こんにちは。

 

共同実行者の田辺です。

 

3月に訪米する「ハーバード社会起業大会スタディプログラム2016」(かなり終売が近づいていますが、まだ募集中です)の7日間コースでは、初回の2010年以来にして初めてワシントンDCと、ハーバード社会起業大会が開催されるボストンを訪ねます。

 

若者たちがワシントンDCで訪問予定である、アショカDCセントラルキッチンティーチ・フォー・アメリカ(TFA)ユニオン・キッチンポインツ・オブ・ライトマジョリタスに続いて、ボストンで開催されるハーバード社会起業大会について今回から数回に分けてご紹介したいと思います。

 

今回は、「ハーバード社会起業大会が、なぜ『世界トップ12大会』(米フォーブス)と称されるほど、世界で重視されているのか」について、お話をさせてください。

 

 

共同実行者の雨宮も田辺も、日本におけるソーシャルビジネスへのイメージが、誤解され、矮小化されているのではと、考えています。

 

日本では、ソーシャルビジネスのイメージについて、報道やレポートなどで、下記のように語られることが一般的です。

 

「自治体など公共部門は財政が厳しいので、福祉切り捨てなどをし、自らの業務範囲を縮小していく。とはいえ、民間企業は『採算が合わない』として入ってこない領域がある。つまり、公共部門も民間企業も入ってこない領域に、ソーシャルビジネスの参入が期待されている。」

 

もちろん、上記は全く誤りではないと思います。

 

ですが、上記のように、役所も企業も入ってこないという、市場性がほぼ無い領域に、ソーシャルビジネスに「行ってくれ」と言っても、食うや食わずやになることは自明の理です。

 

そもそも、視野が狭すぎませんか?」と、私たちは考えます。

 

ソーシャルビジネスの担い手である社会起業家は、混迷する世界において、未来を切り開く存在です。

 

そして、未来を見据えるには、大きく考える (Think Big) ことが必要です。

 

そのためには、もちろんビジネスの知見(経営戦略、ファイナンス、マーケティング、オペレーション等)も不可欠なのですが、それだけでは不十分なのです。

 

つまり、これからの社会がどう変わっていくのか、「遠きをはかる」必要があると考えます。
 

ここで、「遠きをはかる」ことの重要性を説いている二宮尊徳の言葉を紹介させてください。

 

遠きをはかる者は富み

近くをはかる者は貧す

それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う

まして春まきて秋実る物においてをや

故に富有なり

近くをはかる物は

春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず

唯眼前の利に迷うてまかずして取り

植えずして刈り取る事のみ眼につく

故に貧窮す

                                             二宮尊徳

 

トヨタ自動車首脳が相次ぎ視察して助言を求めると伝わる塚越寛伊那食品工業会長は、著書の『リストラなしの「年輪経営」 - いい会社は「遠きをはかり」ゆっくり成長』(光文社)にて、"「遠きをはかる」ことが、私の経営戦略になりました。"(P20)と述べておられます。

 

「遠きをはかる」には、政治環境などについても、高い関心が必要です。

 

社会起業大会は、アメリカではいくつかのトップビジネススクールでも開催されています。

 

ですが、公共経営の専門性のあるハーバードケネディスクールと、ビジネスの専門性があるハーバードビジネススクールの学生が共催するハーバード社会起業大会は、他のビジネススクールの社会起業大会にない特色を打ち出していると言えます。

 

例えば、過去のハーバード社会起業大会にて、ある国連首脳が基調講演をされました。彼は、ダルフール、イラク、ガザ地区など、世界各地の戦乱をはじめとした社会課題を大きなスクリーンで映し出しながら、講演を続けました。

 

そして、「みなさんはどう思うか」という問いを発したのです。

 

彼の基調講演の間、ビジネスのビの字も出てきませんでした。

 

でも、社会起業大会なのです。

 

これこそが、ハーバード社会起業大会なのです。

 

次回以降は、本年のハーバード社会起業大会(今年3月に開催)のHPが先日更新され、最新情報がアップされ始めましたので、どんな大会を今回若者たちが訪問することになるのかを、ご紹介したく思います。

 

本スタディプログラムはまだ募集を継続しています。さらには、本クラウドファンディングでの助成を希望する若者の募集も継続しています。

 

またとない貴重な機会で学ぼうという若者へのご支援を、何卒お願い申し上げます。

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