プロジェクト概要

スリランカのデニヤヤより、パルシック駐在員の高橋知里です!


特定非営利活動法人パルシックは2011年からスリランカ南部のデニヤヤで、計25世帯の紅茶農家を集め「エクサ」という小規模紅茶農家グループを作り、有機に転換する事業を始めました。現在は約60世帯の農家が農薬や化学肥料を一切使用しない茶葉作りに挑戦しています。パルシックはその過程を支え、生産した茶葉をフェアトレード製品として購入しています。

 

この事業は、農薬や化学肥料によって手が荒れるなど、農家の健康被害を低減するとともに、隣接する熱帯雨林シンハラージャ環境保護区の森を守ること、そして飲む人にとって安心安全な紅茶作りを目指しています。

 

(有機転換スタート時に日陰樹の苗を農家に配布)

 

私がこの事業に取り組み始めたのは、オーストラリアへ留学中に、フェアトレードについて、そして現在の不公平な経済システムについて興味を持ち、勉強したのがきっかけです。2011年に赴任した当初は農業の知識はありませんでしたので、最初は大変でしたが、農家のみなさんに教えてもらいながら、少しずつ紅茶栽培のことが分かるようになってきました。


(摘みたての茶葉を見ながら農家のおじさんと雑談中)

 

スリランカでも有数の紅茶生産地・デニヤヤ

 

デニヤヤ地域はスリランカでも有数の紅茶生産地で、そのほとんどを小規模農家が担っています。小規模農家の多くは化学肥料や農薬の適切な利用方法を知らず、過剰に施肥したり、茶摘み直前に農薬散布をしたり、ということが日常的に見られます。これは農民自身の健康にとっても、紅茶を飲む側にとっても、望ましいものではありませんでした。

 

難しいといわれる茶の有機栽培。自分たちで牛を飼い、牛糞から堆肥や液肥を作るところから活動を始めました。スリランカ国内で有機紅茶栽培に取り組む茶園を訪問して学び、さらにスパイスや果物の木を茶畑に植えることで茶の単一栽培から混植栽培を進め、土壌に栄養分を与えて健康的な茶木が育つように、畑の整備を行いました。除草剤を使わないために下草刈に時間も労力もかかります。近隣の茶園や小川の氾濫による農薬や化学肥料による汚染を防ぐための茶畑整備に手間暇がかかったりしています。また、化学肥料を使わないため一時的に収穫量が低下してしまいました。

 

(農家に配布して大切に飼われている牛)

 

コンポストセンターを作りたい!

 

転換開始から1年が経つ頃、痩せてしまった土壌の力が戻りはじめ、日照りが続いても収穫量がそれほど落ちることなく、茶葉の品質が向上してきました。その様子を見た周辺の40世帯ほどの農家から有機転換したいとの要望が相次いでおり、2014年度は「エクサ」メンバーを100世帯まで拡大したいと考えています。

 

有機に転換するにあたって、堆肥・液肥作りは欠かせません。農家にとって、そのための牛の購入やコンポストのための設備、毎日の牛の世話、特に毎日の餌となる新鮮な草を十分に確保することは決して容易ではなく、思い立ったらすぐ転換!というわけにはいかないのが実情です。


そこで、牛の飼育が難しく有機栽培への転換に踏み出せない20~30世帯分のための、堆肥や液肥を継続的に作ることができる「コンポストセンター」の設営をお手伝いいただけないでしょうか。設営には80万円が必要です。

 

(コンポストセンター設置場所の提供者、ソーマラトネさんと娘さん)

 

コンポストセンターの設営に必要なもの

・牛(5頭)

・牛舎建設資材(セメント、砂利、屋根シート、ブロック、柱)
・堆肥作り資材(プラスチックシート)
・堆肥作り道具(シャベル、鍬)
・日陰樹用苗木

 

この設備ができれば、有機転換を希望する農家は必要に応じて堆肥や液肥を購入できるようになるので、転換の第一歩が踏み出せます。農薬や化学肥料を使わなくなることで健康的な生活を手に入れ、栽培した茶葉が有機でおいしいという付加価値により高値で販売されることで、安定した生活ができる農家が増えていくことを目指しています。

 

(小規模紅茶農家「エクサ」参加農家の牛小屋)

 

 

有機転換を希望する農家以外にもメリット

 

コンポストセンターの設営は、有機転換を希望する農家以外にもメリットがあります。このセンターは小規模紅茶農家グループ「エクサ」が管理・運営していくことになります。日々の牛の管理、コンポストの作り手として、村人を雇用します。この地域には、自分の茶畑が小さいため、近隣農家の茶畑の整備や茶摘みを手伝って生計を立てている人もいますので、彼らの生計を安定させる助けになります。

 

また、子牛が生まれれば牛乳が取れます。近隣の幼稚園にこの新鮮な牛乳を支給することによって、地域の子供の栄養状況の向上につながります。さらに、生まれた子牛はそのままコンポストセンターでコンポスト作りにも役立ちますし、将来的には近隣の酪農家に販売しその収益を得ることもできます。

 

デニヤヤの風景
(デニヤヤの景色。急斜面でさまざまな木が混植されている)

 

できあがった紅茶が「ソーシャルプロダクツアワード2014」を受賞!

 

この事業で「エクサ」メンバーが大切に育てた茶葉は、スリランカの有機茶葉を専門に扱う工場で加工し、天然のベルガモットオイルで着香をして、ルフナ茶の甘みが自然に香る、とてもおいしいアールグレイ紅茶になります。2013年4月に日本でフェアトレード商品として発売開始して以来、着実にファンを増やしています。

 

紅茶の味、事業の仕組み、そして日本市場を意識した手に取りやすいパッケージデザインを特に評価され「ソーシャルプロダクツアワード2014 特別賞」を受賞しました。ルフナ茶のコクとベルガモットの爽やかな香りのハーモニーが特徴で、つくる人にとっても、飲む人にとっても、そして環境にも優しい安全なフェアトレードの「アールグレイ紅茶」です。

 

(アールグレイ紅茶のパッケージ。デザインは日本のデザイナー)


 

 

引換券について

 

参加農家からの直筆レター(日本語訳付)

デニヤヤの有機転換を希望する農家から、直筆のサンクスレターをお送りさせていただきます。

 

リサイクルサリーのエコバッグ

パルシックがスリランカの北と南をつなぐ事業として、2013年に開始した「リサイクルサリー事業」にて、スリランカの伝統的な衣料であるサリーをリメイクしたエコバッグです。(全て1点物のため、柄はお選びいただけません。何卒ご了承ください。)

 

リサイクルサリーのショルダーバッグ

同じく「リサイクルサリー事業」にて、スリランカのサリーをリメイクしたショルダーバッグです。厚手の生地に内ポケットが付き。肩ひもは結んで使うタイプなので長さ調整ができます。(全て1点物のため、柄はお選びいただけません。何卒ご了承ください。)



アールグレイ紅茶

デニヤヤでの有機転換事業で農家が育てた茶葉からできたアールグレイ紅茶です。



おいしい紅茶のルーツを訪ねる旅 現地旅費

このプロジェクトの事業地、スリランカ南部のデニヤヤで有機紅茶栽培に取り組む農家を訪ねるツアーの現地旅程へご招待します。自然と共に生きる人びとの暮らしに触れるとともに、茶畑から美味しい紅茶ができるまでの行程ををたっぷり味わいます。ご支援によって完成したコンポストセンターや牛たちを、ぜひ見に来てください。

 

・開催日

 2014年12月27日(土) ~ 2015年1月3日(土) 8日間

 ※ この日程のみでの開催となります。

 

・訪問地

 スリランカ南部 マータラ県 キリウェラガマ デニヤヤ

 

・引換券内容

スリランカ国内での宿泊費、移動費、食費。

※ お一人様×1回有効。
※ 成田⇔コロンボ往復航空券、燃油サーチャージ、空港使用料などは自己負担でお願いします。


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