成立

日本で同性婚を求める訴訟を応援してください！

公益社団法人Marriage For All Japan

支援総額

10,578,000円

目標金額 5,000,000円

支援者: 1,172人

募集終了日: 2019年5月15日

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2019年03月16日 17:20

皆さまからいただいたご支援金の使いみちについて

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2月14日、同性婚実現を求める「結婚の自由をすべての人に訴訟」（以下「本訴訟」といいます）の全国４ヶ所一斉提訴と同時にスタートした本クラウドファンディングは、私たちの予想を大きく上回る反響をいただき、3月16日現在で、ご支援下さった人数は述べ890人、集まった支援金は850万円を超えました(2019年3月16日15時現在)。

改めて皆さまに心より御礼申し上げます。

本クラウドファンディングを通じて集められた皆さまからの支援金は、大切に、大きくわけて２つの用途に、使わせていただく予定です。

１つめの用途：訴訟実費

（各地の「結婚の自由をすべての人に訴訟」にかかる各種実費）

訴訟を闘っていくには様々な実費がかかります。

本訴訟は、国に対する国家賠償請求訴訟であり、地方裁判所での第一審でどのような判決が出ても、原告側か又は被告（国）側が控訴し、その後も、高等裁判所における控訴審（第二審）、最高裁における上告審（第三審）と進んでいくことが予想されます。最高裁によって最終判断が下るまでには４～５年かかるものと想定され（2011年２月に提訴された夫婦別姓裁判は最高裁判決までに４年10か月かかっています）、それだけ多くの実費がかかることになります。

原告や弁護団が支出することになるこれらの訴訟実費を支援することが、本クラウドファンディングの１つめの目的です。

本訴訟は、単に原告個人のためだけの訴訟ではありません。同性婚（婚姻平等）の実現を求める方、そしてセクシュアリティに関わらず誰もが平等に扱われる社会になってほしいと願う全ての方のための訴訟といえます。

こうした公益的な意味合いのある、言わば「みんなの訴訟」を、その趣旨に賛同する多くの方たちの力によって下支えし、社会をよりよい方向に変えていく。本クラウドファンディングにはそんな意味合いがあります。

訴訟にかかる実費は、様々ありますが、代表的な例を挙げると下記のとおりです。

　・印紙代：第一審、控訴審、上告審の各冒頭で、裁判所に納付
　・郵便代：第一審、控訴審、上告審の各段階で裁判所に納める郵券の他、各種書類等の郵送などにかかる費用
　・交通費：各地の原告・弁護団・証人などの移動にかかる費用
　・印刷費：膨大な量の主張書面や証拠書類を印刷する費用（日本の裁判はIT化が遅れており、裁判所に出す書類は基本的にすべて印刷して提出する必要があります）
　・意見書費用：研究者・専門家等に意見書を作成してもらうための費用（憲法・法律や歴史、家族制度など様々な角度から同性婚や婚姻の自由・平等についての専門的知見を意見書という形で作成していただき、証拠として提出します）
　・翻訳費用
　・会議費用
　・その他雑費
　など

既に発生している実費の例を挙げますと、一斉提訴時に裁判所に提出した訴状・証拠の印刷代と印紙代・郵便代だけで既に約50万円がかかっており、これらは弁護団が自腹で負担しているのが現状です。

WEBミーティングの活用や弁護団内のペーパーレス化に取り組むなど、経費削減の努力もしていますが、こうした訴訟実費は、最高裁までの分を試算すると500万円以上かかってくることが見込まれています。

皆さまひとりひとりからお預かりした支援金は、こうした訴訟実費に充てさせていただきます。

※本クラウドファンディングで支援する訴訟実費には、各地の原告弁護団・弁護士に対する報酬（着手金や成功報酬）は含まれていません。全国で30名以上いる弁護団員は、誰一人として一切の報酬を受け取らずに本訴訟に取り組んでいます。

２つめの用途：キャンペーン費用

私たちの最終目標は、日本での同性婚の実現、つまり、同性どうしで結婚できるような法整備の実現であり、国会に立法をしてもらうことです。

そのためには、司法判断を待つだけではなく、世の中のより多くの皆さまに同性婚や結婚の自由と平等について関心を持っていただき、その必要性の理解を広げ、法整備に向けた機運を高めることが不可欠です。具体的な法整備の在り方が広く議論されることも必要です（判決を書く裁判官も、社会における議論の状況に影響を受けます）。

そこで、私たちは、これまで同性婚の実現に向けた各種キャンペーン活動を展開してきました（WEBサイト、３回にわたる同性婚を考えるイベントの開催、オンライン署名の展開など）。本訴訟の全国一斉提起が大きく報道されたことも、このようなキャンペーンの積み重ねがあってのことです。そして、今後もさらに色々な形で、同性婚実現に向けたキャンペーン活動を行っていきます。

本クラウドファンディングの支援金は、キャンペーン費用の一部にも充てさせていただきます。

キャンペーンを展開するには、例えば以下のような費用がかかります。

・WEBサイト制作費：現在、公式サイト<http://marriageforall.jp/>を開設済。公式サイトの更新費用や新たな企画サイトの制作費用が必要
・イベント費：同性婚に関連した各種イベントの企画運営費
・広報費：SNS・ネット上の情報発信、グッズ制作、チラシ・パンフレット作成など
・調査・研究費：国内外の同性婚関連の調査や研究にかかる費用
・翻訳費：文献や発信情報の翻訳費用
・人件費
・その他各種雑費
など

現状、まだまだ「そもそも同性どうしで結婚する必要なんてあるの？」「同性婚ができなくて困ってる人なんて本当にいるの？」「私の周りには同性愛者なんていないけど」というような疑問を持つ方や、そもそも本訴訟が起こされたことを知らない方も大勢います。

同性婚の実現には、このような方たちにも私たちのメッセージを届けて、理解していただく努力が必要です。特に、都市部とそれ以外の地域でのセクシュアル・マイノリティを取り巻く環境の差は大きく、全国各地でのキャンペーンの展開も非常に大切だと考えています。

皆さまからのご意見やご要望などもいただきながら、日本全国津々浦々に届くキャンペーンを展開していきたい。そのための費用（の一部）にも、本クラウドファンディングで集まった支援金を使わせていただきます。

※　既に実施した各イベントの情報はこちら。
※　現在計画中のイベント等、今後のキャンペーン活動予定については、こちらで発表させていただいています。

実際の支援金の使途について

本クラウドファンディングの支援金の実際の使途については、今後、適切な時期に当サイトにてご報告させていただきます。また、ご支援いただいた方には、活動報告メールにてもご報告いたします。
　　
私たちの想いはひとつ。
「すべての人が、結婚するかしないかを自由に選べる社会」を一日も早く実現したい。

どうか引き続き、「結婚の自由をすべての人に訴訟」と私たちの活動を応援いただきますよう、お願いいたします。

2019年３月16日

一般社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に　一同

※　なお、本クラウドファンディングで集まった支援金のうち、クラファン実行者である私たち（一般社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に）に入ってくるのは、Readyforのサービス利用手数料・決済手数料が差し引かれた金額となります。

※　本訴訟の実費やキャンペーン費用が実際にどれくらいかかるかは、今後の訴訟の推移や世の中の動きによっても変わってきますので、正確な予算立ては困難です。ただ、現時点での試算では、すべてを本クラウドファンディングだけでまかなうことは難しい状況です。

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