それでも、僕はまた歩き出す

改めてまして、最後に応援してくれた皆様にメッセージを伝えたくて書かせていただきました。

ボイスサイズ®のクラウドファンディングは、目標金額に届きませんでした。
応援してくださった皆さんには、結果でお返しできず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

でも、それ以上に─
支援してくださった皆さんの「想い」に、心から感謝しています。


支援のひとつひとつに、
「これからも頑張って」「応援してるよ」「必要な活動だと思う」
そんな、見えないけれど確かに届く“声”が込められていました。

あの声が、あの日々が、
僕の心の中で何度も再生されて、何度も、救われました。



僕はB’zに憧れて上京し、若くしてバンドでデビューしました。
でも、夢に見たような成功はつかめなかった。
同棲していた彼女に逃げられ、家賃も払えず、気がつけば橋の下でホームレス生活。
どん底の中で見上げた空は、あまりに遠かった。

それでもあきらめず、作曲家として再起し、
ありがたいことにゴールドディスクをいただき、
出身地・松江市の観光大使にも任命され、
大学で教壇に立つようにもなりました。

ここまで来れたのは、あの“橋の下”の自分がいたから。
でも正直、最近の僕は少し“慢心”していたと思います。



クラファンの失敗で思い出しました。
バンドが売れなかったときのあの悔しさ。
路上でひとり、自分の価値なんてゼロだと思っていた頃の、自分の心の底の“火”。

あの火が、また燃え上がってきました。
「だったら、もう一回やってやる」と。

今度は、折れない。逃げない。
支援してくれた人の想いを、絶対に無駄にしない。



ボイスサイズ®は、まだまだ道半ばの取り組みです。

嚥下障害、誤嚥性肺炎、声の衰え
高齢者の方が日々抱えているリスクと戦うための声と肺の運動法。
医療でも介護でもない、楽しくて、ちょっと笑えて、だけど本気で命を守る”この挑戦は、音楽家である僕しか出来ない活動、
僕にとって人生をかける価値のあるテーマです。

クラファンは失敗したけれど、
僕の志は1ミリも揺らいでいません。



支援頂いた皆様へ。

あなたのその想い、支援金、応援のメッセージは、
失敗のなかに沈んでいったのではありません。

僕の背中に、これからもずっと灯り続ける“翼”になりました。


僕は、また歩き出します。
いや、もう一段ギアを上げて、もっと全力で走り出します。
支援してくれたあなたが、
「応援してよかった」と思える未来を、必ずつくりにいきます。

クラファンに失敗しても、夢は終わらない。
志を笑う人がいても、僕はもう一度、這い上がる。

これからもどうか、見ていてください。

ボイスサイズは、もっと多くの人を笑顔にする。
「誤嚥性肺炎ゼロ」を目指して、
もっと多くの命を守る活動になります。

必ず。



クラファンの結果だけじゃ測れない、大切な気づきをくれた皆様へ。
本当に、本当に、ありがとうございました。




失敗は、終わりじゃない。始まりです。