プロジェクト概要

中退を余儀なくされているネパールの子どもたちが、
学校に通い続けられるように支援したい!

 

 はじめまして。国際協力NGOアドラ・ジャパンで勤務する小川真以(おがわまい)です。私はネパール事業担当として、山間部の医療施設の建設や地震被災者支援などに従事しています。


 大学卒業後に民間企業で勤務し、その後、青年海外協力隊としてネパールでコミュニティ開発に2年間従事しました。温かい人たちに恵まれて生活するなかで、もっと住民の目線になって町や村で暮らす人たちと関わり、彼らの生活を少しでも改善する仕事をしたいと思い、アドラ・ジャパンに就職しました。

 

 アドラ・ジャパンは2000年から、世界でも有数の最貧国ネパールの丘陵地帯・カブレ郡にある7校の学校に通う子どもたちに学費支援を行なってきました。支援をする背景にはネパールの子どもたちの3人に2人は学校の中退を余儀なくされているという厳しい現実があります。私たちはこれまで、学費を支払うことが難しい家庭で育つ子ども、毎年100人に支援をしてきました。彼らは支援によって学校に通うことができるようになり、学校でも立派な成績を残しています。

 

今回のプロジェクトでは、学校に通うことができなくなるかもしれない子どもたち、30人分の学費支援(3年分)をしてくださる皆様を募集します。教育は、夢をかなえるために必要な切符のようなものです。せっかく学校に入学しても、中退をしてしまえば将来の夢も希望も消えてしまいます。大きな夢を持っている子どもたちが、希望を持ち続けられるように、学費の支援にご協力をお願いします!

 

ネパール、パカ村にて
ネパール、パカ村にて

 

 

「まい、電気局の人が紙を置いていったんだけど、
私は文字が読めないから代わりになんて書いてあるか読んでくれない?」

 

 ネパールで聞いたこの言葉は、今も忘れることができません。

 

 2008年、ボランティアとして、ネパールで環境教育や公衆衛生の活動を行なっていた際、いつも巡回する学校の隣に住んでいたパンチャお母さんが私に領収書を見せて言った言葉です。

 

 私はその言葉を聞いて、お母さんの気持ちも考えずに驚いてしまいました。そして、パンチャお母さんは、私の様子をみてこう話をしてくれました。

 

「私の時代はね、女の子は教育を受けなくていいと親から言われて、学校に行くことができなかったの。周りのお母さんたちも、私のように読み書きができないのよ。買い物に行っても値段も読めないし、領収証に書いてある数字もわからない。海外に出稼ぎに行っている息子に電話をかけたいと思っても、数字が読めないからかけられない。だから、学用品の支払いで生活は苦しかったけれど、自分の子どもには教育は絶対に受けさせたかった。文字や数字が読めないことがいかに大変なことか、農作業以外の仕事ができないことがどんなに苦しいことか、私はわかっているから。

 

 私はそれまで日本で当たり前のように学校に通い、教育を受けてきていました。そして、当たり前のように、読み書きをしていました。この時、最低限の読み書きができるということがいかに大切なのかを、大好きなパンチャお母さんから教えられたのです。そして、この言葉で私は教育の大切さを痛感し、現在もNGOで働く原動力としています。

 

海外ボランティア時代にパンチャさんのお家で

 

 

問題は就学率の低さから、「中退率の高さ」へ。
その背景にあるネパールの子どもたちの現状とは?

 

 現在、ネパールの就学率(学校に入学する割合)は、パンチャお母さんの時代に比べれば大きく増加して94%にまで改善しています。学校に通うことができる子どもたちが増えていることはうれしいことですが、実は別の課題があるのです。それが、中退率の高さです。​

 

 ネパールの初等教育の就学率は年々増加していますが、卒業できずに中退している生徒が多くいます。135万人が1年生として学校に入学しても、5年生になる頃には入学時の半分の74万人ほどしか残りません。そして、8年生(日本の中学2年生に相当)になると、3分の1の55万人まで減ってしまいます。3人に2人は、学び続けることができないのです。(UNESCO(2012)、ネパール教育省 (2011))

 

 学校に通い、教育を受けるというのは、すべての子どもに認められた権利です。この状況を少しでも改善することが、今、ネパールとって重要な課題なのです。

 

 

学費支援を受けて頑張るネパールの子どもたち

 

 

キムタヒさん(13歳)
キムタヒさん(13歳)

 

 現在、8年生のキムタヒさん(13歳)は、2年前から学費の支援を受けながら、サラダ学校(カブレ郡)に通っています。キムタヒさんはお父さんとお母さん、お兄さんの4人家族。今はお父さんが病気で働くことができないので、お母さんが畑で採れたみかんや栽培したじゃがいもを売って生計を立てています。キムタヒさんの家を訪ねたとき、朝から食事の支度や掃除などすべての家事をしていました。学費支援がなかったらお母さんも学費をねん出することが難しく、学校に通い続けることは難しい状況です。

 

 キムタヒさんは次のように言います。

 

「小さい頃はかくれんぼやかけっこ、バドミンドンをするのが好きでした。今はお父さんが病気で働けないので、お母さんの負担が軽くなるように家の手伝いをたくさんしています。ご飯を作ったり、水を汲みに行ったり、水牛のえさを探したりして、時間があっという間に過ぎていきます。だから、友達と遊ぶ時間なんてありません。」

 

家事の手伝いをしながら宿題をするキムタヒさん

 

 

 「(ネパールでは停電が多いため)電気があるときはお手伝いが終わった夜に、宿題をしています。電気がないときは、朝早く起きて宿題をしています。文房具や制服の支援のおかげでお母さんの負担を減らすことができて、とても感謝をしています。お母さんは『女の子もちゃんと学校に行って、良く勉強をしなさい。将来きちんとした仕事に就くためには、今のうちにしっかり勉強をしないといけないのよ。』と話をしてくれています。将来は警察官になりたいです。警察官になって、人の役に立ちたいです。」

 

「警察官になりたい」将来の夢を語るキムタヒちゃん

 

 

子どもたちに学費支援をしたい!
皆様のご協力で、彼らの希望ある未来につながります。

 

 私たちはこのREADYFORのプロジェクトを通じて、学費支援を必要とする子どもたちに3年分の支援を届けたいと考えています。具体的な内容は、ネパールの子どもたちが学校に通うために必要な、制服(靴下、靴、カバンを含む)や教科書、ノート、鉛筆など文房具代、学校登録料(授業料)や試験受験料などの学費支援です。

 

 支援を届ける子どもたちは、アドラの現地支部であるアドラ・ネパールのスタッフが各学校と相談の上、学校に通うことを強く希望しながらも、家計の事情で通学し続けることが難しい子どもたちから選びます。

 

 私たちは2000年から毎年、学費を支払うことが厳しい家庭で育つ子どもたち100人に支援を届けてきました。しかし今、30人分の支援が足りていません。

 

 これまで学費支援を受けてきた子どもたちは本当に勉強熱心で、優秀な成績を残しています。例えば、10年生になると受験するネパールの難関試験であるSLC(中等教育修了資格試験)の合格率は平均約40%に対して、支援を受けた子どもたちは合格率が90%(3年間で51人が受験、45人が合格)でした。

 

学校に通い続けられるように支援し、多くの子どもたちの未来を拓いていきたいです。

 

 

 これから、皆様から応援いただく子どもたちは、3年後も学校に通い続けられるよう、継続的な支援プログラムで卒業までサポートしていけるように計画をしています。教育を受け、文字の読み書きや計算、英語ができるようになることは、子どもたちの未来に大きな変化をもたらします。

 

 パンチャお母さんが言っていました。

 

「読み書きができないのは私たちの世代で終わりになるといいわね。誰かに頼まなくても請求書や手紙が読めるようになったら、私だってオフィスで仕事したいわ!」

 

パンチャお母さんも望むように、教育を受ければ読み書きができるようになり、仕事の幅が広がります。多くの子どもたちがチャンスをつかむことができるよう、このプロジェクトへのご支援をお願いいたします!

 

彼らの笑顔のために、ご協力をお願いします!
子どもたちの笑顔のために、ご協力をお願いします!

 

 

***リターンについて***

 

*心を込めたサンクスメール
*活動内容を紹介するパンフレット
*ADRAサポーターだけに限定配信!世界各地の活動を毎月お届けするADRAのメールマガジンをご案内します!(メールマガジン、毎月末に発行)

 

 

*クラウドファンディング達成イベントへの参加権

※当日はネパールとSkypeをつなぐ形で小川も参加させていただきます。

※8月17日夜、都内で開催予定です。教育支援を受ける子どもたちとの交流も予定しています。

 

*子どもからのサンクスムービーをお届けします。

※ご支援者の皆様だけに向けた感謝のメッセージを動画にてお届けします。


*ネパール女性手作りの小銭入れ(写真はイメージです)

 

 

 

*ネパール女性手作りのポーチ(写真はイメージです)

 

 

今回リターンとしてご用意しております小物は、ネパール女性の自立を支援する団体「WSDO」(Women’s Skills Development Organization)で作られたものです。WSDOは、女性の自立支援を目的として職業技能訓練やフェアトレードを行なっている団体で、 病気や障害のある女性、シングルマザーの方などが訓練を受けることができます。

 

商品は、訓練を受けた女性たちによって手染め・手織りされ、一つずつ丁寧に作られています。WSDOの商品は、親しみやすいデザインであることに加え、女性の自立支援にもつながることから世界中で愛されています。

 

*教育支援を受けているネパールの子どもたちからのポストカード(写真はイメージです。)

 

 

*子どもにあなたからのメッセージカードを届けます。

※子ども宛のメッセージカードをADRA Japanにお送りいただき、スタッフが責任をもってネパールの子どもたちに届けます(12月を予定)

 

*教育支援を受けている子どもがあなたに当てた感謝を伝えるメッセージを動画にてお届けします!

 

*ネパールの学校からの感謝状(額入り)

 

 

 

*学校で子ども達が使うホワイトボードにお名前を記入して寄贈

 

 

 

*ネパールの教育問題について、ネパール料理を食べながら考える会にご招待(交通費別途)。都内で開催予定です。

 

 

 

*インターネット電話(スカイプ)で支援先の子どもと話せる権利

 

 

 

◆参考文献

・小畑一(2003)『ネパールの教育の現状と発展阻害要因』長崎大学教育学部

・UNESCO(2012)UNESCO Institute for Statistics

・ネパール教育省(2011) Flash Report 2068(2011-012)

・ディヌ, バズラチャルヤ(2015)『ネパールにおけるEFA目標達成の現状と課題』お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学論叢 


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