プロジェクト概要

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応援してくださる皆さまへ

この度は皆さまから多くのご支援をいただき、目標金額150万円を達成することができました!本当にありがとうございます!

このプロジェクトを通して、たくさんの方に「台中六十五」を味わっていただきたいです。引き続きのご支援お待ちしております!

これからも皆さんに告知やシェアをいただけると嬉しいです。3/29の終了日まで引き続き応援をよろしくお願いいたします。

感謝大家的支援,今年的台中六十五號計畫已達募資目標,再來還請大家多多分享及告知,歡迎揪團整箱搬哈

2019.2.27 陳韋仁(チン イニン)

 

日本と台湾をつなぐ日本酒を醸す2019

 

こんにちは。台湾・台南市出身で島根県在住の陳韋仁(チン イニン)です。日本の酒造で蔵人(くらびと)をしています。

 

日本が好きで「日本のことを知りたい」との思いで、台湾で就職・兵役を経て、9年前に島根大学に留学しました。その在学中、“地酒”に出会い、初めて口にした地酒の「甘みと香り」に魅了され、大学卒業後に日本酒業界に入り杜氏を目指しています。

 


昨年は多くの方々の応援を受けて、戦前の台湾で開発された蓬莱米「台中65号」を使った、蔵人人生初の日本酒「台中六十五」を完成させることができました。応援してくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

 


皆さまからの応援に応えるために、今年は台中65号を使って、生酛造りの「台中六十五」に挑戦します!

 

そこで皆さまに、完成までに必要な日本酒の製造費用をご支援いただきたいと考えております。生酛造りは米の味を多く残すので、昨年より台中65号のうまみを味わっていただけると思います。

 

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今年も日本国内はReadyforだけの限定販売で、皆さまに出来た日本酒をお届けします。どうかこの機会にご賞味ください!

 

米の品種『台中65号』について


1895年に台湾は日本領となりましたが、当時、日本は食糧難で台湾からの米の供給が必要でした。しかし、台湾には細長くて粘りのない"インディカ米"(在来種)しかなく、日本人の味覚に合う米の栽培が急がれました。そんな中、誕生したのが「蓬莱米」という台湾産日本米でした。


蓬莱米の中でも特に「台中65号」という品種は、磯永吉先生(広島出身)と末永仁先生(福岡出身)が1929年に、初の日本米交雑種として完成させた品種で、病気に強く、多く収穫できるため、台湾で主力栽培品種となり、日本にも多く輸出されました。「台中65号」は、台湾の稲作史上とても重要な品種で、日本とも関わりの深い歴史ある品種です。

 

毎年の田んぼの道は、醸造につながる上達の道

 

台中65号は、兵庫県の「神力米」と島根県の「亀治米」を掛け合わせてできた米です。日本生活の大半を島根で過ごした私は、なんとか島根で台中65号が収穫できないかと考えました。

 

種もみは現在でも栽培している農家から入手し、田んぼは、当時同じ蔵で働く先輩蔵人が提供を申し出てくれました。

 

今回の酒造りに使用する分の台中65号も、一昨年収穫した籾(もみ)を、同じ田んぼに蒔き、台中65号の生命力を引き継ぐ意味で、一昨年精米した台中65号の赤糠を肥料に撒き、栽培したものです。

 

田んぼで稲作をすることによって、稲の特性と成長を理解することは酒造りの基本だ思います。昨年も、いい天気に恵まれ、仲間たちの協力のもとで台中65号は無事に豊作で収穫することができました。

 

稲刈りの様子。おかげさまで豊作でした。

 

今年のテーマは、生酛造りの「台中六十五」

 

今年の「台中六十五」は、生酛造りで挑戦します。

 

生酛造りとは江戸時代の昔より伝わる伝統的な日本酒製法で、空気中の天然の乳酸菌を取り込んで、乳酸菌と酵母をじっくり育てます。4週間の時間と手間がかかり、安定的に行うことも極めて難しい製法ですが、米の旨味成分や香味をじっくり引き出すことができます。

 

現在は多くの酒蔵で、市販の乳酸と培養酵母を加え、2週間あまりでできる速醸酛が主流となっています。

 

また台湾での日本酒造りは明治30年代から続いていますが、天気が暑いため菩提酛や純粋酵母を添加した酵母酛が多くなっています。

 

速醸酛が考案されたのは、1910年。蓬莱米は1926年以後に開発されましたので、おそらく、台中65号の生酛造りは史上初になると考えられます。

 

生酛造りに欠かせない山卸、相手とリズムが合えないといい生酛になりません。

 

新たな酒造に所属し、蔵人としての新たな挑戦を

 

私は今まで生酛造りの経験が少ないため、昨年と同様に、各地の杜氏組合の夏期講習に参加し、各蔵の杜氏にたくさん質問して学びました。今年は出雲大社のある島根県出雲市の板倉酒造に所属します。

 

島根県出雲市の板倉酒造の外観。

 

板倉酒造杜氏の小島達也氏は伝統の生酛造りが得意で、その酒は刺激感なく、長い余韻が臓腑まで延々とゆっくり消えてゆく美酒です。


今年の設定は精米歩合55%。生酛造りは米の味を多く残しますので、去年より台中65号のうまみを引き出せると思います。

 

日本酒造りの様子。

 

またラベルデザインは、今年も私の長年の友人であるKCNさんにお願いしました。彼がデザインしたワインラベルは、今年IWSCで銀賞を獲得し、台湾を世界に紹介しました。私もこの「台中六十五」で、より多くの人々が日本と台湾のつながりを知ってほしいと思っています。

 

 

 

「台中六十五」がつなぐご縁を広げていきたい

 

昨年完成した「台中六十五」は、広島日彰館高校にある磯永吉先生学勲碑に完成の報告と献酒しました。

 

その後「台中六十五」がいろいろなご縁をつなぎ、夏に沖縄の平和祈念公園で開催された台湾の塔慰霊祭のお神酒にも使われました。

 

そこで初めて知ったのは、沖縄戦の直前に空襲により食糧難になった沖縄住民を救ったのは台湾からの蓬莱米だったということでした。思えば、一昨年初めて台中65号の米づくりのために準備した籾は沖縄から取り寄せたものでした。


一本の酒がこんなにたくさんのご縁をつなげるとは、最初に想像できませんでした。ひとえに、昨年の皆様の応援のおかげです。
 

今年は「台中六十五」計画の2年目です。このプロジェクトを通して、自分の技術を磨く以外にも、台湾と日本の架け橋に少しでも貢献したいと考えています。

 

どうか今年も「台中六十五」への応援をよろしくお願いします!

 

台湾の塔慰霊祭。沖縄・平和祈念公園にて。

 


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