れてもらえない子どもたちも包括できる環境を提供してきました。

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

　今回のプロジェクトでは、生活の苦しいご家庭のお子さんでも学習格差を味わうことなく、放課後時間、質の良い学習支援を継続させるための資金に充てていきたいと考えています。

 

　

「放課後こどもクラブBremen」は、民間学童保育所として９年間運営してきました。昨年度は、年間２６２日開設、延べ2800余名のお子さんをお預かりしました。現在、障がい児２名を含め、１６名のお子さんが会員として日々学童保育に参加しています。学童保育では、遊びはもちろんですが、学校では教えない基本的な学習や、自然の中での体験学習の活動もしています。Bremenに来るお子さんたちの中には、間違いや失敗を指摘された経験から、自己肯定感が低い子もいます。

 

　そういうお子さん方に寄り添って、一つ一つ確認して学習を進め、できたところを褒めて指導することで、お子さんが安心して「自己肯定感を高められる学習支援」を続けてきました。　

　つまづきのあるお子さんの場合、担当が大勢のお子さんを指導することは無理ですので人数を絞って指導します。場合によっては個別指導も行います。個別指導のために家庭教師をつけた場合は、とても支払える額ではありませんので、ひとり親など、どんなご家庭のお子さんでも質の良い学習支援を受けられるようにと心を砕いてきました。

　このようにして成長したBremenのお子さん方は、進んで学ぶ意欲を見せています。学力テストの結果も平均を大きく上回っています。

　多様なお子さん方に寄り添って上質の学習支援を続けることがどんなに必要なことであったかを実感しています。

 

▼プロジェクトの内容

　多くの方々のご支援とご協力があって、継続してこれたBremenの活動ですが、今回のプロジェクトでは、無料の額支援を続けたく、心ある方のお力を貸していただきますようお願いするものです。

  ご存知かもしれませんが、宮城県は近年の学力テストでは恥ずかしながら全国４０位程度に位置しています。その宮城県平均に２ポイントから７ポイント及ばないのが当市の現状です。震災以後の混乱で十分な学校教育が行えなかったことが、未だに尾を引いています。

　ひとり親家庭も多く、平成２７年には１１５９世帯と全国・宮城県平均を上回り増加しています。そのうち母子のひとり親世帯が９割を占めています。国民生活基礎調査による貧困線以下の生活困窮世帯は多くが母子のひとり親世帯です。当然一月に１教科１００００円以上の支出を伴う塾などに通わせるのは夢のようです。

　そこで「経済格差を学力格差にしない」と言う願いから、民間学童保育所でありながら無償で質の良い学習支援を続けてきました。　

　昨年度末までは、助成金をいただけましたので無償で続けることができましたが、今年度は人件費の見通しが立っておりません。せっかく学ぶ意欲を見せ始めたお子さん方が、有償になったために学習を続けられなくなるのは残念でしたので、クラウドファンディングで皆様に応援をお願いすることにしました。学力を含めお子さん方の健やかな成長のために、どうぞ応援の方をお願いいたします。

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

私は、どんな立場のお子さんでも安心して、放課後を楽しく過ごす権利があると考えて、多様なバックグラウンドのご家庭のお子さんたちを受け入れ、活動をしてきました。

　障がいのあるお子さんの保護者の方から、「Bremenに通い始めてから、子どもの行動が落ち着いてきました」というお手紙を頂いたり、外国にルーツがあるお子さんが、正しい日本語の発音が身につき、学校でも友達ができ、コミュニケーションが上手に取れるようになったと喜ぶ姿を見せてくれたりということがありました。

 

　学習面でも、お子さんの持っている力を伸ばすことができています。「先生、うちの子は障害があるのでは？」と保護者から相談されたお子さんは、学校を休んだ日でもBremenに来て学習します。１年生の時には、語彙数が全く少なくコミュニケーションが取れなかったお子さんも「掛け算九九がスラスラ言えて割り算もわかる！」と喜んでいます。

　Bremenでしっかり遊び、学んだ子ども達は地域のリーダーとして育っていくものと期待できます。大学に進んだ先輩たちの後を追って地域の力になるものと楽しみにしています。

　コロナ禍の中、いつ感染者が出てもおかしくはない状況が続いています。最善の体制をとって感染予防に努めていますが、万が一感染者が発生した場合には、保健所の指導に従い数週間は閉鎖することになります。

　無償の学習支援は、その場合夏休み期間中も続けて実施することになります。リターンも約１ヶ月遅延してお届けすることになります。

 

このような子ども達を育てるために、無償の学習支援にどうぞお力をお貸しください。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

▼プロジェクト終了要項
運営期間    
2021年4月~2021年7月31日

運営場所    
石巻市日和が丘4丁目1番18号

運営主体    
特定非営利活動法人　放課後こどもクラブBremen

運営内容詳細    
特定非営利活動法人　放課後こどもクラブBremenが放課後児童健全育成事業を行いながら、無料の学習支援を行う。