こんにちは。

 

共同実行者の田辺です。

 

今回、私たちのスタディプログラムが本当に「人生を変えるきっかけ」となり、グローバル人材育成に貢献してきた理由をお話させてください。

 

 

まず、学びを求めて個人で海外に旅に出る人も多くいらっしゃいます。ですが、個人で現地のソーシャルビジネスや大学を訪ねようとしても、そもそもアポが一個人では全く取れずに断られたり、打診メールを入れても返信がこなかったりする事が多くあります。もし幸いに視察のOKがあっても、訪問先の人々が多忙を極めていて相手をしてもらえず、現地解説を聞く事もできず、「現地で見た〜は、何だったのだろう?」と疑問符が多いまま帰国ということもあります。つまり、学びの当たり外れが大きいのです。

 

一方で、通常のスタディツアーは、海外に渡航し、現地にて視察や研修を受講し、帰国して成田空港等で「お疲れ様でした」と解散しておしまい、が一般的です。中には渡航した仲間同士で私的につながる人もいらっしゃるかもしれません。ですが、そのスタディツアーがもし複数年度で開催されていたとしても、他の年度の参加者とつながる機会はほとんどありません。

 

ところが、私たちのスタディプログラムはかなり際立って、様相が変わります。

 

まず、ソーシャルビジネスの専門家が共同企画運営者として出発前勉強会、現地解説、帰国後勉強会で様々の解説をします。「ソーシャルビジネスのソの字も知らない」方や、「社会起業家やCSRという言葉を今回初めて知った」という方も、出発前勉強会で入門の知識をまず学ぶ事ができます。もちろん、訪米前の予習もできます。予習情報で日本語の書籍・文献を希望される方もいらっしゃり、様々ご紹介しています。

 

(2015年1月の出発前勉強会)

 

次に、訪米後の現地解説では「見所はここです」と、押さえどころを端的にご案内させていただいています。アメリカの貧富の差の大きさは日本の比ではないとされています。その中で、「なぜかくも貧富の差が生まれるのか?」「社会的弱者とされる方々はどうしたら優れた教育を受けられ、社会参加や就労ができるのか?」「日本が参考とできるものは何か?」という問いをさせていただいています。なお、訪問先では現地団体からプレゼンをいただき、ソーシャルビジネスに精通した通訳者が逐語通訳を行っています。ハーバード社会起業大会においても、現地事情もあって完全対応ではないですが、参加者のお手元のスマホやタブレットに速報の日本語が飛び込んできます。よって、英語が苦手でも日本語の論理として、何が議論されているか、世界の最新情報は何かを把握いただけるようにしています。

 

(2014年のハーバード社会起業大会にて、たどたどしい英語ながら、大変評価されたスピーチを急遽された女子大生の方を囲んで)

 

そして、帰国後勉強会では、訪米した学びの確認を行います。共同企画運営者からのレクチャーもさることながら、参加者同士でどんな学びがあったかを話し合います。ここでは現地で撮影した映像等も活用して正確な確認に努めますが、それのみならず、主人公である、訪米された参加者の方々がどう現地情報を受け止めたかということを重視しています。

 

(2014年4月の帰国後勉強会)

 

ところが、まだまだ続くのです。「帰国してからが新たなスタートです!」と私たちは考えています。

 

「今まで日本で『ありえない夢だ』『どーせ無理だろう』『こんなことを考える自分は、変人なんじゃないか』と思っていたアイデアは実現可能であることを、アメリカの現場でこの目で見た。世界のリーダーたちの議論をハーバード社会起業大会の会場で知ることができた。世界と勝負したい。何か始めたい!」と本スタディプログラムに参加され、日本各地へ戻られた後、新しいチャレンジを開始される方が相次いでいます。

 

【本スタディプログラムの卒業生の方々】 

■山本未生さん:2010年に参加後、MITビジネススクールへ入学。卒業後、World in Tohoku (WIT)代表理事として、東北をはじめとした社会起業家の支援に尽力。東洋経済オンラインに紹介(http://toyokeizai.net/articles/-/12492

■工藤七子さん:2010年に留学先(クラーク大大学院)から本スタディプログラムに参加。卒業後、日本財団に入社し、現在社会的投資推進室室長。日本ベンチャーフィランソロピー基金(JVPF)を設立。ソーシャルインパクトボンド(SIB)の普及に尽力。

■岸 周平さん: 2011年参加、株式会社jig.jp取締役。ソーシャルセクターへの人材の動線を本格的に作ろうと、NPO法人ETIC.にてDRIVE!運営に尽力。2014年にA Inc.を創業。

■三木貴穂さん:2012年にベネッセホールディングスから本スタディプログラムに参加。その後、同社初のグローバルソーシャルビジネス室を開設し、日本企業初のインパクト投資ファンドであるベネッセソーシャルインベストメントファシリティを設立。ベルリッツ上級副社長CFOを経て2015年12月にベネッセホールディングス復帰。ケロッグMBA。

■塩谷雅子さん:都内の教育会社にて子ども向け教材制作を担当中に、2012年の本スタディプログラムに参加したところ、運命の出会いがあり、アメリカ人男性と国際結婚へ。現在ボストンに在住し、教育ゲームのベンチャー企業をご夫婦で経営。アプリの紹介記事 (http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/376/376566/

■池田由紀さん:大学卒業後、大手総合商社を経て、ティーチ・フォー・ジャパンに入社。2014年の本スタディプログラム参加後、奈良県公立小学校へ教員として赴任。紹介記事(http://doda.jp/woman/guide/model/019.html

■寒川友貴さん:高校三年生のときに史上最年少で2015年の本スタディプログラムに参加。現早稲田大学教育学部1年生。選挙権を持たない未来の有権者を対象に模擬選挙などの主権者教育プログラムを実施する団体Kids Voting Japanを立ち上げ。

 

上記の方々で共通していることは、本スタディプログラムで訪米された時点では、何かを求めていたものの、もやもやと迷われ、人生で悩まれていたのです。ですが、訪米して踏み切れて、社会へのチャレンジを開始されています。

 

そして、本スタディプログラムの宝は、一緒に参加する仲間同士のつながりです。上下関係も損得関係もなく励ましあえる関係性を老若男女問わずに訪米中に開始でき、その関係は帰国後も長く変わることなく続いていきます。新たなチャレンジを開始したくて壁に突き当たり悩んでしまうときも、仲間たちが本当にサポートをしたり、相談に乗っています。もちろん共同企画運営者も、いわば壁打ちテニスの壁のように、相談に乗り、気づいたらテニスが上手くなっていると好評です。

 

 

しかも、初回の2010年の第1回以降、本スタディプログラムは2016年で第7回となりますが、年度横断のつながりもありつづけています。一緒のときに訪米はしていないものの、現地の共通体験をもつ仲間同士として、初めまして同士の場合でもすぐ打ち解けて、大切な縁になっています。

 

(2015年12月の「第1回ワールドスタディ・ギャザリング」)

 

2015年12月に、過去参加者限定イベントとして、「第1回ワールドスタディ・ギャザリング」を開催させていただきました。参加年度がまちまちであっても、大変盛会でした。そして、「チャレンジャーズ・トーク」では、スタディプログラム後に国内外にて社会へのチャレンジを始めた人々からお話をいただき、チャレンジを讃え合いました。当日は、会場とスカイプでボストン、ドイツ、国内数カ所と同時中継で結び、しかも、会場には訪米後に農業や漁業を始めた人も駆け付けてくださいました。

 

以上で申してきたことは、「ビジネスとして全く儲からないのに、大変に手間ひまがかかること」「敷居を下げすぎでは」「なんとお人好しな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

ですが、人のつながり(コミュニティ)から、国内外での新たなチャレンジへのエネルギーは生まれると私たちは考えています。

 

グローバル人材も、つぎつぎに本当に輩出されています。マレーシア、シンガポール、バングラデシュ、ケニア、イギリス、アメリカ等、本スタディプログラム後、私たちの仲間は、世界各地に飛び出して行かれています。もちろん、世界との勝負を目指しつつ、日本にこだわり、日本の状況をよりよくするために、日々の現場で汗をかく人々も多くいます。

 

もしご賛同をいただけましたら、本ページのシェアをいただけましたら、幸いです。

 

そして、ぜひ、これからも、訪米する若者へのご支援を、何卒お願いいたします!!