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人生をかけた挑戦!消えかける『無形民俗文化財』継承のために。

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支援総額

100,000

目標金額 1,000,000円

支援者
1人
募集終了日
2019年4月26日

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プロジェクト本文

 

日本の、地域の文化を守る『無形民俗文化財』

より多くの取材を進めるためにキャンピングカーを購入したい。

 

初めまして、こんにちは。NPO法人無形民俗文化財アーカイブズ(以下 NPO-NIA) 理事長 池松卓成です。これまでの70年、警察官からビデオカメラマンなどいろいろな仕事をしてきました。

 

無形民俗文化財は、演劇・音楽・工芸技術など地域に根付く日本の貴重な文化遺産でです。しかし、全国の保存会のみなさんから「後継者がいなくて存続を危惧している」や「祭りの準備のため常に駆り出されている」などの切実な声を聞いていました。

 

そこで「保存会を応援する組織」の必要性を感じ、自身の経験を生かして貢献できる手段の中で、無形民俗文化財の映像資料(アーカイブス)化を目的として2005年、NPO-NIAを立ち上げました。

 

福岡県久留米市との協働事業で、同市の無形民俗文化財9件を同市の地域ボランテイアとともにビデオ撮影しDVDを制作しました。このことが評価され、福岡県知事より「共助社会づくり奨励賞」を授与されました。

 

 

映像資料に残すことは、語り継ぐ後継者に悩む地域にとって非常に重宝されます。発信するツールとして、そして地域で守ってきた風俗慣習を改めて振り返る手段として。

 

しかし、多くの地域で開催される催しものは土日に開催されます。そのため毎週、ワンボックスカーに無理やり機材や生活物資を積んで取材に回っています。

 

70歳を迎え、人生死ぬまでこの活動を継続し、1件でも多くの文化財を形に残していきたいと考える中、非常に取材環境は辛いものがあります。

 

そこで、キャンピングカーを購入したく考えています。移動にかかる疲労の軽減だけでなく、車内で取材したものをPCなど接続しすぐ編集できるなど、利便性は飛躍的に上がります。

 

その費用で総額150万円以上かかる中、その内、100万円のご支援をお願いしたく考えています。活動を通じて、残すべき地域の文化財を語り継いでいけるよう努めていきますので、何卒ご支援よろしくお願いいたします。

 

 

 

各地域に根付く“かたちないもの”

語り継ぐ人の繋がりが、かけがいのない財産

 

無形民俗文化財の中で文化的な価値があるものは、国や都道府県、市町村のいずれかが保存指定を行い、伝承のための資金の一部が交付されています。

 

その中で国や都道府県・市指定のものは参観者も多く、保存会もやる気がありまだまだ活気があります。しかし町村指定のものは、参観者が無いまたは数名で、公開場所や日時も不明なものが多く、町や村の片隅で細々と伝承されていることが現状です。

 

今にも消えてしまいそうな文化財の中で、私の記憶に鮮明に残っているものがあります。その話はページの最後にまとめました。よかったら読んでください。

 

▶︎心に残る出会い〜埼玉県川越市の“芳地戸のふせぎ”〜◀︎

※クリックすると、話に飛びます。

 

活動はすべて自己資金で行ってきました。ガソリン代や報酬など一切ありません。他からの助成金などもありません。

 

この活動で収益をあげようとは考えず、それでも保存会を底辺から支える活動は必要不可欠なものであるという信念で、この13年間活動してきました。

 

先日、これまで撮影した、神奈川県の「チャッキラコ」佐賀県の「カセドリ」などが、ユネスコ無形文化財に指定され、日本だけではなく世界的な遺産となった時には、人ごとではなく本当に感無量でした。

 

日本には、これらに劣らない無形民俗文化財がたくさんあります。私たちは、これらを廃絶させてはならないと考えています。

 

 

 

九州8県から全国へ。

活動を長く続けるための環境を。

 

少子高齢化の影響で、地域で継承する人がいなく、全国的に中止や廃絶される無形民俗文化財がたくさんあります。

 

一度継承が止まれば、“かたちないもの”だからこそ再興は難しいです。日本の貴重な文化遺産でありながら残念な状況と感じています。

 

これ以上、最悪な状態にならないためにも、映像資料化をより効率よく長く続けるために、移動手段であるキャンピングカーを2019年7月末までに購入したいと考えています。


NPO-NIAは、これまで13年間で全国約8000件の無形民俗文化財を対象に、取材とビデオ撮影によるアーカイブ(映像資料館)の構築と公開情報の開示行ってました。

 

※撮影例

2018年 赤幡神楽

赤幡神楽は江戸時代に旧築城郡16社家(神職)に伝承され、小倉小笠原藩の氏神八坂神社で日乞い、雨乞いの神楽を奉納していました。

 

明治維新後は社家から地元の平塚弥一、杉野良太郎、神多郎右衛門らに伝授されました。散米、折居、御福、手草、地割、返拝、御先、花神楽、四方鬼、岩戸前の式神楽のほか特殊神楽もあります。

 

 

※これまで撮影した他の地域の動画についてはyoutubeに複数アップしているので、ご覧ください。

 

もちろん現在撮影している全ての文化財が、すぐにでも無くなるというわけではありません。

 

しかしより多くの文化財をかたちに残すため、スケジュールを日々追いながら行けるところから撮影を実施している段階です。今後も活動を続け、まずは九州8県の約1500件の映像資料化を目標に進めていきます。

 

 

 

いずれはローカルな文化に、

人が集まる風物詩になるように願い...

 

多くの保存会では「参観者が多いと元気になる」と考えています。しかし、人がいないから衰退する、衰退すると一層人が減る。その循環はなかなか変わりません。逆に人を集めればさらに人が集まってくるものです。

 

だからこそ、まず知ってもらうための最初の一歩は、これまで地域それぞれで取り組めていなかった発信を行い、いずれ、「あえてローカルな風俗慣習に触れる機会」というものが全国に馴染んでいくことを願っています。

 

その第一歩として、より効率よく活動を進めていくために、どうぞご支援のほどよろしくお願いします。

 

 

 

実行者自己紹介

-70歳 決意の挑戦-

 

NPO法人無形民俗文化財アーカイブズ

理事長  池松 卓成

 

これまで、警察官(福岡)や刑務官(大阪)、進学塾経営(福岡/東京/神奈川)など活動内容・拠点を多岐に渡り、その後ビデオカメラマンとして活動。


東京帝国ホテル、明治記念館、横浜ランドマークタワー、パンパシックホテル、福岡シーホークなど超一流ホテルでのブライダルビデオ撮影や編集350件以上、同じく無形民俗文化財撮影800件以上に携わる。厚生労働省の基金訓練も行い、6人のビデオカメラマンを養成。能面の制作も20年以上携わる。

 

2005年 NPO法人無形民俗文化財アーカイブズ 設立

自身が経験してきたものを、社会に貢献する手段として後継者不足、継承の運営に苦しむ『無形民俗文化財』の映像資料化(アーカイブス)を行なっていくため、同法人設立。


2010年 福岡県「共助社会づくり奨励賞」受賞

 

 

     

 

心に残る出会い〜埼玉県川越市の芳地戸のふせぎ

 

■やってよかった。やってよかったと。心の中でつぶやいた。

 

この文化財は、祠(ほこら)の前で稲わらで神輿(みこし)とをつくり、それを担いで氏子(うじこ)の家を周り、家内安全・無病息災のお札を収めていくというもので、このような風俗慣習は文化的に貴重であるということで、指定になっている。

 

その公開場所は山の中腹にある寒村であった。二十戸ばかりの農家があり、村はずれにある小さい祠の前で、江戸中期から伝わる伝統行事が、かなり年配の5〜6人の男性により今まさに行われていた。

 

保存会長さんにビデオ取材の趣旨を告げて撮影に入った。会長はとても喜び、この行事の内容を詳しく説明してくれた。

 

「ここん神輿の作り方は他にゃなく、独特のものですけん。作りよる所ばぜひ撮って下され」

「こぎゃん田舎にわざわざ来てもろて、とてもうれしかです」

「保存会も爺ばかり、若いもんはおらんごとなった。あと何年続けられるかわかりまっせん」

「昔しんからの祭りじゃけん、絶やしたら先祖様に申し訳なかと思っとります」・・・

 

 

午前中は神輿作り。午後は各戸周り。

 

「ユーイド マダマダ」※「用意はいいですか」という意味。

 

ドンド ドンドン ドドド カッカッの囃子(はやし)で神輿は祠前を出発する。昔は、土足のまま座敷の中まで神輿が入っていたため、家々では莚(むしろ)を敷き詰めたという。だから、「ユーイド マダマダ」が囃子言葉となっている。

 

ある家の前で老婆が手を合わせて神輿が来るのをずっと待っている。

 

神輿が目の前に来て停まると、おひねりの賽銭を神輿に投げ入れ、地面につくぐらい頭を下げてしばし拝んでおられた。神輿が老婆の元を去っても拝んだままで立ち去ろうとはしない。

 

「わたしゃ年だし、来年もまたお神様にあえるかわかりまっせん。無病息災ば願ごとりました」とインタビューに笑って答えてくれた。 

 

このような地味で派手さがなく、地域色が濃い文化財は参観者に人気がなく、この文化財も祭り関係者以外の参観者はいなかった。このままでは近い将来、後継者がいなくなり廃絶するとだろう考えられる。

 

このような廃絶が危惧される文化財は全国的に4,000件以上、半数以上がその危険性がある。これを救う手立て「参観者数を増やす」と答えた。

 

その方策は次の通りである。

 

当法人のビデオ取材⇒⇒

当法人がネットで公開場所や日時やハイライト映像を広報する⇒⇒

次の公開ではカメラマンや参観者が増える⇒⇒SNSなどで参観者が広報する⇒⇒

保存会が少し元気になる⇒⇒

2年目の公開ではさらにカメラマンや参観者が増える⇒⇒

保存会が大いに元気になる⇒⇒

継承に協力する若者が保存会に入る⇒⇒

保存会が更に元気になり祭りが昔通りに復活する⇒⇒

文化的価値が高まり上位指定となり知名度が上がる⇒⇒参観者が増える⇒

・・・・・

 

後日、DVDを制作して保存会長にお渡しした。

 

「ビデオに撮られたのは初めてじゃ。来てもろて、とても嬉しかった。みんなも喜んでいたばい」

「このDVDは村の宝とするばい。ほんとにほんどに感謝しとります」

と涙ながらの言葉に、私の方も胸にぐっときて、

 

 

「やって良かった。やって良かった」と心の中でつぶやいた。

 

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