全日本大学駅伝・関東予選会 1組目で先陣を切り力走する川瀬


こんにちは!
筑波大学陸上部競技部の駅伝主将を務めさせていただいております、4年の川瀬宙夢です。
 

はじめに、練習や各大会での応援、さらには、毎年のクラウドファンディングへのご支援に心より感謝申し上げます。ありがとうございます!

 

先週の六大学対校選手権で上半期の大会が全て終了しました。僕は、春の“二大目標”である関東インカレ全日本大学駅伝予選会に、桐の葉を胸に大学の代表として出場しました。関東インカレは3度目の出場ですが、今までのような後輩の身でなく、最上級生となり、且つ、駅伝主将の立場で走ると、たくさんの方々に応援されていることを本当に実感させられました。
 

関東インカレ 3000mSC 力走も決勝進出を僅かの差で逃す


それなのに、チームの成績が不甲斐ない結果に終わり、今までに感じたことのない類いの悔しさと申し訳ない気持ちが強く現れました。立場が違うと「こんなにも周りの見え方が変わるのか」「感情の芽生え方も違うのか」と不思議な感覚を覚えました。駅伝主将として活動して半年、責任ある立場が人を変えることの意味を大目標を終えて、実感することができました。


今年で3年目となるクラウドファンディング。箱根駅伝の出場が叶わない状況が続く中、ご支援のお願いを継続しているわけですが、既に、たくさんの方々からご支援をいただいております。感謝の思いで胸が一杯になりながらも「今年こそなんとしてでも結果に繋げなければ」と駅伝主将として身が引き締まる思いでいます。
 

同期の小林は、前年の1500m日本ランキングトップ 刺激し合う関係


さて、前年の駅伝主将である河野誉先輩から駅伝主将を引き継がせてもらいました。河野先輩は、宮崎県の駅伝名門校である小林高校出身で、都大路の2区で区間賞を獲得した偉大な先輩でした。対して僕は、高校時代に何の実績もない普通の選手。引け目を感じていないと言えば嘘になりますが、周りが心配するほどの心境にはなっていません。引け目を感じるならば、最初から駅伝主将になってはいけないと思っています。


昨年の河野先輩の代では、14年振りとなる全日本大学駅伝予選会出場を果たし、箱根駅伝予選会では一昨年から15分も短縮し、順位を5つ上げることができました。そこそこインパクトのある結果でしたが、“そんな程度の躍進”で、昨年の4年生含めて僕たちは喜んでいませんし、満足もしていません。悔しさと自責の念しかありません。
 

同期の村上と4年生としてチームを引っ張っている


ただ、一昨年までは、皆の頑張りが思うような結果に繋がらなかった気がしていて、昨年の勢いを引き継ぎ、今年、2年連続の全日本大学駅伝予選会出場を果たせたことで、箱根駅伝という大目標に対して、かなり前進することができたのではないかと考えています。


先輩方が代々募らせてきた思いが、昨年あたりから「ようやく形となって現れた」と感じています。それは何故かと考えた時に、クラウドファンディングというツールによって、先輩方や応援者、学生(選手)とで成される結束(チーム筑波)のような力が加わったからだと感じるようになりました。ありがたいことに、想いを一つにしていただく方々からメッセージがたくさん寄せられます。拝読させていただく度に、今まで以上に熱い想いが込み上げてきます。それも、駅伝主将という立場になったからかもしれません。
 

練習でもレースでも駅伝主将として積極的に引っ張ることを心掛けている


僕の役目は、チームを引っ張りながら、チームメイトにも、こうした気持ちにさせることであり、選手だけではない多くの応援者の方々とチームを一つにすること。期待されない孤独な時代に終わりを告げることだと思っています。
 

自分がチームを引っ張る立場になったわけですが、目指すべき姿は、僕の中では、はっきりと見えています。「先輩方が残してくれたものを形にする」こと。それは、ある意味、無形なものかもしれません。“想い”であり、先輩方の“意志”ですから。でも、それを何とか形にしたいのです。そして、完成させたいのです。つまりは、「箱根駅伝に出場する」こと。僕は、そのために駅伝主将に立候補しました。


そんな僕の強い想いとは裏腹に、この春シーズン、関東インカレと全日本大学駅伝予選会は完敗に終わりました。不甲斐ない気持ちが強い一方で、実は、手応えも感じています。その理由を説明させていただきます。
 

同期の各パートのリーダーとは、悩みを打ち明け合う真の友


春のの大きな大会(インカレ、全日本大学駅伝予選会)に向け、ミーティングを重ね、厳しい練習を積み重ね、心と身体でコミュニケーションをとることを重視してきました。(試合としては負けてはしまいましたが) その結果、「他大学に比べて何が足りてないのか」「どうすれば勝てるようになるのか」の道筋が、具体的に見えてくるようになりました。今まで試行錯誤を繰り返しながら練習を重ねてきたことで「自信を持ってやれていること」と「まだチームには足りないもの」がはっきり分かるようになったのです。


この夏、合宿を重ねて強くなろうとしている今、大きく成長できる“扉を開ける鍵”をはっきりと見つけられたことで、このチームの未来に期待が持てるようになってきました。決して、強がりではありません。
 

3000mSC で切磋琢磨してレベルを上げている後輩たちとレースが終わって


ここで、少し個人的な話をさせていただきます。


僕は、筑波大学・医学群・医学類の学生として、勉学に励んでいます。先日、3年半に及ぶ臨床実習前の全ての講義と実習が終了しました。この夏が終わると、いよいよ臨床実習が始まります。臨床実習に行く前の8月に「CBT」と「OSCE」という大事な試験が控えています。現在は、その試験に向けた猛勉強をしています。朝練習・試験勉強・午後練習と、時間はいくらあっても足りないと感じる毎日です。
 

医学生が箱根駅伝に挑戦できるのは筑波大学だけ


そんな忙しさが苦にならないほど、僕には、医学生としても箱根駅伝へは譲れない思いがあります。僕は将来、医者になるために筑波大学・医学群に入学したわけですが、具体的には、スポーツ整形外科医として活躍したいと考えています。オリンピックで活躍する選手の支えになることが僕の夢です。


将来は、世界で活躍するような選手を支える立場になりたいがために、その境遇を体験しなければならないと思っています。だから、そういうトップレベルで他校のライバルたちと戦ってみたいですし、一緒に走ってみたいという思いが、今の僕を押し上げています。もちろん、青春時代である学生・一長距離選手として箱根駅伝に出たいという思いが強かったので、筑波大学を進路に選びました。医学生が箱根駅伝に挑戦できるのは、筑波大学しかないのが、一番の理由です。
 

勉強と競技の両立は、本当に大変


「走ること=陸上競技」の分野で世界で活躍する人は一握りです。それは明らかなので、僕ではないことは承知しています。だから、走ることで世界を目指すのではなく、「医者として」「支える側として」世界で活躍する人の一助になりたいと思っています。


ただ、それは将来の話。今はまだ。同じ土俵で戦う身です。支える側の人間になる前に、支えられる側の人間と思っ切り勝負がしたい。支えられる側(選手)のことを体験しなければ、真のサポートをできるはずがないと思っています。
 

様々な考えを持つ「共に戦う仲間の存在」が僕を高めてくれる


箱根駅伝を目指している学生の中には、「マラソンで世界に挑戦したい」と考えている者は多いと思います。そんな選手と、今だからこそ一緒に戦いたい。幸いなことに、筑波大学のレベルが上がり、世界でマラソンに挑戦したいと考えている者も、筑波大学に入学してくるようになりました。そんな思想を持つ仲間と箱根駅伝を共に目指すことも、貴重な経験となります。日々の営みが貴重な経験になりますから。敵も味方も願ったり叶ったりである箱根駅伝は、医者を志す僕にとって最高の舞台だと思っています。
 

競技の世界は、皆が平等に戦う舞台。絶対に負けたくない


いよいよ、箱根駅伝予選会に向けて夏の走り込みが始まります。7月21日から「福島県白河甲子高原@西郷村」へ合宿に向かいます。お金のない僕たちは、青少年自然の家で合宿することになります。ここでどれだけ走り込めるかで予選会の結果は変わってくると思って、全員が気合いを入れて臨みます。
 

しかし、残念ながら、ハードな走り込みを継続するには、気持ちだけではどうにもカバーできない部分があります。今夏4回を予定している合宿では、宿泊費・交通費だけではなく、シューズの消耗、トレーナーの帯同などの費用がかかり、どうしても金銭的な問題が発生してしまいます。


皆様のお力添えをいただきながら、10月の箱根駅伝予選会では、この春シーズンの結果をひっくり返せるよう、チーム一丸となって猛練習に立ち向かっていきます。今年こそは、何としても本戦出場を掴み取れるよう頑張ってまいります。
 

何が何でも このチームを箱根駅伝に出したい


今後とも変わらぬご声援・ご支援を、どうかよろしくお願いします。