5名の患者様をドクタージェット搬送することができました
『飛ばそう、ドクタージェット:救える小さな命を高度専門病院へ』にご支援をいただきました皆さま、誠にありがとうございます。
どこで生まれても、どこに住んでいても、地域では受けられない高度専門医療を必要とする重症な子どもを、ジェット機で高度専門医療施設、特にPICUに搬送するための試験運航事業を実施するための準備費用を募るためのクラウドファンディングに温かいご支援を賜り、こころより感謝申し上げます。
お陰様で833人の支援者さまから、1537万1千円もの大切なご支援をいただきました。また、力強く、切実にドクタージェットの実現を願う声をいただき、導入への決意を新たにすることができました。
十分な費用はまだ集まりませんでしたが、各地の小児科医、集中治療医などの方々や、行政の方々、航空関係者さまなど、多くの方々のお力をお借りして2024年4月1日から、名古屋空港を基地として、ドクタージェットの試験運航を開始することができました。
試験運航を開始できたのは、ひとえに皆様の心温かいご支援のお蔭と、本当に感謝しております
【活動報告】
2024年4月1日から小児救急患者を対象とした救急航空医療搬送の試験運航を、名古屋空港を起点として開始しました。
開始式(サイテーション前) 県営名古屋空港にて
本日までに5例の患者(1例成人)を無事に目的の空港までドクタージェットで搬送することができました。
5例のまとめは下記の表のとおりです。各症例の詳細については、毎回記者会見を行い、メディアに公表するとともに、クラウドファンディング第1弾及び継続支援のホームページに公表させていただきました。
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
搬送実施日 |
2024/4/19 |
2024/5/17 |
2024/5/22 |
2024/6/17 |
2024/7/2 |
年齢 |
0歳 |
10歳未満 |
乳幼児 |
0歳 |
60代 |
性別 |
男 |
女 |
男 |
男 |
男 |
疾患名 |
左冠動脈主幹部高度狭窄 |
急性脳症・肺水腫 |
先天性気管狭窄、右心系単心室 |
気管狭窄 、肺動脈スリング術後 |
虚血性心筋症、体外式VAD装着後 |
搬送元空港 |
小松空港 |
米子空港 |
新潟空港 |
福岡空港 |
新潟空港 |
搬送先空港 |
県営名古屋空港 |
神戸空港 |
羽田空港 |
羽田空港 |
羽田空港 |
飛行時間 |
35分 |
42分 | 50分 |
1時間45分 |
45分 |
総搬送時間 |
2時間45分 |
1時間44分 |
4時間5分 |
4時間3分 |
3時間7分 |
VAD:補助人工心臓
第1例目 機内への搬入(小松空港にて)
第2例目 機内への搬入(米子空港にて)
第3例目 ドクターカーから機内へ(羽田空港にて)
第4例目 機内からの搬出(羽田空港にて)
第5例目 機内からの搬出(羽田空港にて)
6月25日には活動報告会を開催し、1ー4例目の搬送状況などを搬送チームの医師に説明していただきました。
【収支報告】
皆さまからご支援頂いた資金は、4例のドクタージェットの飛行機料金(計973万円)、医療者派遣旅費、搬送器材購入その他のために使用させて頂きました。5例目の飛行機代(約230万円)でほぼ全額使用します。
【今後について】
3か月で5例の患者をドクタージェット機搬送したことにより、ドクタージェットの必要性は明らかになったと考えています。クラウドファンディング以外の寄付があるので、あと1ー2例はドクタージェットで搬送できると思いますが、このままでは継続してドクタージェットで患者搬送することができません。
そのため、継続支援に加えて、7月9日からクラウドファンディング第2弾を開始する予定です。継続して患者を搬送できるようにするため、今後ともご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。