業界の動きvol.1：日本中央競馬会（JRA）とは

 

今回は、「JRA」がどんな組織で、どういった目的を持って活動をしているか紹介いたします。

 

日本中央競馬会は、「JRA」はと呼ばれ、競馬の健全な発展を目的として、競馬を行う団体として、農林水産大臣の監督を受けた、日本国政府が資本金の全額を出資する特殊法人です。

 

JRAが設立したのは、1954年。それから半世紀以上、競馬法に基づき国営のギャンブルとして、国民に定着してきました。

 

JRAは、競馬の開催から関連施設の管理に加えて、競走馬の生産の研究など、さまざまな業務を行なっています。

 

 

 

競馬であげられた収益の一部は、国庫納付金として国に治められ、これは団体立ち上げ当初からの目的でした。

 

昨年の納付は3000億円を超えています。（引用元：JRAホームページより）

 

 

 

一方で、歴史を重ねる中で、今私たちが取り組んでいるような、引退馬の課題が浮き彫りになってきており、JRAは2017年12月に、「引退競走馬に関する検討委員会」を設置し、引退競走馬を取り巻く環境の改善・向上について、協議・検討を始めました。

JRAの令和2年事業計画にも、「引退競走馬のセカンドキャリアの促進支援」ということが明記されており、引退競走馬の支援に対して動き出しています。

 

世界的な動きから、2019年2月の農林水産省生産局畜産部競馬監督課の資料「馬産地をめぐる情勢」に、引退競走馬の適切な処遇に「最大限の努力を払うこと」として、明記されています。

 

-以下、一部抜粋-

世界的な競馬サークルの動向としても、IFHA（国際競馬統括機関連盟）は、引退競走馬の適切な処遇に「最大限の努力を払うこと」を競馬主催者に求めており、平成29年5月には、競走馬のアフターケアのレベルアップを図るべく国際レベルのフォーラム（IFAR）が発足。

 

（引用元：馬産地をめぐる情勢）

少しずつではありますが、競馬業界、そしてJRAも引退競走馬の支援に動き出しています。

 

そのため、いきなり既存の仕組みを大きく変わり、引退競走馬の問題が解決することは難しい一面もあります。

 

JRAも私たちも、同じ引退競走馬支援に関わっている人々は、今考えうる最善を尽くしている状態だと思っています。