プロジェクト概要

「口唇口蓋裂」に苦しむネパールの子ども達に笑顔を!

 
はじめまして、NGO団体アドラ・ジャパンの須原敦です。ネパールでの医療チーム派遣プロジェクトに携わっています。今年11月、ネパールで「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」による差別と障害に苦しむ子どもたちの笑顔を取り戻すために、医療チームを派遣します。
 

このプロジェクトでは、日本人医師を中心としたボランティアチームを派遣し、高額な手術を受けることができないネパール人の患者さんに無償で手術を行ないます。手術を待っている子どもたちがいます。医療チームをネパールに派遣するため、皆様の力を貸してください。

 

(昨年の医療チームメンバー)
 

■口唇口蓋裂と、医療チーム

 
「口唇口蓋裂」とは、唇が裂けた状態(口唇裂)や、上あごが裂けた状態(口蓋裂)で生まれてくる症状のことです。原因は、今もよくわかっていません。
ネパールでも日本でも約500人に1人の割合で口唇口蓋裂の子どもが生まれてきていますが、日本では、生後3ヶ月~2年で手術を受けることができます。
しかし、ネパールでは手術で治療できることがあまり知られていません。たとえ知っていたとしても病院が少なく、数年分の年収に相当する高額な治療費のため、手術を受けられる人の数は多くありません。
また、ネパールには口唇口蓋裂に対する根深い差別があります。口唇口蓋裂の子どもが生まれるのは、「母親が妊娠中に悪いことをしたから」「前世の行いが悪かったから」などと信じられています。
 
アドラ・ジャパンは、1995年からネパールに医療チームを派遣し、口唇口蓋裂の患者さんに手術を行なってきました。私個人としては2001年に初めて学生ボランティアとして参加しました。2008年からはスタッフとして、医療チーム派遣プロジェクトのコーディネーターをしています。プロジェクトに関わるなかでうれしかったのは、手術によって患者さんの見た目だけでなく性格や人生そのものが大きく変化するのを実感したときです。
また、患者さん本人だけでなく、手術を受けた子どもを嬉しそうに見るお母さんの姿を目にするときにも喜びを感じます。口唇口蓋裂の子どもを産んだことで自分を責め、周囲からもいわれのない非難や差別を受けてきたお母さんの話をいくつも聞いてきたからです。
 
(手術の様子)
 
(医療チームメンバーと打ち合わせ)
 

■クリシュナくんとの出会い

 

特に印象に残っているのはクリシュナ・ラマくん(当時7か月)とそのお母さんです。
 
「そんな赤ちゃんは育てていくのに金がかかる。火で燃やして、殺してしまえ!」
 
初めての赤ちゃん、クリシュナくんを産んだばかりのお母さんの耳に、信じがたい声が聞こえてきました。クリシュナくんを見た義理の父からの、あまりに辛い言葉でした。出産の疲労のなか、赤ちゃんに目をやると口元が裂けていたのです。
 
(手術前のクリシュナくん)
 
例え口唇裂であったとしても、愛しいわが子であることに変わりはありません。お母さんは、大切なわが子を殺されてしまってはたまらないとクリシュナくんを連れて家を飛び出しました。助けを求めるように首都カトマンズまで行き、いくつもの病院を尋ねて回りました。しかし、手術費用が高すぎて、とても手術を受けられそうにありませんでした。そんなときに、お母さんは私たちの医療チームのことを聞きつけ、藁にもすがる思いで来院しました。
 
クリシュナくんは唇だけでなく、上あごも裂けている口唇口蓋裂の患者さんでした。クリシュナくんは来院後に少し体調を崩してしまい、医療チームの帰国日が迫るなか、安全を第一に考えて口唇裂の手術だけを行ないました。
 
(手術後のクリシュナくん)
 
それでもお母さんは、本当にうれしそうに息子を見つめていました。
「来年もネパールに来ますから、上あごの裂け目はそのときに治しましょうね」とお母さんと約束をしました。クリシュナくんとお母さんは、手術後は村へ帰らず、病院の近くに家を借りて医療チームを待っていてくれました。そのあいだに、お母さんにとって嬉しい出来事がありました。クリシュナくんの口唇裂が治ったと聞いた旦那さんが、はるか遠い村から出てきて、家族みんなで一緒に暮らし始めたのです。
「そんな赤ちゃんは燃やしてしまえ」と言われたときには、家族が再び寄り添って暮らせるときが来るとは、きっと想像できなかったと思います。
 
翌年、クリシュナくんは口蓋裂の手術を受けることができ、一家は「普通」の生活を取り戻すことができました。今年も、クリシュナくんとお母さんのようにネパールで手術を待っている方々がいます。そう考えると今年のプロジェクトも成功させなければいけないという想いがふつふつと湧いてきます。
 
(クリシュナくんとお母さん)
 
口唇口蓋裂によって、患者さんは差別と障害に苦しめられます。
患者さんとその家族は、その外見により差別を受け、「学校に行けない」、「就職できない」、「結婚できない」など、生涯にわたって苦しみます。また、食べたり、飲んだりすることがうまくできず成長に支障が出る子どももいます。はっきりと発音できないため、周囲とコミュニケーションをとれない人もいます。
 
このプロジェクトでは手術費を支払うことができない患者さんのために、無償で手術を行なっています。手術を受けた患者さんの生活は大きく変わります。いじめを受けて学校に通えなかった男の子が、手術後、勉強を頑張って英語の先生になったというケースもありました。結婚を諦めていたという当時20歳の女性が、手術を受けた6年後、結婚して子どもを産んだと報告してくれたこともありました。口蓋裂の女性は、上あごの裂け目がふさがったことで
「これで息をふーっと吹くことができます。これができないと、かまどの火を吹いて大きくすることができないんです。これからは、今までよりずっと料理が楽になります」と喜んでくれました。
 
(いままでできなかったシャボン玉もふけるように)
 
病院に来たときはこれまでの苦悩と不安でいっぱいだった患者さんや親御さんの顔は、手術を経て日に日に和らいでいきます。うつむいてばかりいた子が、にっこりと笑って「ナマステ」と手を合わせてくれることもあります。
手術は患者さんの外面だけでなく、内面や人生まで変えることができます。
 
(手術を終えた患者さん一家と)

 

■派遣予定の医療チームのこと

 

医療チームに参加してくださる医療関係者の皆さんは、とても高い技術を持つ方ばかりです。どの方も休暇をやりくりし、勤務の合間を縫ってボランティアとしてその技術を提供してくださいます。近年、ネパールにも口唇口蓋裂に対応できる医師の数が徐々に増えてきてはいますが、技術面でいまだに多くの課題を抱えています。そのため、技術を持った日本人医療チームの派遣が不可欠です。

過去の医療チームは、1回の渡航で40人~60人の手術を行なってきました。チームの中心となる7人の医師・看護師の渡航を実現するため、お力添えをお願いいたします。

 

【派遣予定医師・看護師】
形成外科医3人
麻酔科医3人
医療コーディネーター(看護師) 1人
 
 
(日本人医療チームの皆さん)
 
【引換券について】
 
■ 3000円
・活動の概要が分かるA4サイズ見開きパンフレット(1冊)
 
■ 10,000円
上記1点に加えて、
・ネパールから届く、患者さんかご家族からのメッセージ入りポストカード(1枚、赤ちゃんなど字が書けない患者さんの場合、ご家族からのメッセージになります)
 
(メッセージ付きポストカードをネパールからお届け )
 
■ 20,000円
上記2点に加えて、
・医療チームの想いや患者さん一人ひとりのストーリーが満載の本(1冊)【限定60個】
(書籍『こころからありがとう-ネパールの口唇口蓋裂を救う-』)
 
■ 30,000円
上記3点に加えて、
・患者さんに鏡をプレゼント! あなたのお名前・お写真もつけられます(1個)【限定35個】
 
(顔写真付きの鏡を作成いたします)
 
■ 100,000円
上記4点に加えて、
・プレゼントの鏡を受け取った患者さんの写真をネパールのオシャレな額縁に入れてお届け【限定5個】
(メッセージ付き鏡で顔を確認する患者さん) 
 
 
 
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特定非営利活動法人 ADRA Japan
ホームページ:http://www.adrajpn.org/
 

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