ザ・キャビンカンパニーの『ゆうやけにとけていく』の 小学館児童出版文化賞　贈呈式が開催されました！

 

昨日、11/14は、ザ・キャビンカンパニーの『ゆうやけにとけていく』の

小学館児童出版文化賞　贈呈式が開催されました！

光栄なことに、式の中でお祝いのことばを担当させていただきました。

 

ザ・キャビンカンパニー『ゆうやけにとけていく』小学館

 

■お祝いのことば―『ゆうやけにとけていく』

キャビンの冒険を見続けた11年
JIKE STUDIO　坂上浩美

 

撮影：小学館　五十嵐美弥

 

小学館児童出版文化賞おめでとうございます！
『ゆうやけにとけていく』は美しい絵本ですね。

 

キャビンが持っている優しさや温かさが詰まっていて、そしてどのページの絵も素敵で、まるで画集を見ているようです。
母に背中をトントンされて、いつの間にか眠りについた子守唄のように感じました。

 

初めてザ・キャビンカンパニーの作品と出会った時の衝撃、胸が高鳴る感動を今も忘れません。一瞬にして楽しい冒険の世界に連れて行ってくれたのを覚えています。
当時24歳だった二人は純真無垢という言葉がぴったりでした。
美しい川、美しい山に囲まれた大分の大自然の中で育ち、物事を純粋に見つめ、夢を持ち、そしてしっかりとした意思を持っていました。

常に物事に真摯に向き合い、300％以上の力を込めて取り組む姿がありました。

 

JIKE STUDIOでは、2013年から数えると、今まで8回に渡って展示を開催してくださいました。
最初の展覧会の時、準備の疲労で、紗希さんが目を手術する事件もありました。阿部さんが初めて一人でたくさんの出版社の人と打ち合わせをする事になり、お腹が痛くなって困っているのを思い出しました。

 

ある展覧会では、大分から立体作品を車の上まで積んで高速を走る中、台風に直面し、大阪のパーキングエリアで急慮用意した大型トラックに作品を移し替え、無事寺家まで持ってきてくれた事もありましたね。
コロナ渦で、キャビンが展覧会に在廊できない時に、あいみょんが展覧会に来てくれました。わが家にはテレビがなく、あいみょんの事を存じておらず、仕事を頼みたいというあいみょんに、私は「キャビンの絵は持っていた方がいいですよ。これから世界に羽ばたく二人ですから！」といい、あいみょんが絵を購入してくれた事もありました。

 

どの展示もそれぞれに思い出が詰まっていて、ギャラリーの中がワクワクする素晴らしい空間で、みんなの心に残っています。
大分から宝物の作品を送り続けてくれたキャビン。本当にありがとう。
念願だった絵本を出版する夢を叶え、一つ一つ全力で積み重ね、大きく花開き、そしてまだまだ進化し続ける二人。

 

二人の冒険はこれからも続いていくけれど、私たちは、二人がいつでも立ち寄れる港のような、そんなギャラリーでありたいと思います。
これからも、キャビンの信じる道を突き進んでください。
キャビンの絵本と絵画で育った子どもたち、11年間のお客さまと一緒に、寺家の里山から応援しています。

 

撮影：小学館　五十嵐美弥

 

お祝いのことばが終わった後、
サプライズで、キャビンカンパニーの二人が壇上にあがって、
「今、JIKE STUDIOさんがクラウドファンディングをしています。ご協力をお願いいたします」と宣伝してくださいました。

柿畑支援展からずっと応援してくださっているキャビンさん。
本当にありがとうございます。
クラウドファンディング終了まであと7日。引き続きがんばってまいります！

 

撮影：小学館　五十嵐美弥