消滅寸前のりんご産地で希少品種「旭」のシードルを製品化したい

新年 あけましておめでとうございます。コロナ禍で不安な日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか？

私のほうは一昨年（2019年）は、あかね（りんご）という品種から赤いコンフィチュールを発売。皮の色素のみを使った天然の着色で、きれいな赤色を出すことが出来ました。

2020年になりオリンピックに向けて羽田空港での販売に参加させていただく機会も頂いて、シードルだけではなく他の加工品も含めて大きく売り上げを伸ばせる期待を抱いていました。しかし、2月にコロナ騒ぎが北海道を中心に始まり、しかも全国に先駆けて北見市でクラスターが発生するという予想だにしない事態。そして、北海道の緊急事態宣言、私もどうすれば良いか分からず、状況を見守るしかありませんでした。当然ですが羽田空港などでの販売企画も無くなり、弊園直売所での加工品販売もゼロになりました。政府から頂いた持続化給付金で何とか経営を継続することが出来ましたが.....

一歩間違えれば倒産も覚悟しなければならない状態でしたが、幸いに昨年秋のりんごの販売はコロナが一時落ち着いていた時期だったこともあって、多くの客様にお越し頂き一安心出来ました。しかし、コロナ以前から直売りんご園という経営形態に逆風が吹いていることは変わらず、人手不足、果物消費の減少、後継者不在、と課題は山積しています。いま果樹園経営の厳しさをひしひしと感じています。しかし、落ち込んでいると逆境に飲み込まれます。昨年は公庫から融資を受けて、農地の取得・農業機械や事務所建設に投資しました。しっかり経営しなければ借金を返せなくなるというスリル満点の状態ですが、世の中の変化に機敏に対応しなければ、生き残る事は出来ません。

新年のあいさつ動画を作りましたので、ご覧ください。
挨拶動画

【シードルや他の加工品について】
2020年春に新しいシードルを作りました。そして何と、東京神田のシードルで有名なバーで取り扱って頂けることになりました。また、コスト的な事情により一本あたりの定価を3000円（税込）に変更させていただきました。（オホーツク管内は従来価格で変わらず）
更に地元北見市の老舗飴屋さんとのコラボでシードルキャンディを新しく発売しました。
宜しくお願いいたします。
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