プロジェクト本文
はじめまして!しまづ外来魚研究所の嶋津信彦と申します。
私は2003年に沖縄に移住して以来、沖縄島の外来魚を研究してきました。2016年にはこちらのクラウドファンディングサイト「READYFOR」で66人の支援者さまから計536,000円をご支援いただきました。これにより沖縄島における外来魚問題の普及啓発を目的とした図鑑『沖縄島の外来魚ガイド第二版』(第一版の誤字脱字を1年後に修正)を出版することができました。改めて感謝申し上げます。

現在は、性染色体がYYでオスしか産まれないメスを放流して野生化したティラピアの個体群をオス化根絶する事業をはじめています。その飼育水を用いたアクアポニックスによる野菜の栽培や研究用に採集したティラピアの食用、飼肥料化の事業も行っております。それらの一部は今回のリターンとしてお届けできる予定です。
10年ぶりに沖縄島300水系を探る。外来魚図鑑新版へ!
『沖縄島の外来魚ガイド第二版』では沖縄島で定着している外来魚全種の全分布を紹介しています。その分布記録の多くは、2010年に行った沖縄島300水系調査で得られたものです。今回のプロジェクトの目的は、それから10年後である2020年に同じ300水系を調査し、最新の情報に更新した『沖縄島の外来魚ガイド第三版』を出版することです。最近ではより検出能力が高い環境DNAを利用した分布調査が急速に発展してきており、私の体力的なこともあって今回のような力技の調査は今後行われないと考えております。

皆様から頂いたご支援は、調査に必要な装備の購入費や旅費交通費などに使わせて頂きます。
今回のプロジェクトでは、2010年と同様に6月の梅雨明けから10月中旬くらいまでのうち80日間程度をかけて沖縄島300水系、延べ流程340kmを踏査したいと考えています。生物の確認は、日中に川の中を下流から上流へ歩きながら目視観察で行い、適時、潜水目視やタモ網・投網などでの採集確認も行います。前回の調査ではブーツや網など装備の消耗が激しく、調査期間中に何度か買い替える必要がありました。またプロジェクト実行者は沖縄島在住ですが、自宅から離れた地域では宿泊しながら調査を行います。踏査中には動画や写真で環境や生物を記録し、分布の証拠とするとともに外来魚問題の普及啓発のためYouTubeにおいて動画を公開する予定で撮影機材も充実させたいと考えております。なお調査成果は、前回と同様に調査報告として日本生態学会第二和文誌の保全生態学研究に投稿する予定です。分布データを更新した『沖縄島の外来魚ガイド第三版』の出版は、2020年12月を目指します!

きっとまだ間に合う。沖縄島における外来魚問題への関心を高めたい!
沖縄島の外来魚ガイド第三版を通して、観賞魚を気軽に捨てたり、身勝手に放流を繰り返したりすることが無くなり、在来魚の存続に脅威となる外来魚の分布拡大や新たな外来魚が生まれることを防ぐことができればと思っています。沖縄島の外来魚は、20種以上が定着していますが、うち3種しか飼育や販売、移動等が法的に規制されている特定外来生物に指定されていません。これ以上の分布拡大を防ぐためには県の条例などによる規制も必要と考えられます。2010年と2020年との比較により、沖縄島の外来魚の分布がまだまだ蔓延期ではないことが明らかになれば、ますます規制の必要性が高まることになります。少なくとも定着が認められる外来魚は、特定外来生物並に規制すべきというのが私の意見です。皆様のお力を是非お貸しください!
・プロジェクトの終了要項
製作物:沖縄島の外来魚ガイド第三版(A5サイズ 120ページ フルカラー)
出版完了予定日:2020年12月31日
著者:嶋津信彦
発行部数:100部
その他
・運営に関して
運営期間:2020年6月1日~2020年10月31日
運営場所:沖縄島(沖縄県)
運営主体:嶋津信彦
運営内容詳細:計80日間程度をかけて沖縄島300水系で延べ流程340kmを踏査し、水系ごとに外来魚の分布を確認する。踏査範囲は、立入禁止区域や侵入が危険・困難な水域を除き、主に一般生活圏内の流水域とする。踏査距離が長い場合は、復路に使用するため上流に折り畳み自転車を置いてから行う。
・物品の購入に関して
購入完了予定日:2020年10月31日
運営場所:沖縄島(沖縄県)
運営主体:嶋津信彦
購入物詳細:ウェットスーツ、ラッシュガード、ブーツ、マスク、ヘルメット、GPS、投網、刺し網、たも網、カメラ、ビデオカメラ
購入後の使用用途:外来魚の確認は、日中に主に川の中を歩いて遡りながらの目視観察で行い、適時、潜水目視やタモ網での採集確認も併用する。目視が困難な水域などでは投網や刺し網などによる採集確認も行う。採集個体は、原則その場で同定・放流するが新たに確認された外来魚などではアルコールで固定し標本として保管する。踏査中は可能な限り動画や写真で環境や生物を記録し、分布記録の証拠とするとともに外来生物問題や希少亜熱帯水生生物の保全に関する普及啓発のためWeb上の共有サイトにおいて公開する。
プロフィール
神戸市出身1984年生まれ。2003年に大学進学で沖縄に移住して以来、沖縄島の外来魚の研究をしてきました。2010年には沖縄島300水系、2015年には南西諸島40島以上で外来亀と外来魚を主として水生生物の分布調査を行いました。これらで得られた知識と経験を活かし、水辺の外来生物問題の研究・普及啓発活動を行いたいと考え、2016年に研究所を設立しました。最近では、性染色体がYYでオスしか産まれないメスを放流して野生化したティラピアの個体群をオス化根絶する事業をはじめています。その飼育水を用いたアクアポニックスによる野菜の栽培や研究用に採集したティラピアの食用、飼肥料化など駆除活動を生産活動にする試みも行っております。調査・講演・観察会などのご依頼もお待ちしております。
リターン
1,000円
【一口1000円からのご支援】他のリターンに加えて一口でも千口でも!
・お礼メール
・図鑑に支援金額とお名前を記載
このリターンは、費用や労力をかけないため、手数料を除くほぼ全てのご支援がプロジェクトの活動費として使われます。なお他のリターンは、送料を含む実売価格に近い価格になっておりますので、是非こちらとセットでお願いします。
※税制上の優遇対象ではありません。
*注意事項:このリターンに関する条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。
- 支援者
- 26人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
1,200円
【電子書籍】PDFでお届け
プロジェクトで制作される図鑑「沖縄島の外来魚ガイド第三版」の電子書籍です。
メールにてPDFでお届けします。
- 支援者
- 25人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
3,000円
【外来魚チップス】ティラピアの乾物
研究用に採集したティラピアを用いて乾燥魚肉を製造しています。これまでファーマーズマーケットで一袋20g、500円で販売しておりました。今回のリターンでは、一袋50g、しょうゆ味としお味の2袋セットでお届けします。あくまで研究用に採集したもので製造するため、生産量が少なく、お届けには時間を要する場合がございます。製造でき次第発送いたしますがご了承ください。
※保健所営業報告済み、PL保険加入済み
※パッケージは変更される可能性があります。
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年7月
3,500円
【紙書籍】沖縄島の外来魚ガイド第三版
プロジェクトで制作される図鑑「沖縄島の外来魚ガイド第三版」の紙書籍です。
印刷製本は製本直送.comを利用する予定です。
- 支援者
- 69人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年12月
5,000円
【珍・外来魚チップス】コイやプレコなどの乾物
ティラピア(モザンビークティラピア、ナイルティラピア)以外で沖縄島で採集された外来魚を用いて乾物を製造します。これまでにコイとグラスフィッシュで少量を販売しました。プレコ、ジルティラピアおよびコンビクトシクリッドなどでも挑戦しようと考えております。種数と内容量は採集状況によりますことをご了承ください。
※保健所営業報告済み、PL保険加入済み
※パッケージは変更される可能性があります。
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 1
- 発送完了予定月
- 2021年7月
15,000円
【標本セット】コレクションや教材用に!
沖縄島で採集された外来魚の標本セットです。
1.ゼブラダニオ
2.パールダニオ
3.アカヒレ
4.カダヤシ
5.グッピー
6.ソードテール
7.プラティ
8.プレコ
9.グラスフィッシュ
10.アフリカンシクリッド
11.コンビクトシクリッド
12.モザンビークティラピア
13.ナイルティラピア
14.ジルティラピア
以上の中から10種程度を想定しています。
リクエストも可能です。
採集日、採集場所などのラベル付き。
アルコールで満たしたトスロン密閉タンク(12L)で発送します。
※海外配送不可
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 2
- 発送完了予定月
- 2020年12月
20,000円
【外来魚現地ガイド】百聞は一見に如かず
プロジェクト実行者とともに南風原ダム、比謝川、安波ダムなど沖縄島の外来魚スポットを巡ります。
支援者さま+2名までご参加いただけます。
現地集合・現地解散とし、交通宿泊費や飲食費などはご自身で負担いただきます。
※開催日時は支援者様と相談の上で決定いたします。
※メールにて参加権利を付与したタイミングを発送月とさせていただきます。
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年7月
プロフィール
神戸市出身1984年生まれ。2003年に大学進学で沖縄に移住して以来、沖縄島の外来魚の研究をしてきました。2010年には沖縄島300水系、2015年には南西諸島40島以上で外来亀と外来魚を主として水生生物の分布調査を行いました。これらで得られた知識と経験を活かし、水辺の外来生物問題の研究・普及啓発活動を行いたいと考え、2016年に研究所を設立しました。最近では、性染色体がYYでオスしか産まれないメスを放流して野生化したティラピアの個体群をオス化根絶する事業をはじめています。その飼育水を用いたアクアポニックスによる野菜の栽培や研究用に採集したティラピアの食用、飼肥料化など駆除活動を生産活動にする試みも行っております。調査・講演・観察会などのご依頼もお待ちしております。