10ヘクタールの保護林、47ヘクタールの共有林、300㎡と500㎡の魚保護区が無事設置でき、未来の子どもたちのための森と川の恵みが守られました!

 

ご支援いただいたみなさま

 

みなさんのあたたかいご支援により、無事目標金額を達成した本プロジェクトですが、みなさんのご支援を受けての共有林・魚保護地区設置活動について、以下の通りご報告させていただきます。

 

<共有林設置>
アサポン郡のNHN村(以下、村の名前はイニシャルで表記)では10ヘクタールの保護林を設置しました。ここは村人が先祖代々管理、保護してきた森です。郡の行政も是非この村の保護林をモデル的なものにしたいと考えたことから、適切とみて調査を開始しました。森を守るための規則はもともと口頭で村人の間で共有されていたものを明文化した他、これまで曖昧だった違反した際の処置の詳細を決定しました。これは村人皆で話し合う形で決めました。

 

そしてそれらの規則を紙にして郡行政の承認をもらい、看板にしました。この村なら大丈夫だろうと判断した郡行政は、蛇や野生動物をこの保護林に放しました。あとは村人、郡行政、私たちが出席しての設置式を残すのみです。このように村人の伝統の智恵で運営されてきたものを、外部者の支援でより公式的なものにするというのは、押し付けでない農村開発支援の醍醐味と言えます。NHN村の村人は「将来はモデルとして他の村人を受け入れたい。また植樹などもしたい」と意気込んでいます。

 

(村内での話し合いの様子)

(区域を決定するための調査の様子)

 

同じくアサポン郡のNK村では、47ヘクタールの共有林を設置しました。共有林は保護林と違って、木を切って使ってもかまいません。しかし、学校を建てるなどの公共の目的の場合や、貧しい家族が家を補修するときなどに限る、というものです。NK村は大きいため、話し合い一つするにも意見をまとめるのに時間がかかりましたが、最終的には村全体の合意を得て、やはり規則を作り紙にして郡行政の承認をもらい、看板も設置しました。そして最後は村人、郡農林事務所、私たちが出席して記念式典を行い、共有林内に植樹も行いました。

 

(設置後皆で記念撮影。後ろで手を広げているのが私)

 

<魚保護区設置>
アサポン郡のDS村は、私たちが以前支援した別の村の魚保護区からほど近く、自分たちの村にも設置したい、と申し出てきました。私たちは調査を行い、非常に適した場所だと判断したため、設置の支援を決めました。大きさは多種多様な魚の棲む約300平方メートルです。このDS村は県境にあり、川の反対側のS村は実は隣の県の村のため手続きが難航するかとも思われましたが、魚保護区の設置に賛同し協力的だったため、これは杞憂でした。

 

共有林の場合と同様村人皆で規則を決め、郡行政の承認をもらい、紙にして看板にもしました。これらの手続きは全て済んでおり、5月には村人、郡行政、私たちが出席して設置式を行い、正式に禁漁になる予定です。DS村の村人は、「将来的に魚がとても増えたら、隣県から遊びに来る観光地のような場所にしたい」と話しています。

 

(村人で魚保護区の規則を決めている様子)

 

ピン郡のNKN村の場合も、村人の発意からの魚保護区設置でしたが、少し難局がありました。川向うにK村という村があるのですが、境界線がハッキリしておらず、自分たちは以前その川で魚保護区をやったことがある(失敗したけれど)ので川は自分たちのものだと主張したからです。NKN村の村人と私たちは、いずれにしても両村が漁をする川であり、必ずや両村の利益になることを説明し、約500平方メートルの魚保護区設置の合意を取りました。やはり5月には、このK村も出席しての設置式を行う予定です。

 

この村の面白いところは、川沿いの森も保護林としたことです。日本にも“魚つき林”という言葉があり、漁師さんたちは昔から豊かな森林の近くの海は魚影が濃いため、そういった森に神社を作って伐採しないようにしたりしてきました。NKN村の場合は、これに加えて川であるため木を切ることで川岸の土が崩落して川が浅くなり、生態系を崩してしまうことを懸念しているようです。

 

 

(川沿いの保護林のエリアを決める際の印付け)

(設置した魚保護区 川の両側にある木々も保護地域に含んでいる)

 

各村の様子については以上です。村人の関心が高く、村の将来にわたる自然環境の保全、持続的な食料確保、子どもたちの栄養向上にみなさんのご支援を役立てさせていただくことができ、心より嬉しく思っています。

本当にありがとうございました!!

(ご支援頂いた方々には別途報告書をお送りさせて頂きます。)