F-wordsを大切にした療育を意識

【F-words】

関わったことのある施設などでは聞くことがなかった言葉ですが、
療育においてF-wordsはとても大切だと思います。

例えば、
昔は
『歩けないから友達と遊べない。
　だから、まずは歩けるようになろう』
などと考えられていました。

ですが、
先天性の小児疾患は、
治らないものがほとんどです。

一生懸命リハビリをしても、
症状の進行を遅らせられても、
治らないことも多々あります。

また、
自閉症なども治りません。
障害特性を理解し、
練習したり協力もあり学習することにより、
生きやすくすることが現代では求められます。

そして、
治らなくても、
障害があっても、
人はみんなと楽しく生きていけるんです。

それを可能にする考え方が、
F-wordsです。

例えば、
歩くことができなくても、
車椅子や歩行器、
友達や家族の協力があれば、
移動もできますし、
楽しく遊ぶこともできます。

1つがダメだから他もできないのではなく、
1つがダメでも他の視点からの介入や方法、助け合いで、
未来へ向かって進めるのです。

F-wordsを知らず、
『これができないから、それはできなくても仕方ないよ』
『これができないなら、まずはこれをできるようになろう』
こんな支援は現代の支援ではありません。

『これはできなくても、こうすれば参加できるよ』
そのような支援をしていきたいと思います。