新しい支え合いの形を作る！上質の学童保育をみんなに

▼自己紹介

　東日本大震災後、教員を早期退職して残った自宅の一室を開放して子どもの居場所を作りました。はじめは被災した家庭の幼児から中学生までを預かりました。多くの子どもたちが巣立っていきました。

現在児童数２３人と小さいながらも民設民営の放課後児童クラブを運営しています。支援員、学習指導員合わせて１７人のスタッフやボランティアが子どもたちに関わっています。このようにして自他ともに「質の高い」と認められる子どもたちの第三の居場所を13年続けてきました。https://bremen-ishinomaki.org/

 

　当初から一人一人に寄り添ったどこよりも質の良い学童保育をめざしていました。開設してからは「ヤングケアラー問題」「障害児のインクルーシブ教育」「海外にルーツのある子どもと親への育成支援」「ひとり親の就労支援」など家庭や子どもの実態に合わせていち早く取り組んできました。当時の子どもたちは、それぞれ進級進学し、大学で学んだり就職をしたりしています。「Bremenのおかげ」と保護者の方には言っていただいています。

　そして最近は「地域全体の学力低下」「体験の貧困」「不登校傾向・不登校」など、貧富の差が大きくなったことなどによる様々な課題に取り組んでおります。それぞれ子どもたちが抱える課題に寄り添える人材に協力いただき、全力で組んでおりますので保護者からは大変好評です。

 

　そんなBremenにも、保護者から下記のような相談メールをいただくことがあります。。

「会費が払えない」「１年生だけれど高くて通わせられない」「支払いが難しいので待ってください・・」「Bremenの利用料のことで主人と言い争いになってしまいました。」・・・・

　民設民営ですので、これだけの人材をそろえるのに、多くの人件費がかかります。おまけに数年前から放課後児童クラブ職員の処遇改善を進めることが国の方針として出され、これに対応するため、Bremenも職員の給料と有償ボランティアの謝金を引き上げました。処遇改善には補助金も出ますがBremenの場合、勤務時間が短い職員が多く全ての職員が補助の対象になるわけではなく、また、謝金を上げるこのに対しても補助の対象になりません。このため、処遇改善はBremenにとってかなりの負担増になりますが、数年前から処遇改善を進めています。

　これまで様々な団体様から補助金・助成金やご寄付をいただきながら、何とかしのいできました。利用料も助成金を頂いた分を差し引いて、ひと月毎日来ても９０００円とできるだけ利用しやすい金額に抑えてきましたが、それでも厳しい、「払えない」と敬遠されるご家庭が出てきました。

　私たちの当初の願いは、どんなに困難なご家庭のお子さんでも、できるだけ質の良い学童保育で過ごさせたい。毎日毎日が幸せであるような第３の居場所で過ごさせたい。というものですが、それが保護者の家計次第で道が閉ざされてしまう事に胸を痛めています。

 

　どんなに家計が苦しくても、パパとママが利用料のことで諍いをせざるを得ない状況を、皆様のお力で軽減させていただければと思っています。

 

　お子様おひとりにつき、半年間４８万円ほどの経費をかけています。そのうち約３０万円があれば、１０月から３月までの会費を石巻市営児童クラブ並の月３０００円と困窮家庭でも支払える程度に抑えることが可能と考えています。入りたいといって諦めていったご家庭がも５，６件ほどあります。月３０００円の会費でしたら、トワイライトスタディで習わせたかったピアノもプログラミングを習わせる余裕ができると思います。

　毎日の宿題や本読みも、Bremen で丁寧に見てやることができます。たとえひとり親のご家庭のお子さんでも、不利な状況になることを防ぐことができます。

 

　そのような思いで日々Bremen を運営し続けています。Bremen はそのような願いを持った団体であるとご理解いただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

前述しましたが、保護者からメールをいただきました。

「Bremenに通わせ続けて質の良い学習を続けさせたいけれども、諸費用を含めて1万5000円も支払うことはできない。だから好きなプログラミング教室をやめさせてほしい。」という訴えでした。

保護者の負担を減らすために、様々な補助金・助成金を頂いて本来11000円のBremen 利用料（基本料金）を9000円にしています。毎日日替わりで実施しているパソコンやピアノなどの習い事は本来３０００円のところ０円にしています。その他おやつ代として1日100円、送迎代として1回400円（最高額は月5000円）という金額は、そのご家庭にとってはかなり大きなお金で、ママからは、「私がパートをしていて発言権がないから、ご主人に逆らってまで習わせることができない」と訴えられました。

本来利用料収入は、総収入の半分程度であることが望ましい、と言われていますが、石巻はとても貧しい方の多い街です。

 

石巻市内のさる病院では、診察を受けに来た患者さんが、心電図検査の料金を聞いて「やっぱり受けません。」と言ったと聞きました。それほど生活が切羽詰まっている地域なのです。

 

昨年度のBremenの決算書で総収入額（経常収益計）を見て頂くと総支出額（経常費用計）に比べ大変多く見えますが、支出が小さく見えるのは空き家の改修を行い、費用以外に固定資産となった改修分が多かったためです。また、補助金が入るのが５月半ばですので次年度の４月５月分は手元に残しておく必要があるのです。

収入のうち保護者から会費として頂いている金額はBremen の会計総額のうち年額およそ300万円です。沢山の補助金・助成金を頂き、報告書を書き、税理士さんに相談し、行政書士さんにもお願いしながらなんとか続けてきている現状です。

お子様一人に年間でお預かり分と学習支援を含めて約９６万円ほどかけています。地方で考えられる限り上質の児童クラブを（月６万円程度の経費）運営している計算ですが（不登校のお子さんからは経費は頂いていません）それを公立の児童クラブ並みに1か月3000円程度にしたいと思っています。

 

貧困家庭の子にどこよりも質の良い居場所を用意するのは贅沢だといわれる方もいます。

しかしそういう家庭のお子さんだからこそ手もお金もかけてやりたいと思っています。福祉センターとしては直接的な受益者だけから内容に見合うだけの経費をいただくという形をとることはできないと思います。

公立並みの会費を実現するためには、もっと経費が必要ではありますが各種助成金に応募しながら、なんとか子どもたちに質の良い居場所を提供したいと思っています。求める保護者やお子さんがいるのなら、10万円以下の賃金で働くパートのママでも支払える利用料金設定にしたいと思っています。

　

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトの内容

今まで会費が高いからと言って「Bremenに行きたい」と言って残念そうにしていたお子さんを入級できるように働きかけます。

ひとり親等で年収３００万円以下のご家庭のお子さんについては、Bremen利用料（基本料金）を３０００円とします。対象は８人を考えています。

 

一人につき月５万円のご支援を頂ければ、どんなご家庭のお子さんでも、どこよりもゆったりした家庭的な児童クラブで放課後を過ごせます。宿題には資格のあるスタッフがつきっきりで教えますし、学校から帰ると庭で自転車乗りやスケボー遊び、キックボード遊び、ドッジボール、ベイブレードなど思う存分遊ばせます。

 

そのほか、トワイライトスタディーと言って、「ピアノ」「プログラミング」「国語・算数」「本人の希望教科」「英会話」「将棋」など選択して学べるようにしています。それをどれでも２教科を選んで無償で学べるようにします。貧困層のお子さんにとっては「ピアノ」に触れるという事さえ夢なのです。

 

少子化が大変だという事は皆様日本の懸案事項だとわかっておいでかと思います。産んでもらえばよいのではなく、生まれたお子さんを良い子に育てるためですから、特に富裕層の皆様や大企業様にこの地域のためにと考えていただき、お願いしたいと思っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

本来このような措置は単機関で実施するものではなく、継続的にご支援いただかなくてはならないないようになります。今回のみでもありがたいと思いますが、年度ごとに会費が上下するのでは安心して継続的に預けられないと思います。

できましたらこれをきっかけに継続的なご支援をお願いしたいと思っております。

 

多くの子どもたちが遊びまわれる庭もあります。隠れ部屋も勉強部屋もある民家で多くの子どもたちが楽しくのびのびと生活しています。どんな境遇のお子さんでも豊かに生活できますように、心のある皆様、特に富裕層の皆様にご支援をお願いいたします。