プロジェクト概要

(9/23追記)

 

皆様の温かいご支援により募集終了まで10日を残し、無事に目標金額を達成することができました。皆様に心より御礼申し上げます。

 

皆様からのコメント、応援メッセージ、いただく言葉一つ一つから、多くの方に応援されていることを改めて感じ、本当にありがたく思っております。またSOSフランスからも、遠い日本でのクラウドファンディングに大変嬉しいとの感謝の言葉をいただきました。

 

しかし、実は、船の1日の運航代は11,000ユーロ=150万円弱の費用がかかります。クラウドファンディング以前の寄付で20万円、そして今回のReadyforで100万円集めることができたのですが、あと、30万円足りていない状況です。当初、プロジェクト達成を第一に考えて現実的な100万円を設定していましたが、期限の10月2日までひきつづき募集を募り、最終的に必要な150万円を目指していきたいと考えております。


どんな形でも構いません。もう少しだけ、地中海にとどくようにご協力いただけないでしょうか?

一人でも多くの命を救えるように、そして沢山の応援してくださる方の支援が地中海を生きたいと渡る人々のために……

小島毬奈

 

 

日々、地中海で失われる命。遠い日本からでも、同じ人間としてできること。

 

はじめまして、小島毬奈です。現在、医療系NGOの一員として南スーダンに駐在し、助産師として働いています。

駐在先での日々について、ブログも書いています。

 

昨年冬は「地中海捜索救助船」で任務に当たっていました。アフリカからヨーロッパを目指して、命がけで地中海を渡ってくる難民たちを救助する船です。私が働いていた大型救助船では、私の所属するNGOと「SOS Mediterranee(メディテラネ)」という市民団体が共同で任に就いていました。

 

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難民一人一人を人の手から手で救助する救助隊。

 

その時、SOSのメンバーが昼夜問わず、雨の日もどんな時も懸命に救助する姿を目の当たりにし、本当に感銘を受けました。大きなNGOと違い、決して資金にも恵まれていない中で、こんなにも必死で活動を続けている団体がいるのか、と。

 

今、私は地中海の現場を離れていますが、せめて遠くからできることということで、彼らに寄付金を送りたいと思っています。

 

以前も個人的に周囲に寄付の呼びかけをし、20万円ほど集めたこともあるのですが、このたびはそれにもっと広がりをもたせたいと、クラウドファンディングを立ち上げました。何よりこのプロジェクトを通して、SOS Mediterraneeの活動について、そして地中海を命がけで渡る難民の現状について伝えたいと思っています。

 

■ SOS Mediterranee とは?

2016年2月設立の、ヨーロッパの市民団体。オペレーションセンターがあるのはフランスとドイツ、イタリア。シチリア島カターニャを拠点とし、ローマにある海上救助統活センターの指示、協力のもと、地中海で人命救助を行っています。2017年7月現在まで、1万人以上の難民を救ってきました。

公式サイト

公式Facebook

 

3週間ごとに入れ替わるチーム。メンバーの国籍も様々。


 

たまたま生まれた国が違うだけで、私もあのボートの一人だったかもしれない。

 

2016年、リビアから地中海を渡りイタリアを目指した難民は、20万人にも及びます。私自身は、2016年11月から2017年1月まで地中海捜索救助船で働いていました。NGOで6度目の派遣でした。

 

船内では、主に女性と子どものケアに当たりました。妊婦や生後数日の新生児も多くいましたが、そこで彼女たちから聞く話は想像を絶するものでした。性的被害からの妊娠、家族を目の前で殺された、学校にも行ったことがない。騙されてリビアに仕事を求めてやってきた末に、人身売買の闇に落ちてしまった人たち。ぎゅうぎゅうに人が乗った粗末なボートは沈没寸前、ガソリンが漏れて化学やけどを負っている人、すでにボートの底で押しつぶされて亡くなっている人もたくさん見ました。

 

天候が悪い時には救助は難航。特に雨や大波の際にはより一層緊張が走る。

 

例えば、船の中でのお産も経験しました。その人はナイジェリアから逃げてきた女性でした。夜中に救助された彼女は、大きなお腹をしていて、いつ産まれてもおかしくなさそうな妊婦でした。胎児が元気なことは確認できたので、無事に2日間を船で過ごしイタリアに着ければ……と休息を促した矢先の明け方。陣痛が来て、昼過ぎに元気な赤ちゃんが産まれました。

 

船での出産は多くはないもの、ボート内で出産し、へその緒が繋がったままの状態で救助された母子もいます。たまたま生まれた国が違うだけで、私もあのボートの一人だったかもしれない。そう思うと、居ても立ってもいられませんでした。

 

私は1月には地中海を離れ、いったん日本に帰ってきたのですが、その後も「あの人たちの助けになりたい」「自分にできることはなんだろうか?」という思いは強くなる一方でした。しかし、もう一度あの現場に行きたいけれど、人事の都合やビザの都合ですぐに再派遣とはならず。

 

船の上で生まれた赤ちゃんに一時保護施設へ会いに行った時。
難民としてイタリアに住むのはそう簡単ではない。

 

無事に生まれて一安心。3.1kgの元気な男の子が生まれました。

 

そこで思い当たったのが、同じ船で共同任務に当たっていたSOS Mediterraneeへの寄付です。

 

日本に帰ってきてから、まずは個人的な寄付金集めから始めました。講演会をしたり友達に話したりすると、予想以上にたくさんの人が興味を持ってくれ、少しずつ寄付が集まり始めました。ただ、やはり完全に身の回りの口コミベースでは広がりにも限界があります。

 

もっと多くの人に、地中海の現状を知ってもらいたい。難民に馴染みのない、島国日本人にもっと世界を見て考えるきっかけになったら……。その思いで、今回クラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

救助の様子

 

緊急時にはヘリコプターで重症患者を搬送することも。

 

 

「SOS Mediterraneeに」寄付する理由

 

私が、小さな市民団体であるSOSの活動にこれほどまでに入れ込んでしまうのは、3ヶ月間活動を共にしてきて、その熱意に圧倒されたからでした。

 

何しろSOSは、あの船でしか活動していません。「あの船で救助活動がしたい」人だけが働いている。「働きたい人」の長〜いウェイティングリストがあるらしく、みな同じヨーロッパで起こっている悲劇をなんとかしたいという熱意だけで来ています。


だから、船上で働くスタッフの技術やモチベーションはとても高いように感じました。「自分は『ここで』働く!!」というフォーカスが定まっているんです。そこは、たくさんのプロジェクトを扱っていて、短期間であちこちに派遣される大きなNGOとは違うところです。

 

救助された者同士、仲良く肩を寄せ合い、イタリアまでの2日間を過ごす。


しかし、SOSは小さい団体ゆえ、資金調達には苦労しているようです。1000人乗せることができる船を運行するには、1日11000ユーロ(約120万円)が必要です。それを、私の所属するNGOとSOSで折半して払っています。60万円というのは、SOSには大きな負担です。また、レスキュー隊の給料は1日36ユーロ(約4000円)。決して高くありません。

 

だからこそ、今私ができる最大の支援は寄付金を送ることだと思っています。今回のクラウドファンディングで集まったお金は、Readyforの手数料を除き、全額ユーロに替えて送金します。Readyforからの入金後、1週間以内にSOSのWEBサイト経由で入金予定です。

 

イタリアに着いてからが、彼らの第二の人生のスタート。

 

 

いつの日か、救助船が働かなくていい日が来ることを願って

 

日々、途切れることなくたどり着く難民たち。救助活動がひと段落すれば、またいつもの水平線が広がり、船から見える一面の朝日や夕日は息を呑むほどの美しさです。しかし同じ場所で、胸が苦しくなるほどの残酷な現実が起こっていて、少しすればまたその日常がやってくる。私も、港に着き下船していく彼らの背中を見ながら「いつの日か、この救助船が働かなくていい日が来ますように」と祈る想いでした。

 

日本人にも考えてもらいたい。

いつ産まれてもおかしくない、身重の体で命をかけた旅に出ますか?

産まれて間もない赤ちゃんを連れて一人で未知の行き先を目指しますか?

レイプされるかもしれないと分かっていてもその旅に出ますか?

私は、地中海でそのようなたくさんの女性に会いました。終わりの見えない紛争、爆撃から逃れるため、人間らしい生活をするために、子どものために、希望を求めて苦渋の決断をして海を渡って逃げてくる人たちがいます。

 

1000人近い難民を乗せると、足の踏み場もないほど。
それでも、命には変えられない。

 

私自身も、また船に戻って働きたいと希望を出しています。上陸後の難民の流れなどまだまだ課題のたくさん残っているプロジェクトなので、1年経ってどうなっているのか気になっています。もし船の仕事に戻れなくても、今の人道支援の仕事を続け、陰ながらSOSの活動を支えていけたらと思っています。

 

ヨーロッパでは難民に対する逆風も強く、港では地元民にいい顔をされないことも多くありました。船自体が攻撃されることもありました。それでも、一人でも多くの命を救うために。どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

18歳以下の若い女性も多い。
イタリアに着いても人身売買の闇に落ちないで欲しいと願うばかり。

 

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生後4日の新生児。日本だったら、まだ病院にいる日齢に
危険な旅をしなくてはならない子どもがいることを知ってほしい。

 


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