プロジェクト終了のご報告
2022年10月から1年9か月にわたり建設を進めていた止水壁が無事完成し、2024年6月12日に竣工式を執り行いました。多くの皆さまから応援いただきましたこと、あらためて御礼申し上げます。
ご寄付の活用報告
クラウドファンディングでお寄せいただきましたご寄付は、下記の通り活用させていただきました。
1.病院東側を流れる用水路を改修
洪水に対する信頼性を保つため既存の用水路を補強し、副水路を追加設置しました。
2.洪水発生を予測し、確実な事前準備が可能なよう、予知システムを構築
大雨発生時に大画面でリアルタイム分析を行え、ゲート閉鎖判断につなげます。
3.病院南側の緑地に桜等の樹木を新たに植樹
南側の止水壁は既存の生垣から病院建物側へ内寄りに設置し、道路に面したエリアに低木を植え、緑の散歩道として街の風景に調和するよう配慮しました。
1.病院東側を流れる用水路を改修
病院東側には用水路があり、止水壁設置にあたり補強が必要となりました。しかし、補強に伴い断面積が少なくなることが判明。断面積の不足を補うための副水路を設けました。
2.洪水発生を予測し、
確実な事前準備が可能なよう、予知システムを構築
大型のインタラクティブホワイトボード(以下、IWB)を院内情報共有用として購入させていただき、施設・環境部に設置しました。救命救急センター、総合保安部にも導入を予定しています。
気象庁の早期注意情報で水害懸念情報を把握すると、タイムライン作成チームで策定した「KCH水害タイムライン」に沿って天候の変化や高梁川の水位など取り決めた情報収集ポイントのモニタリングを開始します。段階的に警戒レベルを上げ、高梁川の防災情報で氾濫注意水位を超えると、院内に災害対策本部を設置します。6時間先まで発表される予測水位にあわせて病院の体制や防災予定を計画し、ZOOMで現場状況を共有しながら順次ゲートを閉鎖します。

中間支柱を取り付け、2名1組で止水板をはめ込み、浸水を防ぎます。
3.病院南側の緑地に桜等の樹木を新たに植樹
もともとは写真の石垣の位置にレッドロビンの生垣があり、病院と街との境界を作っていました。今回止水壁を設置するにあたり、病院敷地内側(建物寄り)に壁を設けて外側を緑化し、地域とつながる緑の風景が生まれました。この緑化に、皆さまのご寄付を活用させていただきました。止水壁手前のレッドロビンが成長して葉が赤く色付くと、さらに新しい風景がご覧いただけることでしょう。
樹木の根元には、工事に伴いやむなく伐採した桜を再生した樹木札がございます。既存の木には当院の院章が、このたび新たに植樹した木には当院100周年記念ロゴが刻印されています。