入学以来、順調に記録を伸ばしている藤田


こんにちは!筑波大学 陸上競技部 長距離パート3年の藤田黎士です。
 

はじめに、日頃から、筑波大学 箱根駅伝復活プロジェクトへの応援やご支援をしていただき、ありがとうございます。今回のクラウドファンディングでも、既に多くの方々からご支援や激励のコメントをいただき、とても励みになっています。3ヶ月後に迫る箱根駅伝予選会に向けて、身が引き締まる思いです。


皆さまに応援・ご支援していただくにあたり、僕たちのチームの良さについて知っていただきたいと思い、僕個人の見解になりますが述べさせていただきます。


筑波大学 陸上競技部は 国立大学の課外活動であるので、長距離に限らず、私立大学と比べて推薦入学者が非常に少ないと思います。また、競技レベルが低い者でも、体育専門学群の学生でなくても、入部できるという特徴があります。極端な話、初心者でもやる気さえあれば、入部できることになります。
 

推薦入学者が少ない筑波大学はトップ選手を揃えるのに苦労する


箱根駅伝を目指す上で、最低でも14人は安定して速いタイムを出せる選手が必要ですが、推薦入学者が少ない筑波大学は、一般入試で入学してくる者に頼らざるを得ないという現状があります。


聞くところによると、私立大学では「推薦入学者でないと入部が許可されない」「5000mで14分台の記録がないと入部できない」など、入部に制限(条件)を設けている大学もあるようです。


しかし、筑波大学陸上競技部には入部に関する制限が少ないことから、一般入学者にも箱根駅伝を目指せるチャンスがあるということです。高校時代の実績がない選手でも、例えば、医学部の学生でも、努力すれば箱根駅伝を目指せるところが筑波大学の良さだと思います。
 

医学群の川瀬駅伝主将らと切磋琢磨できる活動は楽しい


このことを僕の場合に置き換えて、少し話をさせていただきます。


僕は、一般入試を受験して筑波大学に入学しました。高校時代の実績で言うと、1500mで南関東高校総体の決勝で敗退し、インターハイには出場できず、5000mの自己ベストも15分9秒でしかなく、長距離走で特に目立った活躍はありませんでした。

先輩・後輩・同期の推薦入学者と比較すると、明らかに実績は劣ります。また、僕は1年間浪人して入学したので、競技にブランクがありました。入部当時は、推薦入学の同期たちがチームの練習にスムーズに対応して元気に走ることができたのに比べて、僕は、練習をこなすだけで精一杯でした。


筑波大学は、推薦入学の選手が練習を引っ張り、それに体育専門学群の一般入学や体育専門学群以外の学群で学ぶ学生達が必死に喰らい付くという図式になります。例えば、医学群や理工学群の学生が強くなり、体育専門学群の学生を追い抜くケースも多々あります。そういった逆転現象が相乗効果を生み出し、チームとしての力を伸ばす要因(活力)になっている気がしています。
 

体育専門学群の同期・池田と金丸は良きライバル


そういった実力で劣る選手たちが、力を伸ばすことができるのは何故か?と考えたときに、主に「個人に合わせた練習内容や設定を設ける」「それぞれの学生が自ら考えて様々な工夫を凝らす伝統」「部に所属する学生は皆平等」「文武両道で自分を磨こうとする向上心」というチームの風土が挙げられると思います。ですから、全員が生き生きと練習に取り組んでいます。


筑波大学の環境(チームビルディングやトレーニング方法論)は、高校時代に実績がない僕にとって、実力を伸ばす上で有難いものでした。1年間浪人して入学しましたが、その価値は十分にあったと言って良いと思います。僕と同じように浪人してまで筑波大学にこだわって入学してきた学生が数名いますが、全員が僕と同じ気持ちになっていると感じます。
 

同期のメンバーには理工学群が5人もいる


そうした環境下で僕は順調に力を伸ばし、1年生の時から予選会メンバーに選ばれたことで、モチベーションはさらに高まっていきました。その結果、昨シーズン末には、5000mで14分17秒55の大幅な自己新記録を出すことができたのです。筑波大学歴代11位というタイムということを後で聞いて、とても嬉しかったです。そもそも僕自身が短期間でここまでタイムを伸ばせると思っていなかったので、僕を大きく飛躍させてくれた筑波大学陸上競技部という素晴らしい環境に感謝するばかりです。


2年生の終わりまで順調に来ていた僕は、前途洋々な気分でいたのですが、今年になって思うような成績が出なくなりました。以前よりも目標値が高くなっていますから、そう簡単でないのは当たり前ですが、春シーズンに目標とした大会の全てで不甲斐ない結果に終わりました。
 

全日本大学駅伝予選会ではサバイバルレースから失速


この春「関東インカレ入賞」「全日本大学駅伝予選会突破」「ホクレンディスタンスチャレンジで5000mの全日本インカレB標準記録突破」という3つの目標を掲げました。いずれも高い目標なので、真剣に競技に取り組み、練習の質も向上していったのですが、ピーキングが上手くいかず、貧血気味になるなど、残念ながら結果に結び付かず・・・。とても苦しい春シーズンとなってしまいました。
 

念願の関東インカレ5000mの代表選手で力走する藤田


自分自身への淡い期待は完全に打ち砕かれましたが、苦難が訪れるのは、自分に足りないものがたくさんあるからに他なりません。でも、この結果を受けとめることで、10月の箱根駅伝予選会に向けて、この夏の間に自分に足りないものを一つ一つ埋めていく覚悟ができたと思います。


今年からハーフマラソンに距離が延長される予選会は、長距離への対応が甘い僕にとっては、ピースが多い大きなパズルなのかもしれません。これから毎日コツコツと1ずつピースを埋めていかないと、予選突破という大きなパズルを完成させることはできないということだと思います。
 

苦手なロードの距離走に積極的に取り組んでいきたい


昨年・一昨年と、クラウドファンディングで多くの方々からご支援をいただいたにもかかわらず、チームは箱根駅伝予選会突破という目標を果たせず、僕個人としても、2年連続でレース後半に失速し、チームの脚を引っ張ってしまいました。

走れなかったチームメイトのことを思うと自分が情けなく、何より、ご支援いただいた伴走者の方々に対し、箱根駅伝出場という結果で恩返しすることができず、申し訳ない気持ちで一杯になりました。こんな悔しい思いは絶対にしたくないので、今年の箱根駅伝予選会は、絶対に突破したいという強い気持ちで夏の走り込みを充実させます。
 

昨年の箱根駅伝予選会で応援に来ていただいた方々に並んで結果報告


昨年の予選会敗退から今日までの約9カ月間、常に10月13日の予選会を意識して練習してきました。今からの残り約3ヶ月間、厳しいトレーニングが課されると思いますが、自分に必要な全てのことに集中して取り組んでいきたいと思います。


今年から3年生になり、チームを引っ張る立場になりました。今年から、寮の朝食のメニューを作成する仕事を引き継ぐなど、練習以外にも個やチームの力を高める仕事を担っています。特に今年は、4年生が少ないので、上級生として担う役割は責任重大だと感じています。今まで、強い先輩方に甘えてばかりでしたが、練習の苦しい場面で前に出ることはもちろん、精神的な部分でも、チームを牽引していけるよう努力していきます。
 

脚のアイシングも怠ることなく / 怪我を予防して練習を継続


過去2年の予選会は、チームの脚を引っ張ってばかりでしたが、今年はチームを予選会突破に導くような力強い走りをしたいと思っています。残り約3ヶ月、箱根駅伝出場に向けて、チーム一丸となって精一杯頑張ります。応援・ご支援の程よろしくお願い致します。