中長距離ブロック長距離パート、及び、体育専門学群4年の森田佳祐と申します。
 

中長距離ブロック長に自ら立候補した森田 前はそういうタイプではなかった

 

 日頃より筑波大学箱根駅伝プロジェクトへのたくさんのご支援・ご協力・ご声援をいただき、心より感謝申し上げます。箱根駅伝出場は、僕たちだけでは到底叶えることのできない夢です。しかし、ここ数年間、たくさんの方々に支えられ、助けていただくことで、夢が目標に変わり、その目標に向かう道を確かに進むことができていると実感しています。
 

 予選会まであと1ヶ月半に迫り、僕にとっての最後の箱根駅伝への挑戦がいよいよ近づいてきていることに、大きな緊張や不安、プレッシャー、そして、少しの楽しみを抱えて、現在、日々の練習に必死に取り組んでいるところです。
 

 さて今回は、僕自身の話を通して筑波大学の長距離パートについての話をしたいと思います。
 

このチームだから成長できた実感がある


 僕は現在、中長距離ブロックのブロック長を務めています。実は、自分で立候補したのですが、正直に話すと、前の僕は、そういう行動に出る人間ではありませんでした。このチームで苦しんできたからこそ、成長することができ、僕は変わったのだと思います。ブロック長は、インカレなどの対校戦における中長距離のキャプテンという大事な役割を担うので、覚悟を持って立候補しました。しかも、ブロック長という役職に就くからには、インカレで入賞し、競技部のために得点する(8位以内)という責任を背負っていかなければなりません。

 そんな中で、今年の関東インカレでは1500mと5000mに出場し、1500mでは4位に入賞することが出来ました。また、後輩の小林が3位となり、ダブル上位入賞という長距離パートにおいて“何年ぶりに達成する事が出来たことなのか”分からないような成績を残すことができました。1年生から4年間出場し続けた関東インカレにおいて、初めて入賞する事ができたことは、私にとって非常に大きい出来事で、これから死ぬまで忘れることはないと思います。
 

関東インカレ1500mでは優勝を狙って果敢に攻めたレースをした

 

 関東インカレだけでなく、今年は初めて日本選手権や織田記念陸上などの日本グランプリレースに出場する機会も得ることが出来ました。国内トップの大会に参加してみて「とても綺麗な動きをする選手が多いなあ」と感じました。ウォーミングアップから感心と勉強の連続でした。これらの経験が、私の成長に一役買っている事は言うまでもありません。


 しかし、たくさんのレースに出場する機会を得た事が、全てがプラスに働いた訳ではありませんでした。チームとして昨年から目標に掲げ、ようやく出場を手にした全日本大学駅伝予選会では、ピーキングが上手くいかず、レースではボロボロの走りしかできませんでした。エースの集まる最終組を任され、期待された走りが全く出来なかった悔しさは、ブロック長として情けなく、本当に言葉にできないものでした。
 

全日本大学駅伝予選会でエースとしての走りができず、言葉にできない悔しさ


「自分がしっかりと自己ベストで走れたら順位が変わっていたかもしれない」「自分以外の人が最終組の方が良かったのではないか」などと後悔の念で心が一杯になり、立ち上がることもできませんでした。


 しかし、予選会が終わった次の日から、また新たな目標に向かって走り出す仲間や後輩の姿をすぐ側で見て、頼もしさを感じた事はとても印象に残っています。その姿に刺激を受けたことで、不貞腐れず練習に取り組む事が出来ました。チームのありがたみを心から感じました。7月のホクレンディスタンスチャレンジにおいて、1500mで3'43"01の筑波大学新記録(小林に負けたので歴代2位)となる自己ベストの走りができたのは、全日本大学駅伝予選会の悔しさを皆で共有し、共に踏み出した前向きな一歩のおかげだと思っています。
 

ホクレンディスタンスで筑波大新記録を樹立 嬉しいが小林に負けたことが悔しい


 それから現在に至るまで夏季鍛錬期(強化合宿期)が続いているわけですが、やはり、この時に感じた「チームメイトの頼もしさは嘘ではなかった」と再び感じているところです。練習に必死に食らいつき、ラストはペースを上げて終える走りを見ると本当に「強いチームになってきたな」と感じます。


 僕は、最近のこのチームの雰囲気がとても好きで、今までは感じたことはなかった「とても辛いけれど、この仲間とならば、練習が楽しい」という感情が少し芽生え始めました。ここでも正直に話すと、「僕は本来、そういうタイプではなかった」と自分では思ってきました。こういう気持ちに自分がなれたこと自体が不思議な感じがしています。
 

関東インカレで小林とともにW入賞を果たし応援席に挨拶

 

 “人は変われる!”


 人が人を変え、チームを変え、チームがさらに人を変える、ということなのでしょう。素晴らしい経験をさせてもらっています。そんな気持ち(自分自身)の変化が現れると、同時に練習の消化率も上がり、僕の中では、近年で最も良い練習を継続出来ていると思います。僕は、長い距離の練習に抵抗があったので、この変化にも驚いている自分がいます。


 これは駅伝主将の河野や副主将の武田、伸び盛りの後輩達など、全員がチームを強くするために真剣に考え、取り組んでいる事が、この雰囲気を作っていると思います。仲間と共に支えあって成長していく、そういうチームが出来上がりつつあります。そんなチームの成長を加速させるために、僕は、チームのエースとして、“今の雰囲気を勝てる雰囲気にしていくこと”が仕事だと思っています。そのためにも、まずは日本インカレで結果を残し、今の筑波大ならばやれる!という自信をチームに与え、箱根駅伝の予選会を迎えたいです。
 

高次元で競い合うライバル(後輩の小林)がいるから成長できた


 チームスポーツにおいて自身の力を最大限発揮するためには、チームの全員が自分の役割を100%果たすことにあると思います。自分のために、仲間のために、応援や支えてくれている方々のために、創設から昨年までの筑波大学長距離の先輩方のために、1人ではなく10人でもなく今のチームの全員で!『筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト』は、みんなのためにある“みんなで叶える物語である”と私は思います。今まで互いに支えあってきた同期や後輩達、歴史と伝統を築き上げてくださった先輩方、大学に在籍する筑波大学の関係者、そして、クラウドファンディングにて僕たちを支えてくださる方々、みんなで叶える物語を完成させたいと思います。


 箱根駅伝予選会へ道のりもあと僅かとなりました。僕たちの歩みに、たくさんの応援をよろしくお願い致します。