プロジェクト概要

被災地の子どもたちが自然の中で元気いっぱい遊ぶことができる「福島ぽかぽかプロジェクト」が、猪苗代での新たな保養プログラムをスタートさせす。

 

はじめまして。FoE Japanの満田夏花と申します。FoE Japanが運営する「福島ぽかぽかプロジェクト」では、2012年1月より、福島市・伊達市などの親子を対象に、自然に触れて遊べる保養の機会を提供しています。今回、猪苗代にて新たな保養プロジェクトをスタートさせ、食事づくりや自然体験、交流会などを通じて、子ども達が一回り大きくなれるような機会を提供することを目指します。そして、今後もこの猪苗代での短期保養を月1回程度のペースで継続して行っていきたいと思っています。

 

プログラムを継続的に運営させるためには、食材費や施設利用費、交通費など多くの費用がかかります。被災地の子供たちが安心して大自然の中で様々な体験をできるよう、ご支援いただけないでしょうか。

 

(猪苗代のシェアハウス・マミーズタミーにて)

 

放射能汚染に対する不安は、いまだに多く残っています。

 

福島原発事故により、16万人とも言われる方々が故郷を失いました。長引く放射能汚染の中、経済的な事情、家族や仕事などさまざまな理由で、避難したくてもできない方々もたくさんいます。

FoE Japanは他の団体と協力し、福島市や伊達市などで定期的に放射線の測定を行っていますが、いまだに放射線管理区域(※)以上の数値の場所が多いのが実情です。除染の効果にも限界があります。(※原子力施設や病院など、訓練した人のみが立ち入りできる区域。毎時換算で0.6μSv以上)

住民の方々はこのような放射能汚染にさらされ、特に子どもたちは、野外でのびのびと遊ぶことができずに、ストレスや体力低下が深刻です。

 

(マミーズタミー遠景)

 

福島県では、県民健康管理調査で17万4000人の子供たちのうち、12人に甲状腺がんが見つかり、15人に甲状腺がんの強い疑いが生じています。小児甲状腺がんは、10万人に一人とも言われる稀な病気です。原発事故との因果関係について結論を出すのは早計ですが、子どもたちの健診を強化するなど抜本的な対策が必要とされています。

また、行政がきちんとした被ばく低減対策を実施し、保養や健康対応を政策に反映させるように、提言活動や世論づくりを行っています。この過程で、自主的避難への賠償の支払い、「原発事故子ども・被災者支援法」の制定にも一定の成果をあげました。現在は、医師や専門家、弁護士とともに、同法の着実な実施を働きかけています。

 

「福島ぽかぽかプロジェクトが始まったわけ」

http://www.foejapan.org/energy/action/111212.html

 

原発事故後、政府は放射線量許容基準を年間20ミリシーベルトまで引き上げ(通常時は1ミリシーベルト)、その状態は今も続いています。FoE Japanは以来、この避難基準見直しや自主的避難者への賠償を求め、他の市民団体や福島の市民とともに、行政への働きかけを続けてきました。

2011年秋、特に放射能汚染が深刻な福島市・渡利地区の住民のみなさんとともに、同地区を「選択的避難区域」に設定するよう要請しましたが、国は「除染する」と言うのみで態度を変えませんでした。結果として子どもも妊婦も被ばくにさらされ続けました。

 

「せめて子どもたちの一時避難を」

 

そのような状況を受け、福島市などのお母さんお父さんたちの切実な声にこたえて、2012年1月からスタートしたのが、「福島ぽかぽかプロジェクト」です。

放射線量の高い場所が点在する地域の親子や妊婦さんに福島市内でも線量の低い土湯温泉の旅館で、週末などに近場での短期保養を楽しんでもらうプロジェクトには、2012年1月から2013年3月までで、のべ3000人以上が参加しました。

 

(2012年秋、福島市・吾妻富士にて)

 

ボール遊び、ミニハイキング、アロマテラピーなど、参加者の親子が、思いっきり体を動かし、またリラックスする機会を提供しました。子どもたちからは、普段被ばくを避けるために体を動かして遊ぶ時間が減ってきていることや精神的なストレスがたまっていることから、「参加してよかった」「思いっきり楽しめた」との声をたくさんいただきました。
 

また、夏休みと冬休みには「南房総青少年キャンプ」とコラボして、千葉県南房総・たいぶさ岬で保養キャンプを実施。海や川、山で思いっきり遊びました。参加した子どもたちは、お互い同士、またスタッフともすっかり仲良くなり、別れるときは大泣き。次の休みのときの再開を約束して帰っていきました。

 

(2012年夏、南房総にて)

 

さらにプロジェクトでは、福島のみなさまを対象に被ばくや健康管理、被災者の権利を守るための法律や健康管理等に関するセミナーを年に数回開催し、情報共有を行っています。

☆福島ぽかぽかプロジェクトブログ:http://ameblo.jp/pokapro
 

☆プロジェクトは、避難や賠償、健康問題等に取り組んできた4団体が運営しています。

・渡利の子どもたちを守る会(セーブわたりキッズ)

・子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク

・福島老朽原発を考える会(フクロウの会)

・国際環境NGO FoE Japan

 

猪苗代のシェアハウスでの新たな保養プログラムスタート!

 

原発事故から2年以上、仕事や家族などの都合で、ホットスポットの残る地域に住み続けている方々からは、「ぽかぽかプロジェクト」を継続してほしいと、多く要望をいただいています。一方で、温泉旅館での滞在は、費用面などでの課題もありました。

そこで、2013年5月からは新たに、猪苗代のシェアハウス(廃業ペンション、30名程度宿泊可能)を運営するマミーズタミー・プロジェクト(リンク:http://mammyztummy.com/)との連携による共同自炊型のプログラムをスタートしました。食事づくりや、自然体験、交流会などを通じて、新しいつながりができたらと願っています。

 

(猪苗代湖畔にて)

 

(シェアハウスの周辺で自然散策)

 

どうか皆様、温かいご支援をお願いします!

 

この猪苗代での短期保養を月1回程度のペースで継続するため、どうか皆さんのあたたかいご支援をいただけたら幸いです。現在は、運営スタッフの確保、食材調達、支援者への協力依頼・・など、少しずつプログラム軌道に乗せようとしている段階です。
ご支援は、食材費や施設利用費、交通費などプロジェクト運営費とともに、政策提言活動費用に充てさせていただきます。

 

<プログラム概要(連休、2泊3日の場合)>

1日目: 午後チェックイン、夕食、交流(地元の協力者なども参加)

2日目: 朝食、ネイチャーツアー(周辺や猪苗代湖散策)

     夕食、交流

3日目: 朝食、ふりかえり、掃除、チェックアウト(その後観光等自由)

<運営体制>

・福島ぽかぽかプロジェクト:企画、運営、参加者受付、会計等

・マミーズタミー・プロジェクト:受け入れ、コーディネート

ほか、保育スタッフ、ネイチャーガイド、ボランティアスタッフ、現地協力者などと連携して実施運営。

※5月(初回)の実施報告はこちら http://blog.canpan.info/foejapan/archive/143

※6月の実施報告はこちら http://blog.canpan.info/foejapan/archive/149

 

●参加者のみなさんからの声

・  本当は避難できればよいのですが、家のローンや主人の仕事の関係でできずにいます。日々の子どもたちの将来の不安を感じながら、放射能から逃げずにいることに申し訳なさを感じてばかりでした。しかし、今回のプロジェクトを利用し、子どもたちの喜ぶ笑顔を見ることができました。

・  なかなか外で一日遊ぶということができない生活で、今回の参加は、とても楽しかったようです。帰ってきてからしばらく、お土産話に花が咲き続けました。これからも福島の子供たちは、制限のなか生きていかなければなりません。少しでも子供たちに制限のない生活をさせてあげたいと思います。

・  今回初のシェアハウス参加。ゆっくりさせていただきました。何より、6歳、4歳の子どもが、他の家族のお子さんとお友達になって、たのしそうに遊んでいたこと!家族同士の交流もできて楽しく過ごせました。

 

●支援者のみなさんの声

・  同じ子を持つ親として、福島の親御さん達の、少しでもお役に立てれば幸せです。子どもたちの笑顔を守るべく、共に助け合って生きていきましょう。

・  頑張ってくださいね!応援しています。日本は変わらないとならない。第一に必要なのは、今苦しんでいる人の声を聞くこと!発信により助かる命ありますね!

・  渡利で生まれ育ちました。特に子ども達のことを心配しています。何もできませんが、カンパはしたいと思います。

・  北海道在住ですが、以前から福島市などの子供たちのことが気になっていました。子供たちに明るい未来が来ますように。

 

●引換券について

引換券には、FoE Japanの福島支援活動に関連の深いグッズを集めました。福島の現状を伝えるツールとして、福島の子どもたちを守るメッセージとして、ご活用いただけたら嬉しいです。

・会津木綿のくるみボタン:

 味わいのある会津木綿グッズ、髪留めやブックバンドなどに使えます。

 

・FoE Japan手ぬぐい:

 かわいい動物柄です。スポーツやハイキング、ボランティア活動のお供に。

 

・eシフトブックレットVol.5「福島の子どもたちを守るために~避難の権利と賠償問題」(合同出版)

FoE Japanの満田夏花、福島老朽原発を考える会の阪上武などが執筆しています。(7月頃刊行予定)
 

・書籍「福島と生きる」(新評論)

満田夏花が執筆に参加し、避難の権利とぽかぽかプロジェクトを始めた経緯について書いています。

 

●団体概要

<FoE Japan>

 

FoE Japanは、地球規模での環境問題に取り組む国際環境NGOです。世界約74ヵ国に200万人のサポーターを持つFoEのメンバーとして、日本では1980年から活動を続けてきました。気候変動や森林破壊、途上国の開発援助による環境・人権問題の改善など、政策提言を通じて、社会のしくみを変える活動を、一貫して行ってきました。
 

FoE Japanは311後、社会の根幹にかかわる原発問題、エネルギー問題、そして原発事故と放射能汚染の脅威にさらされる福島の人たちへの支援に全力を挙げることを決めました。福島の被ばく問題に関して、2011年度には避難地域の拡大と賠償問題について、2012年度は原発事故子ども・被災者支援法の実現に向けて、福島のみなさんや他の団体、多くの市民と連携して活動してきました。福島ぽかぽかプロジェクトは、上記のように、避難区域設定が動かないなか、福島のお父さん・お母さんの切実な声にこたえて始まりました。
 

また、保養プロジェクトの実践に加えて、放射能汚染と健康問題について、独立した観点から検討を行い、国に対して提言を行い、政策をよりよい方向に変えていくことが求められています。FoE Japanは、医師や専門家からなる、「放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民・専門家委員会」を立ち上げ、各地の市民団体と連携しながら、政府や県などに対して今後の住民の健康管理のあり方について提言活動を行っています。

低線量被ばくの影響はまだまだ未解明のことも多いのですが、決して楽観視できるものではありません。子どもたちの健康を守るため、提言活動と保養の実践とを両輪で進めていきたいと考えています。
 

Facebookページ:http://www.facebook.com/FoEJapan


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