引退馬牧場の内情(続編)

当牧場、ヴェルサイユリゾートファームの場合。という前提でありますが、

以前書いた様に、引退馬牧場いわば養老牧場の内情は知られていない事がほとんどです。

 

 

当牧場は、生産を主としているヴェルサイユファーム（旧：三城牧場)の引退馬繋養として

分場のヴェルサイユリゾートファームがあります。

 

 

リゾートと名付けたのは、馬にとってのリゾートを作りたいという所から来ています。

テスト出ると思います。

 

 

 

私は両牧場の代表を務めていますが、リゾートファームはほぼ私1人です。

ずっと1人ではなく、本場スタッフの合間に手伝ってもらったり、馬事学院さまの研修生にも手伝ってもらったりしています。

ただ、基本引退馬牧場は経営含め1人です。

 

 

えっ！？と思われる事が意外に多いのですが、人を雇いたくても雇える経営状況ではまだありません。

引退名馬も増え、クラウドファンディングや日々の活動で、少しずつ名前を知って頂けているのかもしれませんが、

実際はとてもまだまだ小さく、そして本稼働して約1・２年と生まれたての牧場です。

 

 

 

以前、会員向けの2019年度収支でも出しましたが、現在は本場におんぶに抱っこ状態です。

19年度収支では約▲8000万近くになります。

（ここでは大きくざっくりとだけ書かさせていただきます）

 

 

 

何にそんなに！？と思われるかもしれませんが、ここは5年以上も空いていた元牧場です。牧柵、建物、放牧地、不法投棄などでまさに無法地帯でした。

 

当初の状態

 

 

草は伸びまくり、牧柵は腐敗。

厩舎は何かあれば崩れる恐れ、洗い場やシェルターなどは一切なく、電気・水道もない状態でした。

 

 

 

シェルター、土砂崩れ、牧柵、新厩舎だけでも、約7000万は掛かっています。

 

 

ジャパンが今いる放牧地

 

 

現在

 

 

 

ですので、自分たちで出来る所は自分たちで、日々コツコツとやってき、今日の状態になっています。

まだまだ理想図ではありませんが。

 

 

 

 

前に書いたブログでもそうですが、馬を所持しても受け皿=場所→管理が必要になってきます。

馬を救えてもどこで飼うんですかというのと同じで、セットとして必要な側面だと考えています。

 

 

 

 

という風に、まだまだそういう様なレベルの牧場で、

ごくごく一般的な当たり前にあるものが当たり前では決してないです。

 

 

 

お涙頂戴ではなく、これも引退馬牧場を1から作り上げていく現実だと思います。

 

 

 

 

ホームページもボランティアで作って頂き、

例えばグッズなども、こういう物が良いや色々要望ご意見をいただくのですが、

グッズデザイン費・制作費・販売管理・在庫出荷管理なども含め、

何よりその費用と時間があるなら、今は馬の身の回り整備を優先させなければなりません。

 

 

 

 

しかし、おかげさまで多くの方の応援とご支援を頂いて、今日があります。

そして現在事業化に向けて、クラウドファンディングのチャレンジをしている所でもあります。

 

 

 

引き続き応援、ご支援宜しくお願い致します！