日本の精密加工技術を結集して、オートバイ世界最速記録更新に挑戦！

万難を乗り越え、ついに悲願達成！SMCチームは2019年に打ち立てた世界最速記録3部門をすべてを超えました！しかし近兼は納得いかないようす。そして、まさかの行動に出ます！
陸上競技の100m走にあるように、新記録と言っても9.96秒が9.95秒に塗り替えられるように、本当に僅差です。世界の争いでは力が均衡するためギリギリの戦いになります。大幅に一気に記録が更新されるということは稀です。この日、更新されたレコードは1.2マイルほど。つまり2km/h弱の記録更新でした。
近兼は、ここで暴挙とも言える賭けに出ます。この新記録を捨てて、さらなる高記録を目指して競技を続けることを選びました。
これにはFIMの皆さんも周囲の選手もビックリ！「レコードが出たのに捨てるなんて…」と唖然とした様子。しかし、秋田でのテスト結果や、今まで積み上げた4年間の実績で、まだ行けるはず！と、この記録を捨てることにしたようです。実は、記録認定するためには、以後マシンがFIMの管理下に置かれ、エンジンも開封され排気量測定など、ドーピング検査のような車検を受けなければなりません。となると、もう今年の走行は終了となります。まだ行けると読んだ近兼は記録を捨てて、次に挑む決意をしたようです。
しかし、もし以後の記録がこの数字に届かなければギャンブルは大失敗。せっかく得られたはずの３つのレコードは帳消しとなります。さらなる記録更新か全くの０か……。果たしてボンネビルのスピードの神はSMCチームに微笑んでくれるのか！