クハ489の屋根を補修|特急あずさやかもめ時代を再現し後世へ繋ぐ

クハ489の屋根を補修|特急あずさやかもめ時代を再現し後世へ繋ぐ

支援総額

3,915,000

目標金額 3,300,000円

支援者
135人
募集終了日
2022年11月30日

    https://readyfor.jp/projects/Tc1805?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロジェクト本文

終了報告を読む

 

このプロジェクトは「All or Nothing形式」のため、期間内に目標金額を達成できない場合は資金を受け取ることができません。銀行振込は店頭は閉まっておりますが、この後のお振込はインターネットバンキングによるお振込もご利用いただけます。

 

 

 

みんなの憧れの特急列車

綺麗な姿を取り戻すため、頑張ります!

 


少ない修理費用で長く屋外でいつでも見ることができる、国鉄、昭和のシンボルでありたい。


40年間、営業最高速度130キロの在来線、北陸特急を主戦場に走り続けた名車、489系。引退から10年が経ち、小松で余生を送る姿を見に来てくださる方は、今も後を絶ちません。
 

こんなに愛されていたボンネットを、屋外で現役時代のように護り続けるには、実績と共にどうしても補修を繰り返さなければなりません。


今回集中補修するのは、屋外展示を真剣に長く続けるために見つめなければならない場所、屋根のリフレッシュです。

 

 

前回の鈑金補修から4年。ボンネット型特急電車「クハ489-501」の車体側面そのものの劣化は殆どありませんが、車両を後世に残すためにも「前面とボンネットの蓋の溶接施工していない部分の鉄板の張り替え」と「屋根の雨漏りを防ぐための鉄板溶接と全面再塗装」を行いたい。

 

今回の補修で特急あずさ、かもめ時代を再現し、車両をみんなに愛される形で後世へ繋いでいけたらと願っています。

 

 

 

古い鉄道車両の持つ唯一無二の力を後世へ

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。NPO法人北国(きたぐに)鉄道管理局 代表理事 岩谷です。

 

私は現在、石川県小松市で、ボンネット型特急電車やコンテナ特急たからの車掌車を補修管理しています。少年だった国鉄時代から駅や列車が大好きで、その頃の図鑑の挿絵に憧れた普通の子どもが、写真や模型という普通の成長過程に飽き足りず、旅行業務の資格を活用して団体貸切列車を企画したりもしました。

 

 

2012年5月、廃車解体が決まっていた現役最後のボンネット型特急電車クハ489-501に救いの手を渡すべく、小松市と協働して展示運営プランを策定し、「ボンネット型特急電車保存会」を提起して翌年3月にJR西日本から小松市に譲渡されるまでのロビー活動を手探りで行いました。

 

過去に企画の475系、457系国鉄色を用いた地域PR型団体列車では、北陸の鉄道近代化に貢献した国鉄時代の急行マークの意匠を尊重したマークで運行。2022年現在は、直江津のSLレールパーク内に展示中。

 

2006年6月まで、現在の「北国鉄道管理局」に至るNPO法人を設立し、地域活動や自治体保有の保存鉄道車両の補修清掃のボランティア、町おこしとしてのフォーラム、講演にも声を掛けていただき、実績を積んでまいりました。

 

個人としての鉄道保存活動にはどうしても限界がありましたので、自治体との契約手続き上は法人格としていますが、鉄道がもたらす地域貢献には、法人の力よりも個人個人の集団意識が最も理に適っていると思っています。

 

特にこれからの若い世代、幅広い発想、将来への投資として、古い鉄道車両の持つ唯一無二の力を信じて、全国の他の鉄道車両保存活動家と共にプラットフォーム作りをおこなっています。

 

・・・

 

過去2度のクラウドファンディング実績のお陰で、クハ489-501の前面と側面はとても綺麗に復元できました。ご支援いただきまして、誠にありがとうございました。

 

\第1弾プロジェクト/

 

\第2弾プロジェクト/

 

 

後世に残すために 皆さまのご支援で実現できること

 

前回の鈑金補修から4年ほど経過しました。車体側面そのものの劣化は殆どありませんが、

 

①前面とボンネットの蓋の溶接施工していない部分の鉄板の張り替え

②屋根の雨漏りを防ぐための鉄板溶接と全面再塗装

 

がこの車両を後世に残す上で必要な補修となります。上記の補修のための資金、3,300,000円をクラウドファンディングにて資金調達させていただきます。

 

前回の修復から4年経ち、露天での鉄道車両の保存は、改めて自然との闘いであると感じております。

しかし私は闘うより、共生が良いと思っています。

 

走っていた電車の姿をより濃くイメージできるのはもちろん、年数と共に徐々に劣化する塗装でさえ、車両保存のノウハウを学ぶための知見となり、大いに他の車両保存の参考になると考えます。

 

 

 

車両保存のノウハウを学ぶための知見へ

 

今回特に補修に注力する、屋根とボンネットの蓋に共通するのは、いずれも天井部分だということです。

 

マメに補修やメンテナンスをすれば、鉄道車両は露天でも50年、100年の維持保存ができます。しかし、天井部分は意外と私たちの目に触れないところでおろそかにしがちです。

 

 

2020年の冬に、簡易補修として雨漏れが認められた通気口のカバーを外してみると、ボルト締の強度も弱くなってしまっていた程、錆が回っていました。

 

電車の屋根には発砲ゴム系の樹脂塗料が塗り重ねられ、防水効果を持たせてあるのですが、逆に一度劣化して浸透してしまった水分は、浸透下内では蒸発せず、酸化を促進させて鉄板を腐食させる元凶になってしまいます。

 

今回の屋根補修での一番重要な工程は、この樹脂塗料を全て剥離することです。

 

これが非常に大変な作業で、面積も大きいのですが、綺麗に取り切ると錆劣化はほぼ皆無になり、飛躍的に露天展示が長持ちする可能性が高いです。

 

屋根にはクーラーカバーと通風孔カバー、ヘッドライトなどもありますので、これらを出来るだけ写真のように一度外し、劣化部分の腐食防止対策をして銀色に塗装し、再設置します。

 

 

側面と客用乗降扉部分は2021年までに再修理等で完全に劣化防止対策をしました。鉄板の重ね張りはかえって内側の鉄板膨張を促してしまい、車体にストレスを与えていました。屋根でも劣化部分の鉄板は重ね張りせず、丁寧に切除して再溶接します。

 

既に側面の錆が酷かった部分、雨樋、ドア部分のレストア作業は2020年までに完了しています。このノウハウがありはじめて、屋根部分のレストア作業を開始することとなります。いずれも水が入りやすい部位でしたが、補修部位ごとに、劣化の状態が違って見えました。

 

屋根部は、このゴム系樹脂塗料が主な劣化原因であって、雨水そのものが劣化の原因ではないということ。側面の裾部分の劣化は上からの雨や雪ではなく、走行時に舞い上がる霧状の水分が隙間に溜まったもので、違いが色々あります。

 

この車両の屋根は劣化が集中しておらず、かなり分散して穴が多数開いています。このように、クハ489-501を綺麗に維持しながら、露天鑑賞をこれからも続けたいです。

 

 

地域における多世代の接点となるように

 

クハ489-501ボンネット電車は、鉄道遺産として高い人気を誇っています。

 

ヘッドマーク交換という、国鉄車両特有の「舞台装置」が魅力で、これまでにも10回以上の撮影会を実施し、多くのリピーターの方々がいらっしゃいます。運転席見学ができることも好評で、子どもから鉄道ファンまで幅広く人気が高いアクティビティです。

 

国鉄時代に生まれ育った私には、この見せ方はごく自然であり、その当時に運転士や車掌、駅員の方々にお世話になった恩返しのつもりです。

 

そして、当時のボンネット電車は、地域ブランドを背負っている現代の新幹線と同じ役割で、地域ごとに少しずつ異なる特徴を持っていました。

 

 

トレーラーで小松に陸送した際のクハ489-501の屋根には、ヘッドライトはありませんでした。北陸本線の高架下を通過する際の支障になったために撤去したのです。181系も最終の100番台やクハ180の新製車には、中央本線のトンネル通過の支障となるため屋根のヘッドライトは省略されました、そのまま485系に改造された九州時代も181系の面影が強く残っていました。

 

これまで多くの特急列車のヘッドマークを掲示して、撮影会を開催していますが、ボンネット特急として唯一、全く再現できない列車がありました。

 

それは、「あずさ」です。

 

今回の補修再塗装時に再現を試みたいクハ180-5は、「あずさ」だけでなく「あさま」「そよかぜ」「くろいそ」「とき」にも使用された後、昭和58年度に九州へと渡り、485系交流専用仕様に生まれ変わっています。

 

「有明」「にちりん」「かもめ」「みどり」として九州各地を走り、JR化以降も平成初年まで走り続けました。

 

この九州時代にも触れ、クハ180-5再現後しばらくの後は、クハ481-502にイメージを変更して、再度塗装します。およそ1年を掛けて展示し、最後はまたクハ489-501オリジナルの塗装に、美しく塗り戻したいと思います。

 

これまで、屋根の根本的な補修施工をした車両は2両あります。コンテナ特急「たから」を再現したヨ5003緩急車と、その部品取りとなったヨ4771緩急車です。

 

いずれも木製の屋根にキャンバスの代わりにトラックシートを張ったもので、現代版レストアです。現在耐久性を観察しつつ、他の施設でも応用できないか模索しています。

 

 

今年の8月に、高岡市内から1両、路面電車がやってきました。

 

この電車もいずれは、ピカピカにレストア仕上げをして、屋外で他の車両達と仲良く展示したいと思っています。

更にこの10月、地元にゆかりの車両も雪や大雨から守るために、当地で冬を越す計画です。

 

私のこれからの夢は、電車の良さを多面的に評価してもらう広場ができて、子どもも大人も多くのボランティアの方々が車両を修理したり塗装したり、利活用していただき、地域における多世代の接点が生まれる土台をつくることです。

 

 

また土台と共に、話題の種まきとして、他の地域の鉄道車両とのコラボや旅行の企画にも利活用できるのではないかと思っています。

 

過去に使用したヘッドマークは、他の施設の集客効果を高めるべく利活用していただいていますし、他の地域で北陸や小松のPRをして下さる相乗効果にも繋げられるのが、鉄道同士の良い部分です。

 

 

これまでに培った補修ノウハウは、他の地域の車両保存にも有益となっています。ライトを復元しただけでも、集客効果だけでなくSNSでの発信効果が高まりました。

 

現代は、他の保存会の皆様との良好なネットワークを拡げ、クラウドファンディングでもっと保存車両を綺麗にしたり、新たに残したりしていく時代であると私は考えます。

 

 

 

リターンについて

 

高額のご支援からちょっとのお心遣いでも、どうぞお気軽にご参加いただきますようお願い申し上げます。

 

★ノベリティグッズプラン(グッズに加え、全てサンクスメールを送ります)


・10,000円:オリジナル硬券(C型)+2枚組クリアファイル

・12,000円:オリジナル硬券(C型)+2枚組クリアファイル+クハ489-501車内ナンバープレート

・30,000円:オリジナル硬券(C型)+2枚組クリアファイル+撮影会使用済みヘッドマークレプリカ(原寸文字マークの透明板のみ、枠なし)

・300,000円:撮影会使用済みヘッドマークレプリカ(原寸文字マーク、枠付)

・350,000円:撮影会使用済みヘッドマークレプリカ(原寸イラストマーク、枠付)

 

 

★アクティビティプラン ※2023年4月~2024年3月末の1年間で支援者様のご都合をご連絡下さい。


・10,000円:ボンネット車内見学+小松移設後から10年間の補修作業写真データ集(CD-R)セット

・15,000円:ボンネット車内見学+コンテナ特急たから緩急車ヨ5003車内見学+加越能鉄道デ7061車内見学+シークレット車両見学

 

 

★マイクロバス団体向けアクティビティプラン(上記アクティビティプランの団体25名まで)


・30,000円:ボンネット車内見学+小松移設後から10年間の補修作業写真データ集(CD-R)セット

・50,000円:ボンネット車内見学+コンテナ特急たから緩急車ヨ5003車内見学+加越能鉄道デ7061車内見学+シークレット車両見学

 

 

★大型バス団体向けアクティビティプラン(上記アクティビティプランの団体40名まで)


・50,000円:ボンネット車内見学+小松移設後から10年間の補修作業写真データ集(CD-R)セット

・70,000円:ボンネット車内見学+コンテナ特急たから緩急車ヨ5003車内見学+加越能鉄道デ7061車内見学+シークレット車両見学

 

 

★全集中プラン ※車内広告枠に、相撲番付表風にお名前を掲載(希望制、ニックネーム・イニシャルも可)


・5,000円(十両)

・10,000円(前頭)

・30,000円(小結)

・100,000円(関脇)

・500,000円(大関)

 

◎事業者様へ 

≪主な鉄道保存施設に設置していただくパンフレットの掲載広告費としてご支援できます≫

広告性の高いボンネット特急電車はパンフレットにもなります。

A4サイズ3つ折り(縦長パンフレットラックに収まるサイズ)両面カラー紙面の背表紙の一部が、ご支援いただきました事業者様の広告枠となります。支援金額が印刷部数に比例します。お問合せいただきました事業者様にはサンプルと決済方法を郵送しますので、どうぞご検討下さいませ。


・500,000円:パンフレット10,000部(九州、四国、近畿、中部、関東、上信越の各地方の鉄道ミュージアムへの発送料込)

・1,000,000円:パンフレット20,000部(九州、四国、近畿、中部、関東、上信越の各地方の鉄道ミュージアムへの発送料込)+感謝プレート1枚※撮影会使用済みヘッドマークレプリカ(原寸イラストマーク、枠付)

 

 


ご留意事項

・ご支援のお手続き時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

・本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

プロジェクト実行責任者:
岩谷淳平(北国鉄道管理局 代表理事)
プロジェクト実施完了日:
2023年2月28日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

「前面とボンネットの蓋の溶接施工していない部分の鉄板の張り替え」と「屋根の雨漏りを防ぐための鉄板溶接と全面再塗装」にかかる費用に充てさせていただきます。

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/Tc1805?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロフィール

北陸の鉄道遺産を後世に役立たせる為に、2006年に設立したNPO法人。 同年から山中温泉のしらさぎ号(元北陸鉄道、大井川鐵道6010形)の補修清掃を始め、2012年度に小松市所有のボンネット型特急電車(元国鉄クハ489-501)の保存活動と委託管理契約を締結。 2019年にコンテナ特急たから用車掌車(元国鉄ヨ5003)、2022年に万葉線路面電車(元加越能鉄道デ7061)の修理と利活用を実施している。 クラウドファンディングには3回のプロジェクト成功実績がある。 https://readyfor.jp/projects/bonnet (2016年) https://readyfor.jp/projects/tc489501 (2017年) https://readyfor.jp/projects/Tc1805 (2022年)

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/Tc1805?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

リターン

10,000+システム利用料


ノベルティグッズプラン|1万円コース

ノベルティグッズプラン|1万円コース

●国鉄小松駅時代の駅スタンプを押印したお礼のお手紙
●小松市制80周年記念乗車証
●オリジナル硬券(C型)
●2枚組クリアファイル

申込数
26
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

12,000+システム利用料


ノベルティグッズプラン|1万2千円コース

ノベルティグッズプラン|1万2千円コース

●国鉄小松駅時代の駅スタンプを押印したお礼のお手紙
●小松市制80周年記念乗車証
●オリジナル硬券(C型)
●2枚組クリアファイル
●クハ489-501車内ナンバープレート

申込数
40
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

10,000+システム利用料


ノベルティグッズプラン|1万円コース

ノベルティグッズプラン|1万円コース

●国鉄小松駅時代の駅スタンプを押印したお礼のお手紙
●小松市制80周年記念乗車証
●オリジナル硬券(C型)
●2枚組クリアファイル

申込数
26
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

12,000+システム利用料


ノベルティグッズプラン|1万2千円コース

ノベルティグッズプラン|1万2千円コース

●国鉄小松駅時代の駅スタンプを押印したお礼のお手紙
●小松市制80周年記念乗車証
●オリジナル硬券(C型)
●2枚組クリアファイル
●クハ489-501車内ナンバープレート

申込数
40
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月
1 ~ 1/ 18

プロフィール

北陸の鉄道遺産を後世に役立たせる為に、2006年に設立したNPO法人。 同年から山中温泉のしらさぎ号(元北陸鉄道、大井川鐵道6010形)の補修清掃を始め、2012年度に小松市所有のボンネット型特急電車(元国鉄クハ489-501)の保存活動と委託管理契約を締結。 2019年にコンテナ特急たから用車掌車(元国鉄ヨ5003)、2022年に万葉線路面電車(元加越能鉄道デ7061)の修理と利活用を実施している。 クラウドファンディングには3回のプロジェクト成功実績がある。 https://readyfor.jp/projects/bonnet (2016年) https://readyfor.jp/projects/tc489501 (2017年) https://readyfor.jp/projects/Tc1805 (2022年)

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る