テレビマンとしてできること・証言を記録し伝えること

私が、マグロ船乗組員や遺族、関係者の聞き取りを始めたのは、2004年春でした。

 

それから17年間で150人以上の生存者や遺族に話を聞くことができました。しかし、核実験が終わってから半世紀が過ぎているため、乗組員の多くがすでに亡くなっていて聞き取りは難しくなっていました。

 

 

 

生存者の証言

うちらの場合は通信がきた、「写真は撮るな」と。

 

わしらは、写真んは撮らんけど中にはまれという無線は陸から来た。

 

ねきでやるけん、はじめは稲光と言うか、ピカピカピカピカしよった。
どん言うたら、もう橙色になった、キノコ雲みたいになって、橙色。

 

船は昼になった、すごいよあれは、橙色よ。

 

「あんなんかね、水爆はあんなことはない」言いよったら来たきん。
　　　ドゥオ――――――ン言うたもん。

 

相当離れちょるにねえ、ドゥオ――――ンいう音よ。
　　　ねきで聞いたらすごい音しよるぜ。

 

今の若い子があれを見たらひっくり返る。

 

すごい、橙色で、紫みたいな色じゃったのう。
　　　ブワ―って変わってくる。

 

　　　すごいぜ、あんなん３つ４つ日本に落としたゆうたらアウトよ
わしらが見るまで２、３回見た言いよった。

 

　　　やけん５、６回は見ちょるぜ、親父は。
親父が言うのには、「灰だま触ったこともあるかも分からんね」、

 

　　　「スコールと一緒に来たかも分からんね」とは言いよったけどの。

うちらでも10人、親父が連れていっちょるけど。
　　　みんな早よ死んでしもたわ。
 

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