【インタビュー】第四弾「自分の仕事が誇りです！」

 

ケニアのダダーブに難民キャンプができたのは、28年前の1991年。隣国のソマリア内戦にともなう情勢不安定化のために祖国を逃れてきた難民の方々が暮らしています。現在では世界最大規模の難民キャンプと言われています。

 

 

CAREはダダーブ難民キャンプで、一番最初に支援を開始した団体の一つであり、それ以来難民の緊急復興支援に携わっています。2016には、約25万人へのサポートを実施しました。CAREは、現地の難民の方を直接雇い、プロジェクトに携わっていただく、「自助努力」の精神を大切にしており、カウンセラーや食料配達員、先生、運転手などの職を行っている方々がいます。

 

その一人であるハド・アドビ・ゲディさんはダダーブでセキュリティガードをしています。彼女は貯水タンクのセキュリティの責任者を務めているため、女性だけでなく、男性のチームを率いることもあります。それに加え、新鮮な水を２日に1度、難民の方々に分配する役割も担っています。

 

「私は、今行っている仕事に誇りを持っています。家だけでなく、ソマリア人の同胞のために責任を持つことは重要と考えるからです。」と満面の笑顔で彼女は答えます。

 

 

その他にも、シヤド・アドビ・ムハメッドさんは、1992年に本キャンプに避難してきてから様々な職業を経験してきました。授業アシスタントなどをしてきましたが、現在は水質管理の仕事をしており、今の仕事が一番好きだと言います。

 

「この仕事は得ることが、多いです。水に関する衛生関連の知識などを身に着けることができるので、私の子どもたちや他の子どもたちにそれらの教育をすることが可能になりました。また、収入を得ることも可能になったので、食料や服、薬などを買うようになりました。」