呂500、伊121、呂68の三艦を発見しました
皆様、ご支援ありがとうございました。おかげさまで、プロジェクトは、呂号第500潜水艦、伊号第121潜水艦、および呂号第68潜水艦の発見と、それらの正確な位置の計測と現状を調査することに成功いたしました。呂500を発見し、それの確証を得たときには、万感胸に迫るところがありました。本当に有り難うございます。調査の様子は、ニコニコ生放送にて同時中継しましたので、ご覧になった方も多くいらっしゃると思います。現場の臨場感と調査作業への一体感を味わうことができたのではないかと思います。同時中継ではなくなってしまいますが、今出もタイムシフトでごらんいただけますので、ぜひご覧ください。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv313510754
また、成果の記者発表を7月3日10時からおこないました。その模様もニコニコ生放送にて見ることができますので、ぜひご覧ください。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv314099049
私たちの活動は、ボランティア活動としておこなっています。そこに、多くの方々からのご支援をいただける、ということは、私たちの活動が自己満足のものでは決してなく、多くの方々から支持されている、という使命感を感じさせるものです。海底調査、とくに沈没船の調査は困難がつきまといます。困難を克服して成果をあげることができたのは、ご支援を戴いた方々からの強い後押しによるものであると思っています。本当に有り難うございました。
本プロジェクトは、2017年におこないました「伊58呂50特定プロジェクト」に続く第二弾です。皆様方のご支持を得たことは、次の第三弾、第四弾へと進展させていくことの根拠になります。他の組織では決して出来ないことをやっている、という使命感に燃えて今後とも努力いたしますので、引き続きよろしくご声援ください。
若狭湾に沈む三艦の潜水艦の位置(緯度経度)と水深は、今回のプロジェクトにより
呂500 35度43.4184分 135度22.2559分 88m
伊121 35度43.8253分 135度21.9513分 91m
呂68 35度43.1189分 135度23.0870分 83m
と分かりました。これが私たちの目指していたゴールです。お約束通り、ゴールに到着いたしました。丹後半島と冠島の中間あたりです。
各潜水艦は、大きな破損がなく(五島列島沖合の海没処分潜水艦群については殆どの潜水艦が大破しています)、原型を留めて沈んでいました。
この艦が呂500であることの決め手は、舳先にあるムアリング・ホールです。係留索を通す穴ですが、他の2艦にはこれはありません。また、艦の長さもぴったりです。艦橋の形がよく見えています。右側が舳先ですが、そこに潜舵が写っています。
艦橋の映像は、流れが強くて全体像をおさえることが難しかったのですが、ユーボートの艦橋の特徴を捉えている映像を得ています。
次の画像は、伊121のマルチビームソナー画像です
次の画像は、呂68のマルチビームソナー画像です。図の縮尺を統一していないので紛らわしいのですが、伊121の全長は85m、呂68の全長は76mです。呂500は77mです。
調査結果は、8月5日日曜日午後に横須賀にある記念艦三笠の講堂にて、成果発表講演会を開催する予定です。また、舞鶴や福井での講演会も検討中です。
いただいた経費は、用船費、交通費、運送費、広報費などに利用させていただきました。これからは、得られたデータをベースにT-Shirtsを作ったりして結果の広報活動に努めます。T-Shirtsのリターンにご期待ください。さらに、きちんとした報告書を作り、結果を後生に残していきます。
最後に、ご支援くださいました方々に改めて深く感謝申し上げます。