プロジェクト概要

 

箱根駅伝の創始の中心者である東京高等師範学校(現筑波大学)・金栗四三翁のDNAを受け継ぎ、「知と技」を活かして箱根駅伝復活を目指す現役生の強化費用の支援募集を実施します。教育研究のさらなる活性化と本来あるべき学生競技の姿を示そうと志したプロジェクト。

 

「磨り減ったシューズを履き故障する姿を見たくない」
筑波大学駅伝監督・弘山勉

 

 はじめまして、弘山勉と申します。筑波大学陸上競技部長距離コーチ、駅伝監督を務めています。筑波大学では2011年から『筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト』と銘打ちチーム強化を始めていましたが、予選突破には程遠い成績が続きました。その現状を打破するため大学から声がかかり、昨年4月から学生たちを指導しています。プロジェクト開始当初に掲げた目標は「5年以内に本戦出場、10年以内に優勝」だったと聞かされました。現実は、そんなに甘くありません。

 

「自分たちは本気で箱根を目指すんだ」2015年箱根駅伝予選会

 

 私が駅伝監督として半年間の強化を経て臨んだ、昨年の第92回箱根駅伝予選会も突破することができませんでした。強化が簡単にできるわけではなく、結果に落胆する必要はありません。というのも、学生たちが初めて本気で挑んだ予選会だったからです。まだまだ弱いチームですが、学生たちには「光るものがある」と感じています。箱根駅伝を目指す活動を通して、この原石を磨いていくことが私の役目ですが、己の努力が実り、箱根駅伝という大舞台に立ったときに、自らも輝くダイヤになるのだと思います。

 

 学生たちは、制限のある環境の中で『文武両道』を志し、「箱根駅伝に絶対に出る」という強い気持ちを持って日々練習に励み、選手としても人としても、着実に成長しています。しかし、そういった想いとは次元が違う現実が、壁となって立ちはだかります。潤沢な強化資金をバックに躍進する強豪私立大学に対し、国立大学では、余りにも環境や体制に差があり過ぎるためです。

 

ペースの落ちた選手に「おまえ一人の練習じゃないんだぞ!」と仲間が叱咤激励する

 

 監督としては、チームカの底上げを図るために、「質の高い練習ができる環境を整えてやりたい」「頑張った分だけ“力になる”栄養サポート体制を敷いてあげたい」「磨り減ったシューズを履いて故障を招いている姿を見たくない」という気持ちがあります。しかし、国公立大学は私立大学と違い強化資金を捻出することが難しいのが現状です。そこで皆様にご協力をお願いしたいのです。箱根駅伝に向かって懸命に走りつづける学生部員たちを、応援していただけませんか。

 

 

箱根駅伝挑戦を通し
継承したい伝統がある

 

 箱根駅伝に名を連ねる強豪校といえば、私立大学が目立ちます。しかし、国立大学である筑波大学もかつては箱根駅伝に毎年出場する常連校。出場回数は、62回を数える伝統校なのです。その伝統が途絶えているのが、卒業生としては、悔しいところでもあります。

 

駅伝主将として花の2区を走る大学4年次の弘山勉/1989年箱根駅伝

 

 私自身、現役時代(1986年~)は4年連続で箱根路を走り、2年次には第63回大会の第9区で区間2位を記録しました。しかしながら、その後は、1994年の記念大会で出場を一度果たしたきりで、長らく続く低迷の歴史において、筑波大学が駅伝強化に力を入れることはありませんでした。

 

――勝利至上主義、商業主義に傾きつつある学生駅伝は、『文武両道』を掲げる筑波大学の理念にそぐわない

 

こういった理由からかもしれませんが、私は、そうは思いません。筑波大学には、箱根駅伝挑戦を通して、継承しなければならない伝統があります。

 

 

筑波大学は箱根駅伝創設校であり、
第1回の優勝校

 

 日本における「マラソンの父」と呼ばれ、五輪のマラソンに3度出場した金栗四三氏は筑波大学のOB。当時は東京高等師範学校教員だった金栗氏が、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学に呼びかけ、創設に尽力したのが箱根駅伝です。1920年の第1回大会は、東京高等師範学校が制しました。優勝はこの一度きりでしたが、1994年の第70回大会までは本戦出場を果たし、名門校の威信を保っていました。

 

1920年の第1回大会を制した東京高等師範学校(筑波大学の前身)/ 写真提供:茗溪会

 

 かつての栄光を知る東京教育大学や筑波大学の卒業生らの強い要望のもと、2011年に「箱根駅伝復活プロジェクト」が誕生しました。箱根駅伝には、OBやOGの方々の想いや誇り、汗と努力の結晶が詰まっています。私たちは、箱根路の舞台で、それらの全てを伝統として襷を通して、後世に継承していかなければならないのです。箱根駅伝の創設校としての使命だと思っています。

 

 

理想を追い求め、結果を出す
『つくばスピリッツ』

 

 講道館柔道の創始者である嘉納治五郎氏(当時は東京高等師範学校長)の教えは、東京教育大学を経て、筑波大学になってからも脈々と受け継がれています。彼の教えを表す有名な言葉が「精力善用」「自他共栄」。

 

 それは、己の意志で自らを高め、自分が持つ心身の力を最大限に使い、社会に対して善い方向に用いる。そして相手に対し、敬い、感謝をすることで信頼し合い、助け合う心を育み、自分だけでなく他人と共に栄えある世の中にしようとすること。

 

自らを実験台にして運動生理学の研究をする長距離チームの学生

 

 それ故に文武両道なのです。競技スポーツには必ず存在する「厳しい道のり」があります。箱根駅伝出場は、今の筑波大学にとって、相当に高い目標であり、厳しい道のりであることは言うまでもありません。だからこそ、挑戦するのです。厳しい道のりを乗り越えた時に、精力善用や自他共栄が生まれるのだと思います。

 

 理想を追い求め、結果を出す『つくばスピリッツ』を私たちは持っています。

 

 

目標金額と資金使途

 

 

 

彼らと共に箱根を目指す
"伴走者"を募集します

 

 学生の本分は「文武両道」にあるというのが私の考えです。学生のうちにあまりにも贅沢な環境を与えてしまうことも、人間形成の過程において良しとしません。与えられた環境下で学業とスポーツを両立する高いモチベーションを持ち、そのために努力できる人間になること。まさに人間力を高める教育が筑波大学のモットー。

 

 そうは言っても、余りにも環境や体制が貧しすぎます。頑張る学生の姿を見ていて、少しだけでも、僅かでもいいので、「チャンスを高めるための環境を与えてあげたい」と心から思います。

 

「どんなに苦しくても練習に食らいついてきたが、まだ足りない」2015年箱根駅伝予選会

 

 昨年、私は、部員たちに「練習に備えて心身の管理をしっかりする」「苦しくても練習に食らいつく」「箱根駅伝に絶対に出るという強い気持ちを持つ」など、極めて基本的なことを徹底させてきました。すると、練習に取り組む部員たちの姿勢が変わり、走行量がぐんぐん増えていきました。自己記録更新も90%を超えました。

 

 そして迎えた2015年10月、昭和記念公園(東京都立川市)で開催された箱根駅伝予選会。それまでどんな成績でもへっちゃらな顔をしていた部員たちが、49校中22位という成績に悔し涙を流しました。「生まれて初めて試合で敗れて涙を流しました」と何人もの学生が話してくれました。

 

 私の中では、今の筑波大学でも箱根駅伝にいけると確信した瞬間です。

 

 

 ――なぜ箱根駅伝にこだわるか?

 

 学生が憧れる箱根駅伝は向上心や創意工夫、己に勝つ強いメンタリティーといった人間力を養うのに、これ以上ない魅力的なコンテンツです。箱根駅伝挑戦をフックに心身の鍛錬を通して人間力を磨き、学業で高い知識と教養、リーダーシップなどを身につけた学生が将来、社会で活躍すること。それこそが筑波大学の真の狙いにほかなりません。そして、日本のスポーツ界が長らく抱えるアスリートのセカンドキャリア問題にも風穴を開けたいと思っています。

 

 国公立大学にできないことは多々ありますが、筑波大学だからできることがあります。学生スポーツのあり方に一石を投じる古豪・筑波大学の挑戦に期待していただき、また、彼らと共に箱根を目指す"伴走者"となってほしいです。

 

彼らと共に箱根を目指す"伴走者"となってほしい

 

 

※ 税制上の優遇措置について

 
 筑波大学へのご寄附に対しましては、確定申告を行うことにより税制上の優遇措置が受けられます。(詳細はこちら:https://futureship.sec.tsukuba.ac.jp/tax/index.html


優遇措置の内容

■ 個人でご寄附をされる場合
− 所得控除
所得税法上の「寄附金控除」の対象となる特定寄附金(所得税法第78条第2項第2号)の税法上の優遇措置を受けることができます。具体的には、総所得金額等の40%を上限とした寄附金額について、「寄附金額-2,000円」の額が所得から控除されます。

 

− 住民税の軽減
お住まいの都道府県・市区町村が、条例で筑波大学を「寄附金税額控除」の対象として指定している場合、総所得金額等の30%を上限とする寄附金額について、下記の金額が翌年の個人住民税額から控除されます。

・都道府県が指定した寄附金 [寄附金額 - 2,000円]×4%に相当する額
・市区町村が指定した寄附金 [寄附金額 - 2,000円]×6%に相当する額
※県・市町村の両方が、寄附金税額控除対象指定を行っている場合、都合「寄附金額 - 2,000円」の10%に相当する額となります。

※本学を寄附金税額控除対象指定している自治体は、茨城県、千葉県、つくば市など多数があり、詳細は「筑波大学へ寄附される個人の皆様へ(2012.2.7) (94.8KB )」をご覧ください。

 

− 計算例
課税所得500万円でつくば市にお住まいの方が、10万円寄附された場合の計算方法は以下のとおりです。

(所得税の軽減額)
・寄附していない場合
  5,000,000円×20%(税率)-427,500(控除額)=572,500円
・10万円寄附している場合
  {5,000,000円-(100,000円-2,000円)}×20%-427,500(控除額)=552,900円
  572,500円-552,900円=19,600円(所得税の軽減額)

(個人住民税の軽減額)
(100,000円-2,000円)×10%=9,800円(個人住民税の軽減額)です。したがって、つくば市にお住まいの方が10万円寄附された場合、 19,600円(所得税の軽減額)+9,800円(個人住民税の軽減額)の合計29,400円が税制上の優遇措置による軽減額となります。
※上記はあくまでも目安です。実際は収入の種類、各種所得控除等により変動が生じることがあります。

 

優遇措置を受ける手続き

本学では、寄附金のご入金を確認しますと、ご寄附を頂いた方へ「寄附金受領証明書」をお送りしています。この証明書を添えて、所轄税務署で確定申告を行ってください。(住民税の寄附金控除のみを受ける場合は、市区町村に申告することになります。)なお、この証明書は、税制上の優遇措置を受けるために必須の書類ですので、大切に保管してください。


※一般的な所得税の確定申告提出期間は、毎年度、翌年2月16日から3月15日までの1ヵ月間です。なお、この期日が土曜日・日曜日と重なると順次繰り下げ、月曜日までとなります。

 


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