大好きな絵で挑戦！オリジナル作品の個展で夢を探す人にエールを

 

はじめまして、加藤愛乃と酒井美里です。現在専門学校2年生で、フォトショップとイラストレーターを中心に学び、またチラシ制作、画像処理などを通してグラフィックデザインを学んでいます。学外では「工房アルル」という制作グループとして活動し、切り絵やイラスト、合成画像の制作を行っています。また、自分たちでデザインしたTシャツの販売も行っています。

 

 

二人とも小さなころから絵を描くのが好きでしたが、「好きなものを仕事にするなんてできるわけがない」「勉強してちゃんとした仕事に就きなさい」そんな言葉を耳にしたり、言われたりしてきて、やっぱり好きなことをして生きていくのは難しいのかな、と思い込んでいました。

 

このままなんとなく学校に通って、なんとなく就職していくのだろうか。そう思っていたときに、将来の目標もなく通い始めた専門学校の先生に言われた言葉がありました。

 

「好きなことは、だれにも何も言われなくてもやり続けることができる。これって、すごいことだよね」「好きなことのど真ん中の仕事でなくても、そのすぐ周りには多くの仕事があるんだよ」

 

今まで頭の中にはなかった考え方、言葉に目が覚めるような感じがして、「やる前から諦めてしまっていたけど、もしかしたらできるかもしれない」と前向きな気持ちになることができました。それ以来、「好きなことや、好きなことの周りで仕事ができるように、挑戦してみたい」そう思うようになりました。

 

そして、先生の言葉に触発されて、絵を描くことに関連する仕事を調べる中で、グラフィックデザインに出会い、授業や制作活動を通じての勉強をはじめました。

 

 

絵を描くことやグラフィックデザインで仕事をしていきたいと考え、経験を積むためにこれまで二人で保育園の卒業アルバムのイラスト制作や、資格取得、オリジナルデザインTシャツの制作といったことをしてきました。また、今年の7月に開催される予定でしたが中止になってしまった「若年者ものづくり競技大会」では「グラフィックデザイン」部門の福井県代表として出場予定でした。

 

好きなことを仕事にしたいという夢があったからこそ、これまでの私たちでは考えられないチャレンジをして、少しずつ前に進んでいくことができました。そして、これまでのチャレンジの一つの集大成として、2020年9月に、福井新聞社風の森ギャラリーにて自分たちで製作した絵本や作品の個展を開き、私たちの作品をたくさんの人に見てもらえる機会をつくりたい、さらに大きなチャレンジをしたいと思いたちました。

 

 

ほんの少し前まで目的もなく生きてきた、まだ実績のない学生である私たちが個展を開くことで、まだ夢が見つかっていない小学生、中高生に、「好きなことをしてもいいんだ」というメッセージを伝えられたらと思います。また同じように好きなことに挑戦しようとしている人、迷っている人にも、一緒に頑張ろう！というエールを送り、繋がることができたらと思っています。

 

しかし、個展の開催のためには少なくとも30万円の費用が必要になり、学生の私たちだけではどうしても資金を準備することが難しく、なんとかたくさんの皆様にこの個展の開催を応援していただけないかと思い、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

先生の言葉に背中を押されてから、グラフィックデザインや絵の仕事をすることができるように、できる経験はなんでもしたいと思い、制作活動に取り組んだり、資格試験やコンテストにチャレンジしてきました。制作は切り絵を1,2週間で1作品、イラストを1週間に1作品のペースで続けています。

 

2019年にはPOP広告クリエイター技能審査試験に挑戦しました。これは販売促進の基礎やPOP広告作成に関する知識、技能を試す試験です。手書きのデザインのPOP制作技能を学ぶことは、今学んでいるグラフィックデザインにも活かすことができると考えて受験しました。試験まで1日に何時間も作品の模写をしたり、基礎に立ち返ってペンの動かし方を学び、実技試験では佳作をもらうことができました。

 

 

また、知り合いの方を通じてつながりがあった保育園に、卒園アルバムのイラストを描かせていただけないかお願いし、季節や行事に合わせたイラスト、写真を飾る吹き出しのイラストを制作させていただきました。保育園の方には、「制作が早くて助かった」と喜んでいただけました。

 

他にも、福井県内のラジオ曲のマスコットキャラクターに応募したりするなど、作品を作ったり、いろんな人に自分の作品を見てもらえそうな機会を見つけたらとことん挑戦してきました。そして新型コロナウイルスの影響で中止になってしまった「若年者ものづくり競技大会」（厚生労働省および中央職業能力開発協会主催）では、グラフィックデザイン部門で福井県代表として出場する予定でした。選考会が開催される場合は参加する予定です。

福井代表のお話は、専門学校の先生からいただきました。声をかけていただいた時は、本当に自分たちが代表として大会へ出られるのか不安で、大会へ出場するかのお返事はしばらく待ってもらっていました。しかしこれまで積み重ねてきた挑戦、学んできたことを振り返って、また自分たちでチラシづくりを練習していく中で、大会へ向けて頑張っていこうという気持ちが強くなり、参加を決めていました。

 

 

少し前まで、「好きなことをやっているだけでは何にもならない」「将来の役には立たない」と思っていました。しかし、こんな風に一歩ずつ挑戦や経験を重ねていく中で、賞をもらったり、誰かに喜んでもらったりできたことが嬉しくて、作品づくりも、挑戦することもどんどん楽しくなっていきました。

 

このまま歩みを止めることなく、もっともっと大きな挑戦をしていきたい。同じように夢に向かって挑戦している人や、迷っている人、これから夢を見つける小中学生に、好きなことで挑戦することの楽しさ、一緒に夢に向かって頑張ろう、というメッセージを伝えたい。たくさんの方に私たちの活動を知ってほしい。そんな思いから、今回個展を開きたいと思い立ちました。

 

 

 

 

 

この個展のメインテーマになっているのは、切り絵とイラストを組み合わせてつくっているオリジナル絵本です。絵本の主人公は、周りのみんなが将来の目標を決めていく中、自分の夢を見つけられないでいる子。私たちと同じように、本当に好きなことを仕事にできるのか悩みながら、挑戦をしていく物語になっています。私たちの体験や、挑戦する中で気づいたこと、考えたことを盛り込み、同じように夢を探している人へのメッセージを込めた作品です。

 

 

絵本は背景を透ける素材（越前和紙など）で仕上げていて、個展では絵の後ろからバックライトを当てることによって、より奥行きと独自の雰囲気を感じられるように展示したいと思っています。

 

●作品紹介

 

 

たくさんの人に、私たちの作品を見ていただけたらと思っています。特に今やりたいことが見つかっていない人、やりたいことに向かっていくか迷っている人に見にきていただき、私たち自身の思いや体験を込めた作品を通じて、エールを送ることができたらと思います。そして、一緒に夢に向かって頑張る仲間が増えたら嬉しいです。

 

 

 

 

好きなことを仕事にすることは難しいと感じることもあります。それでも、自分のやりたいことに、勇気を出して挑戦し始めたことを後悔したことはありません。ここまで取り組んできたことを信じて、これからも諦めずにチャレンジしていきます。

 

学んできたグラフィックデザインを活かせるお仕事や切り絵作家、イラスト関係のお仕事につけるように、これからも頑張っていきたいと思います。

 

すぐには好きなことを仕事にできなくても、その好きなことの周りには多くの仕事があって、その中には自分にも目指せるものは必ずあると思います。 好きなことに通じている仕事であれば、進んで頑張ることができて、きっといつかたどり着けると考えています。そのために、今自分にできること、学ぶべきこと、挑戦できることを1つ1つ大切に取り組んでいきたいと思っています。

 

その第一歩として、この個展を大成功させるために、精一杯挑戦していきます。温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。