写真集プロジェクトの第二弾を始めました！

みなさま、大変ご無沙汰しております。前回のクラウドファンディング、大阪・飛田新地の元遊廓写真集「House of Desires」では、多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。

 

本日は別件の告知があり、ご連絡させていただきました。

 

現在、私は青森のイタコ関連の写真集をつくっています。昨年、みなさまにご協力いただいた「House of Desires」の続編です。

 

ご存じの方も多いと思いますが、青森県の南部地方には今なおイタコが活動しています。ただ、高齢化の影響もあり、青森県いたこ巫技伝承保存協会が定める歴史的伝統的イタコはわずか数人にすぎません。

 

その中でも、盲目のイタコは90歳になる中村タケさんただ一人になりました。

 

青森県南部地方では、イタコは目の不自由な女性のための仕事でした。その後、晴眼のイタコも増えましたが、もともとは盲目の女性が社会を生きる術として、イタコの技法が伝授されてきたという歴史があります。

 

タケさんは今もイタコとして活動していますが、いずれ引退することは確実です。そうなれば、目の不自由なイタコは完全にいなくなります。「最後のイタコ」として知られる松田広子さんはまだ若く、今後の活動が期待できます。ただ、イタコを養成した師匠イタコは絶えて久しく、その後に続く人は誰もいません。

 

そこで、イタコという地域の生活に密着した文化を記録し、世界に広く伝えるため、イタコ写真集を作ることにしました。タケさんのインタビューや口寄せの全文、イタコを成立させている日本人の霊魂観、科学とスピリチュアリティの関係など、関連するテキストも充実しています。

 

出版資金を集めるため、本日から5月9日まで、同じReadyforでクラウドファンディングを実施していますので、よろしければぜひご支援ください！！

 

https://readyfor.jp/projects/90007

 

篠原匡