MDM-1 Fox

写真提供: Team Red Fox II

 

 

鐘尾みや子様からのメッセージ

 

2002年から約10年あまり、グライダー・エアロバティック・チーム“Red Fox”として、曲技専用グライダー“MDM-1 FOX”でのパフォーマンスフライトを提供してきました。イベントのハイライトとして人々の空への夢と憧れをかきたてるもので、皆さまから「ありがとう!」、「素晴らしかった!」とのお言葉をいただくたびに、やりがいを感じていました。

 

 

 

パフォーマンスフライトを実施するTeam Red Fox II。

写真提供: Team Red Fox II

 

 

しかし、一見華やかにみえるその一方では越えなければならないハードルがいくつもあり、一番大きいものが資金です。整備費や駐機料、保険などの年間維持費に加え、イベントごとの輸送費や滞在費、曳航機の手配などにかかる費用は、一人だけでは飛ばせないグライダーであるがゆえの宿命でもありました。

 

 

 

曲技飛行に向かうMDM-1 Fox。

写真提供: Team Red Fox II

 

 

飛行機は一人で飛ばすことができますが、年間維持費はグライダーの比ではありません。特にゼネラルアビエーションが未発達の日本ではすべてのコストが高く、エアロバティック機を維持するのは並大抵のことではないと思います。そのために、日本で登録されているエアロバティック機は数機しかなく、私たちがエアロバティック・パフォーマンスを目にする機会は限られています。

 

 

 

出発準備完了!

写真提供: Team Red Fox II

 

 

今回のプロジェクトは、このような日本の現状に何とか突破口を見いだそうと、アメリカ在住の高木雄一氏によって計画されました。日本にある、オーナーが大切にされている機体を拝借するのにも限界があり、自分がすべての責任を負うことができる機体を持ち込むのが最良の方法ですが、アメリカから機体を運ぶとなればかなりの費用を覚悟しなければなりません。

 

 

 

Loop! 歓声が聞こえるようです。

写真提供: Team Red Fox II

 

 

日本に活動拠点を持たない高木氏がスポンサーを見つけることも難しいため、実現のための最低限の費用のみについて、クラウドファンディングで広く皆さまのご支援をいただけたらと考え、このプロジェクトを立ち上げました。クラウドファンディングは100%以上の資金が集まった場合にのみ成立となります。期限まであと10日、ラストスパートのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

初めての滑空機での曲技飛行。世界選手権に参戦する梶氏に指導をお願いしました。

写真提供: Team Red Fox II

 

 

高木氏には数年前にMDM-1 FOXに乗っていただき、パワーを持たないグライダーのエアロバティックがどのようなものか体験していただきました。その後、高木氏がご自身のエアロバティック・チームを立ち上げる際に、チーム名をヒントにしても良いかとの打診があり、同じ道を歩む者として快諾しました。残念ながらグライダー・エアロバティック・チーム“Red Fox”は後継者不足のため昨年その活動を終えましたが、私たちの想いをREDFOX Airshowsが引き継いでいっていただけたら大変嬉しいです。

 

 

 

Pitts Special S-2Cで曲技飛行へ。

写真提供: 鐘尾みや子様

 

 

鐘尾みや子(かなおみやこ)
一般社団法人日本女性航空協会理事長、公益社団法人日本グライダークラブ理事。FAI(国際航空連盟)CIVA(エアロバティック委員会)公認のインターナショナルジャッジ。1993年よりカリフォルニア州で飛行機のエアロバティックトレーニング、アリゾナ州でグライダーのエアロバティックトレーニングをそれぞれ開始、2012年より高木雄一氏に師事。

 

 

 

鐘尾みや子さんと曲技飛行をご一緒しました。

写真提供: 鐘尾みや子様

 

 

鐘尾みや子さんとお会いしたのは2008年にオレゴン州で行われたWAAC(世界アドバンスド曲技飛行選手権)でのことでした。鐘尾さんは日本代表として参加した内海昌浩選手にチームマネージャーとしてサポートし、私はメカニックとしてご一緒したことが始まりです。お互いの夢を、日本の航空業界や曲技飛行界の展望などを語り合いました。

 

夢を追いかけることは確かにすばらしいことですが、その道程では多くの犠牲があります。私自身にも数々の犠牲がありましたが、同時にたくさんの方々から手を差し伸べていただきました。これからも、多くの夢追い人に微力ながら手助けをしていきたいと思います。

高木雄一