プロジェクト終了報告(実用化研究開発は継続中)
この度は、私たちの涙液による乳がん検出の実用化研究プロジェクトにご支援を賜り、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
前回の活動報告から約1年経ちました。「涙液で乳がん検出」という世界でも類を見ない実用化研究の道のりは、依然道半ばですが、クラウドファンディングによる支援金で研究を推進しておりました期間が、2024年8月をもちまして終了いたしましたので、ここで一旦終了報告をさせていただきます。
いただきました支援金(12,262,000円)は、ReadyFor と神戸大学への手数料を差し引いた金額を、研究開発費(約180万円)および神戸大学大学院医学研究科に来ていただきました特命准教授の先生と研究補助員の人件費(約800万円)にすべて使用させていただきました。
設立した神戸大学発ベンチャーの株式会社TearExoは、ベンチャーキャピタルからの資金調達に続き、日本政策金融公庫と池田泉州銀行による協調融資で挑戦支援資本強化特別貸付(資本性ローン)をいただきました。また、成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)による実用化研究の促進、大阪産業局による関西スタートアップインキュベーションプログラム「起動」2期採択、市村清新技術財団の新技術開発助成による小型装置開発など、運用面でも研究面でも各方面から支援をいただいております。
現在、臨床研究は、神戸大学医学部附属病院と兵庫医科大学病院の2カ所で進めております。また、今年度から、東京の化学系企業・綜研化学株式会社様とセンシングチップの大量生産に関わる研究開発を共同で行うことになり、実用化に向けて、ゆっくりですが、着実に進んでおります。
READYFORでのプロジェクトはこれで一区切りですが、私たちの「涙液で乳がん検出」の実用化という夢はまだ終わりではありません。引き続き、皆さまからのご支援や応援を頂けますようお願い申し上げます。今後の活動につきましても、できうる限り活動報告でご報告したいと思っています。
最後になりましたが、皆さまのご支援・応援で、背中を押されてここまでたどり着きました。この場を借りまして、深く御礼申し上げます。
神戸大学未来医工学研究開発センター(2024年4月より)
客員教授 竹内俊文


















