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重い障がいをお持ちの方たちのマイ・ソングCD制作費にご支援を!

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支援総額

204,000

目標金額 609,000円

支援者
10人
募集終了日
2015年4月14日

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プロジェクト本文

重い障がいをお持ちの方たちのマイ・ソングCD制作費にご支援を!

 

はじめまして!MTN心のおしゃべり音楽工房を主宰しております、日本音楽療法学会認定音楽療法士の中井深雪と申します。横須賀で生まれ、1歳半で世田谷の父の実家に戻って以来、ずっと世田谷区内に住んでいます。

 

3歳で童謡という童謡は全部空で歌っていたという私は、音大を出てミュージカルを学び、コーラスグループの一員として歌って踊る舞台を経験しました。そして結婚・出産で一時好きな仕事を辞めて家に入らなければならなくなった私は、1995年6月29日に「音楽療法」に出会います。

以来20年間、音楽療法一筋で、主に発達障害をお持ちのお子さんたち、精神科の患者さんたち、知的障がいをお持ちの社会人、重度重複障がいをお持ちの成人のみなさんなどの臨床を重ねてまいりました。

 

音楽療法とは、音楽を用いて、病や障がいゆえに、適切かつ思い通りには言葉がコミュニケーションに使えない不自由をお持ちの方との双方向交流を回復させてゆく心理療法です。相手や周囲が何を考えているか解らないことが不安や恐怖、問題行動などにつながってしまうような方も対象です。自閉症スペクトラムのこどもたちと壁のない心のつながりを築くことや、お一人では外出できない重度の認知症の方が忘れてしまったと思い込んでいるさまざまな長期記憶にアクセスして、豊かな思い出を取り戻すきっかけを作り出すことなどには、20年前とは違って今や、特に数多くの実績が報告されています。

 

音楽療法ってご存知でしたか?ーまだまだ知られざる音楽療法、一人でも多くの方に知っていただいたり、届けられるしくみを作るお手伝いをしていただけませんか?

 

 

 

音楽療法士は国家資格ではありません。

だから、受けられる方が限られてしまうのです。

 

現在、音楽療法士は主に病院や施設の中で働いていて、ほとんどがグループ~集団の音楽療法を行っています。しかし私が開いている音楽室では、個人療法専門の本格的な音楽療法を17年間も続けてこられました。それはスタジオとして金銭的な負担がなく使わせてもらえる音楽室を利用できるからです。

 

そんな音楽室には、生活に何かご不自由のあるお子さんとそのお母さまが多くいらっしゃいます。お子さんが個人療法に音楽室までお見えになれるのは、もちろんお母さま方やその周囲のご家族のご協力があってこそ。

一方、お年寄りだと、ご一緒に付き添ってきてくださる方もなかなかいらっしゃらないし、一人ではなかなか通いきれない、という方が多いでしょう。

 

成人の対象者の方々は、その経済的なご事情も考えると、病院や施設でしか音楽療法を受けられません。ましてや、個別にカスタマイズされた音楽療法などなかなか受けられませんから、バスで送迎のある施設などで音楽療法を体験されて「こんなチーチーパッパの音楽療法など、やめてくれ!」とおっしゃる男性ご高齢者の声も、そこここで聞こえてまいります。…お気持ち、お察しいたします。。。

 

 

ある最重度重複障がい者通所療育施設のこと

 

そんな中、もうかれこれ20年間、月2回ずつ伺っているある最重度重複障がい者のための通所療育施設があります。私が音楽療法士として初めて入れていただいた施設で、医療的な介入の必要な極めて重い障がいをお持ちの方々が多く来られます。1日におよそ10~15名の利用者さんがいらっしゃる施設ですが、私が20年通っていて4、5人しか、お話ができる利用者さんはいらっしゃいませんでした。

 

ですが、支援員さんたちの「抱っこ」無しには介助できない方たちだけのための施設ですので、当然利用者さんと職員さんたちとの心と心の関係は、とても深いものになります。

しかしこの20年間にその職員さんたちと私は、いったい何人の方との永遠のお別れを経験したことでしょう。

こんなに医学が進んでいても、ここの方々がいざ亡くなる時は、いつもあまりに急なのです。だから、日々帰宅する利用者さんたちを見送る職員さんたちは、毎日を「一期一会」と思って接しています。

 

そんな施設に、40代のある女性がいます。

20年前、初めて伺った時からいてくれて、今も懸命に生き、愛するご家族との生活の中で、今もご家族に期待をさせてくださっています。突然言葉を発することがあったり、一人でスプーンが持てることがあるようになったりと、まだ不確かなのかもしれないのですが、「発達・向上」を続けていらっしゃるのです。

 

でも、職員さんが彼女に頼んだからといって何かおっしゃってくださるということはありません。音楽も久保田利伸さんとか、ソウルフルなのからラフマニノフまで大好きで、家では声をたくさん出してマラカスを振ってずっと踊るようにノリ続けたりしているそうなのですが、施設の音楽療法ではそういう様子もコンスタントには見せてくださいません。ツボがどこにあるか、まだ見出せないのです。

 

よくこうした障がいの重い方々の中には、子どもの頃は歩いていた、とか元気に騒いでいた、とかいう方がいらっしゃいます。しかしその方は虚弱体質で、入院ばかり繰り返していらしたのだそうです。だから今になって、入退院が多いのは相変わらずながら、ここまで生活技能が上達し始めてくれるなんて、ご家族からしたら、本当に思いがけないくらい素晴らしいことなはずです。

 

そこで私は、この方との永遠の別れが来る前に、ご家族も職員さんも音楽療法士もいつでも等しくこの方と繋がることのできる「歌」を作ってCDにしておきたいと思いました。

早速、施設の所長さんに相談したところ、音楽療法の有用性について深いご理解があり、すぐに私の希望に賛成していただくことができました。

 

 

機材がない! お金がない! …

日ごろ音楽療法士が受け取れる報酬はギリギリの人件費だけなんです。。。

 

でも、CDを作るにはレコーディングが必要です。

 

私はかつて、東日本大震災の復興支援ソング♪「天と大地の子守唄」を全員手弁当で制作した際、曲の編曲、演奏、レコーディングをご一緒に手がけてくださったギタリストの澤田卓也氏にいただいたご協力を思い出し、相談してみました。

 

 

 

そして、このプロジェクトを実行するために今、音楽室に無いものの中で最低限必要なものを教えてもらいました。

すると、高性能のマイク4本とあと2本のブームマイクスタンド、

これに見合ったアンプミキサー1台、
澤田さんが使えるMacintoshのOSの新しいノートパソコン1台、
外付けCD(DVD)ドライブ、
共有できる音楽制作ソフト1つ、が必要なことが判りました。

 

でもこれらを買うのに、40万を超える出費になることも判りました。

それは今の私には到底無理な支出です。

音楽室での個人セッションは、私ともう一人、2名の音楽療法士で、他、3名のチームで伺っている施設もありますが、私たちに支払われるのは1セッションいくら、という音楽療法士の人件費と交通費だけです。音楽室から持ち込む大量の楽器類の購入もメンテナンスも、これまですべて自腹でここまで来たからです。

 

でも個人療法のお子さんのお母さまも施設も、保険のきかない音楽療法を受けるために、ご家庭や施設の年間予算を一生懸命やりくりしてくださっていてやっと続けてきてくださっているので、どちらにもこれ以上のご負担はかけられません。

さらに、私も若い音楽療法士たちも、そんな中やっと食いつないで来ています。中にはバイトをしないと家賃が払えないからとオーバーワークでギリギリの生活をして頑張っている子もいるので、これ以上ノーギャラで時間を空けることができません。

 

音楽療法は、個人療法も集団療法も、それぞれ1セッションごとに音声またはVTRで録音・録画記録をします。その後、ケースファイルへの記録・評価とアセスメント、そして次のセッションへの計画が必要な心理療法です。1セッションが60分だとするとその1セッションのために前後併せて3時間はかかる、という仕事なのです。

 

長時間かかるのは、今はまだ何が対象者をよりよく変えて行けているのか、という評価ポイントに個別性が強くて、その効果の立証方法が科学的に確立されていないため、詳細な臨床研究を同時並行で続けながらのアプローチをしなければならないからです。でも、これがあるからこその専門療法で、これがあるからこそ、対象者が音楽療法を必要としてくれているのだと、私は考えています。

でも、もし今回のこのプロジェクトを一つでも成功させることができたら、この先、もっといろいろな方の歌を作って差し上げられるかもしれません。さらに、健康なご支援者と音楽療法とをつなぐ何かの絆も、新しくできていくかもしれません。

 

今回対象の女性以外にも、同施設には、私が現役のうちにその方の生きてきた人生を歌にして差し上げておきたい、とずっと思ってきた方は何人もいらっしゃいます。さらに世の中には、経済的な事情で音楽療法を受けに来られない方、他人と顔を合わせることが難しいほど深刻な状況にある方もいらっしゃるでしょう。

 

もしかしたらそんな方たちにも、お電話でお話を伺うだけで歌を作って差し上げられるかもしれない。そうしたら、それはもしかしたら、新しい音楽療法の形になるかもしれません。

 

 

そんなある日、Readyforから「エンターテイメント特集に応募してみませんか?」というお誘いがありました。

 

費用を、Readyforで集めさせてもらえたら!

そう、思いました。

集めたい費用は、機材費と人件費と、そして支援してくださった方をお招きして、私が昔からやってみたいと思っていた謝恩イベントをやりくりを工夫して行うための費用の最低限度を算出し、605,580円。…ただでさえこのままでは誰か食い詰めて、音楽療法士として生きて行けなくなるかもしれないような一介の音楽療法士が一人で集められる資金ではありません。
(本当に、生活していけなくて資格を手放してしまう音楽療法士が後を絶たない現状なんです!)

 

でも、お約束します。

もしこのプロジェクトを1回でも実行できたら、今度はそこで取得した機材を使って、新しい対象者を募って、ご支援者のご希望があれば公募だってして、今後もそうした歌づくりの音楽療法を必要とされている方々のお役に立つCDを作って「遠隔音楽療法」ができるようにしていきます。

 

(私が借りている音楽室です。)


私が現在持っている機材はグランドピアノと、Rolandの7万くらいのシンセサイザーと、生ドラムセットと、安売りしてたマイク、一番値段が安かったパワーアンプ、たくさんの小楽器(手で持って鳴らせる、主に打楽器)と、スペックの高くないパソコンです。

 

また、音楽室はほぼ完全防音で、1階以上に住んでいる人にさえ、ここで出す生ドラムの轟音は聞こえません。天と大地の子守唄 も、この音楽室でドラムセットの振動を止め、電話線を抜き、インターホンの音量をOFFにして録音しました。見た目の体裁を問わなければ、十分レコーディングスタジオになるところなのです。

 

だからあと、直接CDを作るための録音に必要な機材とその機材をコントロールするためのちゃんとしたパソコンさえあれば…。

 

みなさま、どうかご支援をお願いできないでしょうか。

 

 

音楽で思いを伝えるために、音楽療法を行っています。

 

私が音楽療法に出会ったのはちょうど20年前、阪神淡路大震災のあった1995年でした。1998年7月に実家に今の工房の前身である、非営利団体 MTN世田谷対話音楽工房 を発足し、上馬5丁目音楽室を始めました。少数気鋭の音楽療法士たちとともに、個人へのセラピーだけでなく、さまざまな施設に出張しセラピーをチームで実施してまいりました。そして、2012年に団体名を改称し「MTN心のおしゃべり音楽工房」となりました。

 

 

 

この工房では、コミュニケーションに障がいがある方のために音楽を提供しています。

そして、一生おしゃべりができないかもしれないと思われていたお子さんが言葉が出るまでになったり、自傷が止まらなかったお子さんが落ち着いたり、4回も脳梗塞をされたことのある音楽教育家のご高齢男性がイタリア歌曲やドイツ歌曲を歌い切れるまでに回復されたり、とたくさんのドラマを生んできました。

 

でも、
もうお話ができなくなってしまわれたお年寄りのご家族。
余命を告げられているがん患者さんとそのご家族。
これらの方々と親しい方々。
ご自身の遺書として曲を作りたい方など…。

まだまだ、音楽療法に出会っていただきたくても出会っていただけていない方が、日本にきっとたくさんいらっしゃるのだと思っています。

 

もし、今回歌を作らせていただく女性が、いつでもどこでも誰かがその歌を歌うと、一緒に歌ってくれることが確かめられるようになったら…。私たちが日々当たり前にしている言葉での会話はできないままでも、きっとこれから何年も、リアルに喜びを分かち合えるのではないか、と考えています。

 

言葉のない方にでも、歌でならご家族の気持ちが伝わることもよくあります。中には音楽で何かの奇跡が起こる、ということもありえないことではないのです。

 

 

音楽療法を受けていただいた方に深い喜びを届けたい。

 

今、この瞬間に、人には言えないような深い怒りや悲しみを背負っていらっしゃる方に、音楽療法を受けていただくことで、同じくらい深い喜びをお届けできたら、と心から願っております。

 

そして、こうした方々の人生の1ページを支援してくださった方々も、対象者の方の曲に秘められたエピソードの断片に触れていただくことで、ほんの少し、対象者とそのご家族の思いを共有していただくことができたら…。

 

今ようやく、再び横に繋がろうとする意識が甦り始めた日本の社会の隙間に、生きることの意味を分かち合える大切な何かの種が宿るのではないかと思うのです。その「何か」とは何なのか、答えは是非、第一回 音楽療法イベント「very vary song & music」を実現させることでご一緒に見つけませんか!

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 引換券について ■■■■■■■■■■■■■■■
ご支援いただいた皆さまには下記の引換券をお送りします。

 

A券 弊団体代表者からの即興BGM付ボイスサンクスメール 
B券 プロジェクトで制作した楽曲のCDとエピソード および ご希望者にはHPに謝辞とお名前の掲載 

C券 弊団体主催の音楽療法イベント「very vary Song & Music」へのご招待券
D券 弊団体主催の個人体験音楽療法への無料ご招待券
E券 弊団体代表者との音楽療法トークのための会食会

 

◎3,000円のご支援をくださった方には A券を

◎5,000円のご支援を「くださった方にはA券とB券を

◎10,000円のご支援をくださった方には、A、B、C券を

◎30,000円のご支援をくださった方には、A,B,C,D券を

◎50,000円のご支援をくださった方には、A~E券までのすべてを

 

お送りいたします。

 

 

現在、MTN心のおしゃべり音楽工房は、地域の方や通える範囲の施設の方々のために活動し、実態は非営利事業として音楽療法とその研修のみを行う団体として活動しておりますが、もう少し広い視野に立って、少しでも多くの方に良質な音楽によるセラピーをお届けできるようになるためにも、と、NPO法人を目指しております。

一人でも多くの音楽療法ファンと出会い、一人でも多くの方と音楽の絆で結ばれる世の中になっていくことに貢献できるよう、これからも情熱を注いで頑張っていきます。

 

音楽療法を、お一人でも多くの方に応援していただけますように!

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プロフィール

音大卒後TVやミュージカルの舞台経験を経て1995年音楽療法に出会う。1998年度全日本音楽療法連盟(現 日本音楽療法学会)認定音楽療法士。

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リターン

3,000


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①弊団体代表者からの即興BGM付ボイスサンクスメール

支援者
4人
在庫数
制限なし

5,000


alt

①に加えて
②プロジェクトで制作した楽曲のCDとエピソード(依頼者の個人を特定できないように配慮した内容) および ご希望者にはHPに謝辞とお名前の掲載

支援者
1人
在庫数
制限なし

10,000


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①②に加え
③弊団体主催の音楽療法イベント「very vary Song & Music」へのご招待券

支援者
3人
在庫数
制限なし

30,000


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①②③に加え
④弊団体主催の個人体験音楽療法への無料ご招待券

支援者
1人
在庫数
制限なし

50,000


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①②③④に加え
⑤弊団体代表者との音楽療法トークのための会食会

支援者
1人
在庫数
制限なし

プロフィール

音大卒後TVやミュージカルの舞台経験を経て1995年音楽療法に出会う。1998年度全日本音楽療法連盟(現 日本音楽療法学会)認定音楽療法士。

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