応援メッセージ（１）山元加津子様（作家）

皆さんこんにちは。

クラウドファンディングも間もなく中盤に入りますが、暑さもあって少し中だるみ気味です。

引き続き頑張りますので、ご支援を宜しくお願いします。

今回は、私の活動を長年支援してくださっている「かっこちゃん」こと、作家の「山元加津子様」から頂いた応援メッセージをご紹介します。
山元さんは長年、石川県内の特別支援学校で長年先生をしておられましたが、現在は退職して作家、エッセイストとして活躍しておられます。

私が山元さんとお知り合いになったきっかけは今から15年位前に、脳幹出血で倒れた山元さんの支援学校の同僚の宮田俊也さん（宮ぷー）がレッツ・チャットを使って意思疎通が取れるようになったことでした。

　（当時の様子を取材した番組はこちら）

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～宮ぷーが教えてくれたこと～

同僚の宮ぷーが脳幹出血で倒れて、体のどこも動かせなくなって、目をあけることすらできなかった。宮ぷーに想いがあるということは、長く特別支援学校に勤めていたわたしにはわかっていました。想いがあるのに、伝えられないのは、どんなにつらいことでしょう。

でもやがて、首や手が動き出し、思いを伝えることができるようになりました。宮ぷーの体の一部となって、思いをつたえてくれたのは、レッツ・チャット、そしてのちのファイン・チャットでした。

宮ぷーは、それらの装置を通して、自分の気持ちを表現し、人とつながる力を取り戻していきました。やがてiPadともつながって、LINEでメッセージを送ったり、写真を見たり、わたしたちと笑い合うことができるようになりました。

「満月をぼくはきれいと言える」窓から見える月にレッツ・チャットで綴ってくれた言葉に涙した日を忘れることはありません。宮ぷーは残念ながら３年前に亡くなりましたが、その宮ぷーが、いまもたしかに願っていること――
それは、自分と同じように、ことばを伝えることに苦しんでいる人たちに、希望の道が届いてほしいということだと思います。

今回のiPad版ファイン・チャットは、まさにその希望の道になるものだと感じています。
ひとつの機器で、意思を伝え、誰かとつながり、社会と関わることができる。
「この人は、ちゃんと“ここにいる”」と伝える力がある。
宮ぷーが生きた証は、今もちゃんと続いています。その先を、松尾さんと仲間たちが、静かに、でも力強く、つないでくださっています。

どうか、たくさんの方に、このプロジェクトを知っていただき、支えていただけたらと願っています。誰かの「伝えたい」が届く未来のために。

かっこ（山元加津子）