アフガニスタンで女子教育継続を。学ぶ権利、夢と希望を取り戻すために

アフガニスタンで女子教育継続を。学ぶ権利、夢と希望を取り戻すために

寄付総額

5,168,000

目標金額 5,000,000円

寄付者
264人
募集終了日
2023年4月26日

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プロジェクト本文

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今、アフガニスタンでは、

多くの女の子たちが教育を受けられずにいます。

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。

シャンティ国際ボランティア会(以下、シャンティ)の喜納昌貴きな まさたかと申します。

 

今、アフガニスタンでは多くの女の子たちが教育を受ける権利を奪われ、将来の夢や希望を失いつつあります。

“将来は先生になりたい” “お医者さんになりたい” “仕立て屋さんになりたい”

 

学校の門が封鎖される前、アフガニスタンの女の子たちはこうした夢を力強く語っていました。

 

しかし、2021年8月にタリバンがアフガニスタンの政権を掌握して以降、女子教育に対して厳しい制限を課し始めました。

 

学ぶ権利が奪われた今、かつて抱いた夢や希望は彼女たちの手の届かないところへとどんどん遠ざかっています。

 

将来は先生になってこの国の女性の役に立ちたい。だから勉強を続けたい。

アフガニスタンから届いた手紙に記された少女の願いです。

 

シャンティに入職する前、地元沖縄で中学校教員をしていた私は、この手紙を読んで当時の学級の女子生徒のことを思い出しました。

"将来は教員になりたいから、大学に行ける高校に進学したい"

そんな進路相談を受け、一緒に高校を調べたり、放課後に残って勉強を教えたりしました。

 

シャンティ国際ボランティア会 アフガニスタン事業担当の喜納です。

シャンティ国際ボランティア会

アフガニスタン事業担当の喜納です。

以前は中学校教員をしていました。

 

同じ夢を持ち一生懸命人生を歩む女の子たち。国や状況は違えども、子どもたちの未来のためにできることを模索し、実行していかなければと感じたことから私はシャンティに入職し、活動に取り組んでいます。

 

私たちシャンティは、絵本の力教育の機会提供を通して、子どもたちの辛さや悲しみ、悔しさを少しでも和らげ、もう一度アフガニスタンの女の子たちに笑顔を取り戻す努力を続けています。

 

そんな私たちの取り組みに、みなさんの力を貸してくれませんか。

 

学校が閉鎖された後に少女たちが描いた絵

(左)鳥がかごの中に閉じ込められている(右)学校の門に鍵がかかっている

 

■活動内容とご寄付の使いみち

 

今回の挑戦で集まった資金は、アフガニスタンでの女子教育継続の事業において、以下のような活動の費用の一部として大切に使わせていただきます。

 

・山岳地帯の村や地域にある500か所の“コミュニティベースの教室の運営費用

・500か所の教室の掲示物やデコレーション購入/印刷費用

・約15,000人の子どもたちに絵本を届ける費用

・500人の教員研修費

・教育の重要性を訴えるイベント企画/運営費

 

■目標金額

500万円

 

※今回のクラウドファンディングはAll-in方式での挑戦となります。支援総額が期日までに目標金額を達成しなかった場合でも、目標金額分を自己負担するなどして、必ず上記の実施内容の通り実行いたします。

 

 

20年で35倍以上に伸びた

就学率向上の成果は、一瞬で奪われました。

 

30年以上にわたり、外国からの侵攻や部族間の紛争をくぐり抜けてきたアフガニスタンでは、教育の整備が追い付かず、もともと子ども(特に女の子)の就学率はあまり高くありませんでした。

 

 

特に、農村部や地方に行けば行くほど、女子教育に対する価値観が低くなり、学校に通えていない女の子が多数存在しました。

 

さらに、女の子には女性教員のみが教えるべきだという考え方も見られます。しかし、十分な学歴を持った女性が不足しており、結果女の子たちが学校に通うことができないという悪循環が起きていました。

 

それでも、アフガニスタンの人々と、日本を含む国際社会の地道な教育復興への取り組みにより、2000年以前では10万人にも及ばなかった学校に通う女子生徒数が、2019年には350万人以上にまで増加していました(学齢期の女子人口の約39%)*1

 

タリバン暫定政権の女子教育に対する厳しい規制は、そんなアフガニスタンの教育の成果を一瞬にして奪っていったのです。

 

*1出典:Afghanistan Education Sector Transitional Framework, 2022年2月

 

 

終わらない貧困により、

女子教育の優先度が上がらない現状。

 

このような政治的背景のほか、“貧困”も女子教育が危機に陥る大きな要因として挙げられます。

 

アフガニスタンの現在の国民平均収入は45,000円/1年まで下がり*2明日、我が子に食べさせてあげる食料がないと、両親は嘆き悲しんでいます。

 

*2出典:Afghanistan: Socio-Economic Outlook 2021-2022, 2022年4月

 

2022年6月の大地震で家をなくした家族が少ない食料を分け合っている様子

 

貧困に苦しむ家庭では、“教育”の優先度はどうしても低くなってしまいます。

 

学校の制服や学習用具の購入は、食料さえ買うことができない家庭にとっては非常に高価で贅沢なものです。

 

また、上述したように、女子教育の優先度が低いため、家庭の限られた資金は兄や弟の教育のみに使われる場合もあります。その結果、女の子たちは学校には通えず、ただ兄弟が返ってくるのを待つことしかできません。

お兄ちゃんと弟は学校に行けるのに、どうして私は行けないの。

私たちのもとに届いた6歳の少女の声です。

 

兄弟が毎日元気よく学校に行くのを見送ることしか許されない、アフガニスタンの少女たち。

 

彼女たちが希望を失わず、兄弟と同じように学び、夢を追い続けることができるように、シャンティはアフガニスタンの女の子たちに教育支援を届け続けます。

 

 

 

女子教育継続のために、

「学ぶ機会」と、「絵本」を届けます。

 

学校に通えない女の子たちに学びの機会を。
“コミュニティベースの教室”

 

シャンティは、アフガニスタン東部の山岳地帯にある村や地域で、コミュニティベースの教室を運営しています。

 

山岳地帯や遠方の地域には、十分な教育施設がありません。また、上述したように女子教育に対する価値意識が低いため、女の子のために学校を建てたり、女性教員を育てたりすることに地域の資源を充てません。

 

 

さらに、タリバンの女子教育への厳しい制限により、教育の環境が整っていた地域でも罰則やハラスメントを恐れ、女性教員や女の子たちは学校に行くのを止めてしまいました。

 

そんな村に住む少女たちは、現在家事を手伝ったり、時には家計を支えるため働きに出たりしています。

 

 

コミュニティベースの教室は、そんな女の子たちにもう一度学ぶ環境やチャンスを提供する教育支援プログラムです。

 

家や公共施設の一画をコミュニティの協力のもと“教室化”し、担当の教員を配置してその周辺に住む学校に通えない子どもたちに学びの場を提供しています。

 

家の一画を使用したコミュニティベースの教室の様子

 

 

国の未来を担う女の子たちのため、

地域で協力体制を築き、諦めない支援を展開。

 

タリバン暫定政権下で、女子教育を支援するのは容易なことではありません。教育を受ける女の子たちと同様、それを届けようとする支援団体の職員たちもリスクを抱えています。

 

シャンティのアフガニスタン現地職員は、本事業を成功させ少女たちに教育を届けるため、危険な山道を長時間かけて運転し、郡や県の行政機関や各地域の代表のもとに足繫く通い、女子教育の重要性や意義を伝え続けました。

 

そうして届いた現地からの

最初のコミュニティベースの教室の設置ができました。

というメッセージ。


予定より遅れてようやく実現した、最初のコミュニティベースの教室。この一文を読んだ時の喜び(心の中でのガッツポーズ)は、今後、私が支援活動を続けていく中で一生の支えになると感じました。

 

アイーシャちゃん(仮名)の話

コミュニティベースの教室に通い始めた7歳の少女、アイーシャちゃん(仮名)のお話を紹介します。

私のお父さんは耳が聞こえません。そのせいであまり仕事もできず、月に3,000アフガニ(約4,500円)くらいの収入しかありません。

 

家も貧しく、私が学校に通うと余計お金がかかってしまうので、「学校に行きたい」なんてずっと言えませんでした。

 

するとある日、シャンティの職員が村にやって来て、学校に通えない子どものために教室を開いてくれました。私は、お父さんにお願いしてその教室に通うことができるようになりました。

 

鉛筆やノート、リュックサックなどのプレゼントももらいました。

 

私の将来の夢はお医者さんになることです。お医者さんになって、お父さんのような困っている人を助けたいです。

 

 

コミュニティベースの教室の子どもたちに、

絵本の持つ力で、豊かな時間を!

 

コミュニティベースの教室を通して、私たちはアイーシャちゃんのような女の子たちを支援します。

 

“学びの空間”を創り上げることで、子どもたちは先生や教材から多くの学びを得ることができます。

 

さらに、家事や労働から解放され、同世代の友達との交流を通して、お互いに刺激しあいながら豊かな子ども時代を取り戻すことができるのです。

 

そんな“学びの空間”をより良いものにするため、私たちはアフガニスタン東部に設置した500か所のコミュニティベースの教室に絵本を届けます!

 

 

シャンティは、これまで40年以上もの間アジアの国々を中心に図書館を建設・設置し絵本を届けてきました。

 

活動を続けてこられたのは、皆さまからの温かいご寄付のおかげです。

 

図書館や絵本が秘める可能性や、これまでに出会ってきた子どもたちの笑顔は、私たちが活動を続けていく原動力となっております。

 

その豊富な経験をもとに、今回は教育の危機下にあるアフガニスタンの女の子たちに絵本を届けます。

 

『おおきなかぶ』
再話:A・トルストイ 訳:内田莉莎子 画:佐藤忠良 出版社:福音館書店

 

 

15,000人以上の子どもたちが、

まだ見ぬ世界と出会えるように。

 

この活動により、アフガニスタン東部の500か所に設置されたコミュニティベースの教室に通う15,000人(女子9,513人、男子5,487人)の子どもたちが、生まれて初めて”絵本”に触れ、物語を通してまだ見ぬ世界に出会うことができます。

 

アフガニスタンの少女たちのもつ可能性は他のどの国の女の子たちに比べても劣りません。しかし、その可能性を大切に守り育て続けるには、粘り強い教育支援が必要です。

 

教育の成果が見えてくるのは時間がかかります。

 

彼女たちがいつか、アフガニスタンの明るい未来を切り開く担い手になることを信じて、私たちはアフガニスタンに寄り添い続けます。

 

日本からアフガニスタンへ。

女子教育継続の支援事業に、皆さまの想いを託していただけませんか。

 

温かいご寄付をどうかよろしくお願いいたします。
 

 

税制上の優遇措置について

 

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会は、税制上の特定公益増進法人に該当し、当会への寄付・募金につきましては税制上の優遇措置(寄付金控除)が受けられます。詳細については、当会のホームページよりご確認ください。 

 

寄付金領収証は、原則としてご支援時に入力したお届け先の宛名と住所で、2023年6月付で発行し、2023年6月以降に順次発送いたします。

 

|プロジェクトに関する留意事項


 

●ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

 

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

●寄付金受領証明書の名義・発送先は、原則としてご支援時に入力したお届け先の宛名と住所となります。

 

●なお、ご支援後に上記情報を変更することはできず、アカウント情報を変更した場合でも、ご支援時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所に寄付金受領証明書をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

 

●銀行振込にてご支援いただく際、返金先口座情報をお伺いいたしますが、All-inのため原則返金はいたしません。ただし万が一ページで約束していたプロジェクトを実施できなかった場合や、振込金額が予約金額より超過している、もしくは不足しており追加で振込まれない場合に返金先口座を利用いたします。お手数ですがご入力をお願いいたします。

プロジェクト実行責任者:
若林 恭英(シャンティ国際ボランティア会)
プロジェクト実施完了日:
2023年7月25日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

500か所のコミュニティベースの教室に図書コーナーを設置し、約15,000人の子どもたちに絵本を届けます。500か所のコミュニティベースの教室の運営継続、また500人の教員研修費、教育の重要性を訴えるイベント企画/運営費として使用させていただきます。

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プロフィール

シャンティ国際ボランティア会 アフガニスタン事務所 事業調整兼アフガニスタン担当 国内の大学卒業後、北欧の教育に興味を持ちフィンランドの大学院へ進学。院生時代に英語教師としてミャンマーでインターンシップを経験。大学院修了後、日本へ帰国し地元沖縄の公立中学校で勤務。その後、2022年4月より現職。

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プロフィール

シャンティ国際ボランティア会 アフガニスタン事務所 事業調整兼アフガニスタン担当 国内の大学卒業後、北欧の教育に興味を持ちフィンランドの大学院へ進学。院生時代に英語教師としてミャンマーでインターンシップを経験。大学院修了後、日本へ帰国し地元沖縄の公立中学校で勤務。その後、2022年4月より現職。

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