それぞれの放送について順次、紹介しています。これは1月3日に放送された「NAFTA締結から20年」を中心に、自由貿易協定とグローバリズムの影響を振り返る番組です (チケットの番号は6です)

 

 

動画プレビュー: サパティスタ蜂起から20年

 

(字幕が表示されないときは、右下の字幕ボタンを押して、日本語字幕をオンにしてください)

 

NAFTA締結から20年 サパティスタは世界に拡散する

 

今年5月末に、「マルコス副司令官が引退」という小さなニュースがありました。20年前にメキシコでNAFTA(北米自由貿易協定)に反対して蜂起したサパティスタ民族解放軍のリーダー(の具現化)です。マルコスは役割を終え、次世代に道を譲って消滅しました。

NAFTAは米国とカナダとメキシコの3国のあいだで結ばれたTPPの元祖みたいな地域自由貿易協定ですが、その導入をめぐっては米国でも相当な論争が起こり、最後はクリントン大統領が押し切るような形で決まりました。「貿易障壁を取り払うことにより、NAFTAは世界最大の自由貿易圏を作り出し、米国だけでも一年以内に20万の雇用を創出する。環境や雇用面で米国が指導力を発揮し社会の前進をもたらす」とクリントン大統領はたいそう素晴らしい効用を説いたのですが、20年後にその成果を検証してみると、大法螺だったことがわかります。米国の雇用は失われ、メキシコではトウモロコシの生産が壊滅的な打撃を受けて農村地帯が困窮し、仕事を求めて米国に流入する無資格移民が百万人を超えています。このようなNAFTAの空手形から類推すれば、現在TPPに関して日本政府が宣伝しているもの(たとえば3兆円を超える経済効果があるという試算)なんて、かなりの眉ツバものですね。

 

自由貿易が引き起こすこのような悲惨な結果を当初から予測していたのが、メキシコ奥地の貧しい先住民たちだったことは、記憶に刻んでおきたいものです。NAFTAが発効した1994年1月1日に、チアパスの先住民たちが自由貿易協定を推進する中央政府に宣戦を布告しました。「NAFTAは自分たちへの死刑宣告に等しい」と唱え

て武装蜂起した農民中心のサパティスタ軍は、瞬く間にチアパス州の5つの主要な都市を制圧しました。巧妙なメディア戦略も奏功して、この蜂起は大きな衝撃を与えました。

 

 

あれから20年、サパティスタはチアパス州のおよそ3分の1を支配し、独自の方法論に基づいた自治を行っています。先住民主体とはいえ都市部にも共鳴者を持ち、国内や外国にも支持を広げている彼らの運動について、TPP批判の急先鋒パブリック・シチズンのロリ・ウォラック、メキシコの社会運動研究者ピーター・ロセットらと共に番組でふり返ります。

 

また、パブリック・シティズンの創設者で米国消費者運動の先駆者ラルフ・ネーダーが最近の動向について語る「TPP、核エネルギー、左翼・右翼の”止められない”反企業運動」も組み合わせてみました。

 


グローバル経済のもとで彼らを真っ先に襲った状況はいまや世界中に広がっています。マルコス副司令官が「消滅」した後、運動の後継者は世界中に生まれているようです。
 

 

デモクラシー・ナウ!の番組は、こちらから

NAFTAから20年 http://democracynow.jp/dailynews/20140103

ラルフ・ネーダー http://democracynow.jp/dailynews/14/04/28/3

(ページ内の記事のタイトルをクリックすると英語の動画が見られます)

 

このセグメントに投票する人は、「番組提案 6」の引換券を買ってください

新着情報一覧へ